VIRGIN HARLEY |  スイス編海外ツーリングのススメ

スイス編

  • 掲載日/ 2008年06月24日【海外ツーリングのススメ】
  • 執筆/道祖神 菊地 優
海外ツーリングの画像

スイスから始まる
旅のハイライト

こんにちは、道祖神の菊地です。今回ご案内しますのは、この旅のハイライトとも言える部分、ツェルマットから出発してスイスの名所をまわりミュンヘンに戻るルート。ワインディングを楽しみながら、美しい山々や外すことのできない観光地を巡ります。美味しい料理やお土産などもご紹介しますので、どうぞお楽しみください。

ツェルマットでは
しばしバイクを忘れて

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ご存知の方も多いと思いますが、環境保護のためツェルマットの町にはガソリンを燃やして走るバイクや車は入ることができません。街の中は認可された電気自動車、時として馬車が走っているだけです。ですから、ツェルマットを観光するために手前の街タッシュの巨大駐車場にバイクを止め、1泊分の着替えを持って電車に乗り込むのです。渓流沿いに15分ほど走れば、前方にテレビや写真などで見慣れた景色が見えてきます。そう、鋭角に天を突くようなマッターホルンの姿です。弊社ツアーでは、ホテルのチェクインを済ませれば基本的にフリータイム。お土産店が集中するメイン通りを中心に、どこへでも歩いていける小さな街ですから、マッターホルンの雄大な景色を眺めながら是非散策してください。

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街の中はレストランも多く、どこでも5ヶ国語ほどで書かれたメニューを用意しているので安心です。もちろん名物はフォンデュ。オイルフォンデュとチーズフォンデュなどがありますが、やはりオススメは地元のチーズを使ったチーズフォンデュです。チーズがお嫌いでなければ、是非トライしてみてください。ツェルマットの朝は登山電車でゴグナーグラートへ行くことをお勧めします。でも、ちょっと早起きして電車の席は右側を取るように! 車窓からマッターホルンの姿をずっと眺めていられますから。3000メートルを超えるゴグナーグラートには展望台があり、マッターホルンとともに壮大な氷河の景色を楽しめます。復路ではショートハイキングも楽しめますよ。

グリムセル峠を越え
インターラーケンへ

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ツェルマットとマッターホルンを堪能したら、バイクを置いてあるタッシュに戻りましょう。旅の相棒BMWに再び跨りインターラーケンを目差します。途中、2165mのグリムセル峠を越えることになるのですが、ここの道はコンディションも非常に良く、道幅も充分。極上なワインディングランが楽しめますよ。峠には2件のカフェレストランがオープンしています。氷河でできた幾つもの池を眺めながら、アルプスの風に吹かれてエスプレッソでも楽しんでください。素晴らしい思い出になること、間違いありません。

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インターラーケンに着いたら、オプショナルツアーを楽しむのも良いでしょう。しばしバイクを降りて、ハングライダーやラフティングなどにチャレンジするのがお勧めです。小さな街ですが、さすがに世界的な観光地、土産店やレストランには困りません。でも、常に私がお勧めしているお土産店は…実はお土産店ではなくメイン通りに面した小さなコンビニです。なぜなら、チョコレートが土産店より確実に安価で購入でき、種類も豊富だからです。お土産に是非どうぞ。また、豊富な種類のサンドイッチがありますので、ジュースと一緒に買って、カジノ前の芝生広場で食べるのもお勧めです。ほかの土産店は夕方6時頃には店じまいしてしまいますが、このコンビニは9時まで営業しているというのも大きなポイントですね。夏のスイスは夜9時過ぎまで明るいので、ゆっくりと街中の散歩を楽しむカップルや、馬車に乗って市内散策している旅行者の姿も多く見かけます。弊社ツアーではインターラーケンでは2泊するので、翌日はフリータイム。アイガーを望むグリンデルワルドの村や、ユングフラウの登山電車ツアーも楽しむことができます。こちらも是非どうぞ! 

リヒテンシュタイン経由で
最後のハイライトへ

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翌日は、アウトバーンを走り抜けリヒテンシュタインへ向かいます。スイスやオーストリアのアウトバーンは基本的に有料です。とは言っても、日本のような料金所でお金を払うのではなく、10日間、1ヶ月、3ヶ月、1年といった高速チケットステッカーを購入し、バイクの目立つところに貼っておくという方式。アウトバーンのキオスクやガソリンスタンドなど、どこでも購入可能で価格も決して高くはありません。パーキングエリアなどで、時折警察がチケットをチェックすると聞いていますが、未だかつてチェックを受けたことはありません。不思議ですね。

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さて、目的地のリヒテンシュタインですが、アウトバーンを走っていると10分ほどで走り抜けてしまいそうになるほどの山間の小国です。我々はアウトバーンを降りて、首都ファドーツで休憩をとりますが、首都と言っても10分も歩けば街の目抜き通りを抜けてしまうような場所。記念の入国スタンプは観光局で手数料3ドル、または2ユーロで押してくれますので、記念にどうぞ。名物は切手やワインが有名です。さて、再びアウトバーンから一般道と走り抜け、最後のハイライトに向かいましょう。南ドイツ、ロマンチック街道の終点フュッセンです。ここはノイシュバンシュタイン城があまりにも有名ですね。それもそのはずで、別名「白鳥城」とも呼ばれる大変美しい城なのです。残念なのは、あまりに有名になりすぎて、夏のシーズンともなれば世界中からの観光客で大賑わいなこと。城の中を見学するためには何時間も並ばないといけない、というケースも。そんな時は山の中腹まで登って、滝を前面に入れた写真撮影にトライして下さい。天気に恵まれればきっと素晴らしい写真が撮れるはずですよ。

最終日は打ち上げ
ドイツビールで乾杯

ノイシュバンシュタイン城の美しい姿を堪能したらミュンヘンへ戻ってツーリングコースの完走です。おっと、バイクを返却する前に必ずBMWミュージアムには立ち寄ってくださいね。有名なBMWの4シリンダービルの直ぐ前ですから。貴重な歴代モデルやレースシーンの写真などが多数展示され、BMW好きなら時間が足りなくなること必至。また、ミュージアムショップでの買い物も楽しみのひとつ。ピンバッジからスチール製ポスターまで、様々なBMWグッズが販売されています。旅の相棒となってくれたBMWを返却するレンタルショップカウンターまでは5分ほどの距離。途中のガソリンスタンドで満タンにしてバイクを返却します。

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ツアー最終日の晩はホフブロイハウスでの打ち上げです。ここは400年もの歴史があるビアホール。もしかしたら、このツアーの本当に最後の名所と言えるかもしれません。こちらも機会があれば是非訪れてみてください。バイエルン地方の歌や踊りで、観客も巻き込み大いに盛り上がります。もちろんビールは大ジョッキ、名物のソーセージやシュニッツェル、ザワークラフトなど、食べ放題のビュッフェを楽しみながら、旅の思い出話に花を咲かせてくださいね。

プロフィール
菊地 優

神奈川県横浜市生まれの49歳。1980年9月に道祖神に入社し、バイクツアーの企画業務をこなしながら多くの国を訪問している。現在その数は163カ国、通算の滞在日数は5000日に及ぶという旅の達人

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