VIRGIN HARLEY | 第21回 ロワーフェアリングを脱ぎ去り、ボンスターでゴシゴシ! ツーリング・ゼミナール 青木 タカオ

第21回 ロワーフェアリングを脱ぎ去り、ボンスターでゴシゴシ!

  • 掲載日/2012年07月10日【ツーリング・ゼミナール 青木 タカオ】
  • 執筆/フリーライター 青木 タカオ

ボクのエレクトラグライドは 1988年式のエボリューション (1340cc) 5速。7年ほど前に知り合いから譲り受けたときは、キラキラ光る電飾をはじめ、いたるところにデコレーションパーツがアレコレ付いていたのだが、自分には似つかわしくないと思い少しずつ取り外したり、装飾のないシンプルなモノに取り替えてきた。そして、またひとつパーツを脱ぎ捨てることにした。ロワーフェアリングを外して、夏の暑さを乗りきろうという魂胆だ。

青木タカオさんの写真

エンジンガードにあったロワーフェアリングを取り外し、足もとがスッキリした 1988 FLHTC エレクトラグライド。空冷式がゆえに走行風をエンジンに当てるのは重要なこと。夏場のオーバーヒート対策には絶大な効果が期待できる。

80 年代末期、FLHTC エレクトラグライド・クラシックと FLHTCU ウルトラクラシック・エレクトラグライドの違いは、ロワーフェアリングがあるかないかという点。ボクのは FLHTC だからロワーフェアリングが付いていないのが本来の姿のはずだが、我が家にやってきたときからウルトラ仕様になっていた。

夏が来るたびに熱対策のためにロワーフェアリングを取り外そうとボンヤリ考えていたのだが、今年ついに決心がついた。左右、取り外すのにかかった時間は 10 分程度。思いついた瞬間にキレイサッパリ脱ぎ捨てた。

青木タカオさんの写真

本来、エレクトラグライド・クラシックにはロワーフェアリングの装着はなく、あるのはウルトラクラシックのみのはず。車体各部を飾り立てていた前オーナーが追加で装着していたのだった。エンジンガードにマウントされる。

ロワーフェアリングがマウントされているのはエンジンガードだが、外してみるとメッキが錆びていて汚い。車体各部を改めて見渡すと、パッセンジャーステップの裏側やブレーキペダルなども同様にメッキ部分がいずれも錆びている。そこで今回は、ゴシゴシと磨いてやろうと思った次第だ。

最初はシリコンスプレーで丁寧に拭き、汚れを取り除いてから液体コンパウンドを使ってゴシゴシやってみるがラチがあかない。そこで禁断の手、調理器具や金属磨き用の「ボンスター」の登場。特殊鋼を細かく削り、ウール状に加工したお馴染みの家庭用品で、値段は 12 個入りで 200 円もしない安さ。これが錆を落としまくるから面白い。メッキ部分があっという間にピカピカになってしまった。

青木タカオさんの写真

ロワーフェアリングで隠れていたエンジンガードをはじめ、車体各部のメッキパーツは錆だらけ。ジメジメと湿気の多い梅雨時なだけに、このままにしておけばもっと錆びるはず。ここらへんで一度、ピカピカに磨こうと決意!

いわゆる金属タワシだから、厳密に言えば表面に細かいキズをつくってしまっているんだろうけど、錆をそのまま放置しておくよりかはいいような気がする。ピカピカになった部分はワックスやシリコンスプレーなどで被膜をつくっておきたい。あくまでもボクの見解だからオススメはしないが、頑固な錆をとにかく落としたいって人は試してみて欲しい。

青木タカオさんの写真

シリコンスプレーやミクロコンパウンドで磨くくらいにとどめておくべきだったか、禁断のウラ技「ボンスター」に手を出してしまった。フライパンやお鍋を磨く、あの金属ブラシである。12 個入りが安価で売っている。

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さすがは金属タワシ。サビやクスミがみるみるうちに落ちて、メッキ部分がピッカピカ! 面白いようにキレイになるからやり過ぎないように注意が必要かも。なんたってメッキの表面を金属綿で擦っているのだから……。

ロワーフェアリングを外したエレクトラグライドは、走行風がエンジンにダイレクトに当たっていい感じである。足もとにこもる熱気は逃げるし、渋滞時などにあっという間に低下していた油圧計も、10PSI をきることが少なくなった。これから先、夏場はロワーフェアリングを必ず外すようにしようと思う。

それと今度はパーツを1点追加した。アイドリングを手で調整することができるスクリューキットだ。アイドリングスクリューまでドライバーが届かず、これまではアイドリングの調整をするのが非常に面倒だった。これを延長して指で回せるノブに交換するのは定番中の定番だが、ようやくこれを導入。部品はキジマや北川商会からリリースされており、いずれも 3000円もしないリーズナブルな製品。取付けもさほど手間じゃないので、早く購入しておけばよかった。これで走りながらもアイドリングを自由自在にアジャストできる。ちなみに 1989年までのエボリューションエンジンはケイヒン製バタフライキャブレターを採用していてスクリュー直径は4mm。80年までは5mmで、90年以降は CV キャブレターとなる。

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キジマ製のケイヒンバタフライキャブレター用アイドルスクリュー KIT (HD-04469) 2,940 円。1981 ~ 89 年式に対応し、ケーブル長は 167mm。奥まっていてドライバーが届かないアジャスターを延長する定番製品だ。

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アイドルアジャスターが奥まった位置にあり、面倒だったケイヒンバタフライキャブレターのアイドリング調整。アジャスターを車体右側、燃料タンク下から出すことで、信号待ちでもアイドリング調整ができるようになった。

プロフィール
フリーライター
青木 タカオ

バイク雑誌各誌で執筆活動を続けるフリーランス。車両インプレッションはもちろん、社会ネタ、ユーザー取材、旅モノ、用品……と、幅広いジャンルの記事を手がける。モトクロスレースに現役で参戦し続けるハードな一面を持ちつつも、40年前のOHV ツインや超ド級ビッグクルーザー、さらにはイタリアンスクーターも所有する。

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