VIRGIN HARLEY |  2015年式 XG750カスタム紹介

2015年式 XG750

  • 掲載日/ 2015年11月09日【カスタム紹介】
  • 写真・文/田中 宏亮
2015年式 ストリート XG750のカスタム画像

本来のイメージを完全に覆す
スーパーモタードと呼ばれる一台

今年のデビュー以来、HDJ正規ディーラー各店でさまざまなカスタムスタイルが取り入れられているストリート750。これまでにない真新しいモデルゆえ、培ってきたカスタムのノウハウがなかなか踏襲できず苦戦するディーラーも少なくない。そんななか、ロード用オフロードスタイル“モタード”へとカスタムしようという驚きのプロジェクトを立ち上げたディーラーがいた。東京・大田区のハーレーダビッドソン陸友だ。

「先入観は抜きにして、ウチのボスと『どんなハーレーがあったら欲しい?』というお題を立て、アドベンチャーバイクを作ろう、ってなったんです。ストリート750だから、ナナハンモタードだな、と」

H-D陸友サービスマネージャーの芦田剛史氏をプロジェクトリーダーとした本企画、約半年の歳月をかけて完成へとこぎ着けた。エンジンやホイール、スイングアームなどはそのままに、本来の姿からは想像もできないオフロードスタイルへと変貌を遂げたのだ。

鉄板から作り上げたというワンオフのフューエルタンクやシートカウルの造形に注目が集まるが、このスタイルを支えるさりげなくも重要なポイントはリアショックだろう。トライアンフ・スラクストン用だというオーリンズ製S36Eの380mmというロング仕様をボルトオン装着し、リアを一機に持ち上げた。そこにオフロード用シートを置いてイメージを膨らませ、ディテールを象っていったという。

実はこの一台、まだ完全な形ではないという。芦田氏曰く「車両の重心が上がったため、リアはともかく、その重量を支えるほどの剛性を持たないフロントフォークを換えなければ。オーリンズの倒立フォークにしようかどうか、ただいま検討中です」とのことだ。

本気で走れるナナハンモタードが完成するまで、もう少し時間がかかりそうだが、今からその日が待ち遠しい。

2015年式 ストリート XG750のカスタム画像

カスタムの詳細をチェック!

2015年式 ストリート XG750のカスタム画像

Vロッド用ヘッドライト

ヘッドライトはナイトロッドスペシャルのものを流用。バイザー付きのフロントマスクがこの一台の印象を一変する。
2015年式 ストリート XG750のカスタム画像

レンサル製オフロードバイク用ハンドルバー

元々ミリ仕様のハンドルバーなので、国産用バーへの交換が容易なことから、ボスが選んできたというオフロードバーを換装。ナックルガードまで備わる。
2015年式 ストリート XG750のカスタム画像

ワンオフ フルメタル フューエルタンク

重量がアップするものの、「塗装のノリが違うから」と鉄板から作り上げられたワンオフタンク。ロゴは電動ハーレー「ライブワイヤー」を模したものに。
2015年式 ストリート XG750のカスタム画像

スパイラル製ホンダCRF用シート

オフロードバイク用シートを持ち出し、そのシートに合うようシートカウルをワンオフ製作。「このライン合わせがもっとも難しかった」と芦田氏。
2015年式 ストリート XG750のカスタム画像

サブフレームを加工したオリジナルライン

本来は垂れ下がっているサブフレームだが、溶接装着されているだけなので取り外し、組み付け直してシャープなラインに変えた。
2015年式 ストリート XG750のカスタム画像

オーリンズ製 Type S36E

もっとも長い380mm仕様をボルトオン装着。これによってリアエンドがグッと持ち上がり、ストリート750とは思えないシルエットを生み出した。
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