VIRGIN HARLEY |  第14回 ガソリンエンジン燃料装置の整備ハーレー授業見学

第14回 ガソリンエンジン燃料装置の整備

  • 掲載日/ 2011年10月28日【ハーレー授業見学】
  • 執筆/ハーレー専科 教員 向野 直樹

長かった夏休みも終わり本格的に就職活動の準備に入る学生たち。今回はガソリンエンジンの燃料装置の整備についてお話させていただきたく思います。

ハーレー授業見学の画像

「これ、キャブレター!」

ガソリンエンジンには三要素というものがあります。ご存知かも知れませんが良い圧縮、良い火花、良い混合気。エンジンがスムーズに作動するに必要な項目です。今回はこの中のひとつ『良い混合気』を作る燃料装置の授業です。大きく分けるとふたつに分けられます、それがキャブレターと電子制御式燃料噴射装置です。ほとんどの学生がキャブレターを分解したことがありません(寂しいですが……)。ですから今回は中身が見られるまで分解です。

ハーレー授業見学の画像

「これ、難しいっす!?」

作業的には簡単ですがここからが難題。「なぜ燃料が供給されるか??」、「なぜ適切は燃料の量を調整できるのか??」……学生たちにとっては難題です。なぜ燃料が供給されるの?負圧を理解する必要があります。「空気の流れる速度や大気圧???」「ベンチュリ??」……難しい用語や空気や燃料の流れ方、もっと難しいのは燃料を調整するための機構です。大半の学生はパーコレーションです。脳ミソが沸騰状態。でも学生は全部理解しました。すごい!!

ここで終わらないのが今回の実習です。電子制御式燃料噴射装置の実習も行うのが現在の主流です。「インジェクター??」、「センサー??」、「コンピューター??」学生の頭には?マークが大量です。はじめに車両にて部品が何処に付いているかを確認。バイクにはセンサーと呼ばれる部品(この部品でエンジンの状態を検出している)があり、車両にはたくさんのセンサーが使用されています、車両を見ながら「このセンサーは何??」と、名称や役割を覚えるのでひと苦労です。

ハーレー授業見学の画像

「測定中、なんとか合格できました……」

センサーだけでは有りません、「アクチュエーター(作動させられ部品のこと)は??」など、センサーだけでなく、まだまだ部品覚えることがたくさんあり泣きそうになっていました(言い過ぎですかね)。現在は電子制御が主流ですので名称や作動を理解するのは当たり前、今後はテスターを使用した点検作業を行って2年生では故障探求までできるようにしていきます。今後が楽しみです。

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