VIRGIN HARLEY |  第27回 クラッチのオーバーホールハーレー授業見学

第27回 クラッチのオーバーホール

  • 掲載日/ 2012年02月17日【ハーレー授業見学】
  • 執筆/ハーレー専科 教員 福澤 敦美

1年生の実習も終盤に入ってきました。今回のテーマは「クラッチのオーバーホール」です。以前行った「 エンジンのオーバーホール 」は、エンジンを車体から外すという大がかりな作業でしたが、クラッチのオーバーホールはそこまで大変な作業ではありません。ですので、今回はある学生にスポットを当ててみたいと思います。

その学生は小柄なのですがとてもパワフルで、300kg 以上あるハーレーもグイグイ動かしていきます。また、とても積極的で、入学前から当校のオープンキャンパスに何度も参加していました。入学してからも、講義や実習に前向きに取り組んでいます。自分からどんどん作業を進めていき、重量物を取り扱うときも他の男子学生に頼ることなく、さっと動かしてしまいます。

ハーレー授業見学の画像

真剣な眼差し。

そう、その学生は女性なのです。学校には、女子学生も何人か在籍していますが、彼女の頑張り度合いには目を見張るものがあります。実習で工具を扱っていると、どうしても手が汚れてしまいますが、まるで気にかける様子もありません。授業終了後には、居残りをして遅れた分を取り戻すべく実習に励んでいます。「遅れた分」といっても作業が遅い、というわけではなく、一つ一つの作業を行うのに自分でその内容をしっかり把握し、納得してから行っているので時間がかかるだけなのです。

また、学校のイベントにも意欲的に取り組みます。オープンキャンパス のとき、参加者のサポートのために在学生にも手伝ってもらうのですが、彼女は笑顔で参加してくれます。ときどき女性の参加者もいらっしゃるので、そんなときに彼女がいると、「男子ばかりだと思っていて不安だったけど、女子の先輩もいると知って安心した」と言ってくれます。とても人気があるんです。

ハーレー授業見学の画像

マニュアルを熟読中。

そんな彼女は、将来「ハーレーのお店で働きたい」という夢を持っています。「体は小さいけれど頑張ります!」と、元大相撲力士の“舞の海”を連想させる彼女は、今日も真面目に学んでいます。

オープンキャンパスの画像
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