VIRGIN HARLEY |  第17回 セミナーI 選択実習ハーレー授業見学

第17回 セミナーI 選択実習

  • 掲載日/ 2011年11月18日【ハーレー授業見学】
  • 執筆/ハーレー専科 教員 福澤 敦美
ハーレー授業見学の画像

キャブレターを調整中。調子よくな~れ。

2年生の授業で、セミナー(選択実習)というものがあります。私が教えるのは「オンロードバイク」。その目的は、サーキットにて高速走行や急ブレーキ、急旋回など、日常生活上では体験できない二輪車の運動特性と操作性を理解して、車両のメンテナンスを行い安全に走行します。そのためには完璧に整備されていることが前提となります。以前の私は、ライセンスを取得してサーキットの走行を楽しんでいました。どこかに不具合があれば、当然走行不可能になったり、場合によっては怪我、事故につながる経験をしてきました。自分の中では、「大丈夫だ」と思っていても予想もできないトラブルに巻き込まれました。常に最善を尽くしながら楽しみ、そしてお客様の車両を整備する際にも、フィードバックしてきました。

さて、セミナーでは2年間放置されていた車両を4台譲ってもらいました。学生たちは各班に分かれて修理するわけですが……。まず、どんな作業をしたらよいか分かりません(学生たちの経験不足もありますが)。部品の取り付けはできるが、調整はできない……。適正に調整しなければ適正に作動しません。予定時間内に完了しない……。そして作業が雑なため、部品を壊してしまう……などといった非常に困った状態です。

ハーレー授業見学の画像

運転技術向上のため講習も受講しました。

普段の授業では、綿密な計画によって作業内容をすべて指示しますが、あえてセミナーでは各々に考えさせて作業をさせるため、私はおおむね学生たちの様子を見ているだけです。私が作業を手伝えば、調整ができて、予定時間内に問題なく完了するでしょう。これではセミナーとして成り立ちません。問題にぶつかり、そして考える。この繰り返しによって完成に近づいていきます。そして、難問を超えたとき、「経験」となるのです。ただ、これが「放置」になっていないかが難しく、自分で極力手を出さなく、ぐっと我慢しています。まだ作業は終っていません。早々に作業を終えサーキットに車両を持ち込みたいですが、また難問にぶつかるでしょう。「経験」してください。

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