VIRGIN HARLEY | オイル管理を怠ると… パパコーポレーション佐藤のオイルコラム

オイル管理を怠ると…

  • 掲載日/2008年12月04日【パパコーポレーション佐藤のオイルコラム】
  • 執筆/佐藤 博之 取材協力/パパコーポレーション

オイル管理を怠ると
どんなデメリットがあるのか?

こんにちは、パパコーポレーションの佐藤です。前回まででオイルの基本的な知識から、オイルフィルターの重要性までのご説明は一通り終了しました。これまでお付き合いいただいた方は「なるほど、オイルって重要なんだ」とご理解いただけたかと思います。今回はオイル管理を怠るとどんなダメージがあるのか、なぜそんなことが起こるのか、そこにテーマを絞ってお話しようと思います。タイヤやブレーキパッドなど、バイクには消耗品パーツが多く使用されており、その交換を怠れば走行性能に影響を及ぼします。タイヤならグリップが悪くなったり、ブレーキならブレーキの利きが悪くなってきたりしてきますね。こういったわかりやすい走行性能の低下があるならいいのですが、オイル管理を怠った際のダメージの進行はじわじわと進むため、ユーザーにはわかりにくいのも事実です。大きなトラブルやエンジンオーバーホールを行う際などに「ああ、こんな状態だったんだ…」と気付かされることがほとんどでしょう。しかし、エンジン内部を循環するオイルの状態が悪いと、オイルが循環するあらゆる部分にダメージを与えます。その重要性を今一度、認識してください。

汚れたオイルは清浄作用を阻害
スラッジ蓄積の原因になることも

オイルコラムの画像

エンジンオイル交換を怠ったダメージとして、最初にご紹介したいのはスラッジ(カーボンとも言います)の堆積です。じわりじわりと愛車の性能を低下させる原因の大半はこれにあると言ってもいいでしょう。スラッジとはエンジン内でガスを燃焼させた後の“燃えカス”で、ピストンやバルブ周りに徐々に堆積されていきます。オイル管理をしっかりとしているからと言ってスラッジがまったく出ないわけではありません。しかし、オイル管理が適性であれば、長い距離を走って堆積するスラッジの量は大きく違ってきます(セッティングが合っているかなど、スラッジが蓄積する要因は他にもあります)。これはオイルが担う洗浄作用のためです。オイルはエンジン内部のスラッジなどの汚れを取り込む役割を担っていますが、洗浄作用が低下した汚れたオイルがエンジン内部を循環しても、スラッジなどを取り除くことはできず汚れは蓄積されていくのです。

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なお、スラッジがバルブやピストンに堆積すると、圧縮抜けの原因となります。“圧縮抜け”と聞くとピンとこないかもしれませんが、バイクのエンジンはガスをギュっと圧縮し、そこにプラグから火花を飛ばし、爆発させています。スラッジが原因で燃焼室の密閉状態が保てなくなれば圧縮されたガスが抜け、爆発力が弱くなってしまうのです。「調子は悪くないんだけれど、いつの間にかエンジンのパワーが落ちてきた」という場合は、圧縮抜けを疑ってみてもいいかもしれません。圧縮抜けはスラッジだけが原因ではありませんが、オイル管理を怠ればこのようなリスクも高まってくるのです。また、汚れたオイルがオイルラインを流れると、汚れがオイルラインを詰まらせてしまうこともあります。前回のオイルフィルターの際にも紹介しましたが、オイルが適正に流れなければオイルの冷却作用にも影響が出てしまいます。オイルは無限に汚れを取り込むことはできません。しっかりと仕事をして、汚れを取り込んだオイルは定期的に綺麗なオイルと交換してやらなければならないのです。

潤滑性能が落ちたオイルの怖さ
最悪の場合は焼きつきの恐れも

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前述の圧縮が抜ける程度ならパワーロスや燃費の低下で済みますが、汚れて潤滑性能が低下したオイルを使い続けると“焼きつき”のリスクも高まってきます。オイルが部品同士の直接の摩擦を避けるための潤滑作用を担っているのは以前紹介しましたが、潤滑性能が落ち、部品同士が接触してしまうと部品に傷が入ったり、最悪の場合は摩擦熱により部品がくっついてしまい、エンジンが動かなくなってしまったりすることもあるのです。焼きつきを簡単に説明すると…フライパンでステーキを焼いているのをイメージしてください。油を引いて焼けば問題なく焼けますが、油を引かないと肉がフライパンにくっついてしまいます。焼きつきは金属同士で同じようなことが起こってしまうと考えてください。汚れたオイルでは、焼きつきを防ぐ潤滑作業が正常に働かなくなってしまう恐れがあるのです。

また汚れたオイルはパーツ同士の摩擦で生じた金属粉などが含まれています。ハーレーのミッションオイルのドレンボルトには磁石がついており、オイル交換の際に鉄粉がついているのを見たことがある方は多いでしょう。あの鉄粉はオイルが取り込んだもので、それをドレンボルトの磁石に吸着させているのです。鉄粉が含まれたままのオイルを交換せず、そのままオイルが循環してしまうことを想像してみてください。オイルの循環によって金属表面に細かな傷がつくことはイメージできるでしょう。オイルは交換されずに走るほどに鉄粉などを取り込み汚れていきますから、そのまま走り続けるとパーツに傷が入っていくのです。こういった傷が原因で、パーツ同士の噛み合わせがおかしくなり、これが次なるトラブルのきっかけになった例も珍しくありません。

適正なオイル管理+スーパーゾイル
エンジン寿命を延ばしたい方にオススメです

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オイル管理を怠った際のダメージについてはご理解いただけたでしょうか。汚れたオイルが循環して起こるエンジンのダメージを最小限にするには定期的なオイル交換が必要ですが、エンジンのダメージをゼロにすることはできません。オイルは交換した直後から徐々に劣化していきます。適正なサイクルでオイル交換をしていればダメージは少なくなりますが、パーツに細かな傷が入ってしまうのは、距離を走ったバイクでは避けられないことなのです。当社が販売しているスーパーゾイルは、傷んでしまった金属表面を再形成するトリートメント剤で、適正なオイル管理+スーパーゾイルの組み合わせでエンジンの寿命を大幅に延ばすことが可能です。長く愛車に乗っていきたいと考える方はオイル交換と合わせて、ぜひ一度スーパーゾイルをお試しください。

プロフィール
佐藤 博之

パパコーポレーション代表。クルマ・バイク好きが高じて、自らエンジンオイルに対する疑問を解決した金属表面改質剤「スーパー・ゾイル」を生み出す。エンジンを長持ちさせ、環境にも優しい性能を持つSUPER ZOILは、佐藤氏のオイルに対する深い造詣の賜物。

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