VIRGIN HARLEY |  23時間目 ナックルヘッドを知ろう。ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座

23時間目 ナックルヘッドを知ろう。

  • 掲載日/ 2016年01月26日【ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座】

この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

バージンハーレー.comでは「新型コロナに負けるな!」というコンセプトにより、手軽に楽しめる過去アーカイブ記事を紹介させていただきたいと思います。まずは大人気コンテンツの「ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座」をご紹介します。じっくり読んで、ハーレーダビッドソンのウンチクを身につけていただければと思います。

オレにもわかると大評判の「ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座」、その第23時間目のお題は「ナックルヘッド」についてである。

ハーレーさんとダビッドソンさん兄弟が初めてオートバイなるものを作ったのは1903年。このエンジンは単気筒で、キャブレターのフロートに「キャンベルのトマトスープの空き缶」を使ったのはあまりに有名な話じゃな。して1908年には早くもV型ツインエンジンを製造。その後着々と生産台数を伸ばしてメーカーとして成長していったH-D社は、1936年に衝撃的なニューモデルを発表する。Eと名付けられたそれは、オーバーヘッドバルブを採用した61キュービックインチ=1000ccのエンジンを搭載しており、これこそが現代H-Dの基礎ともいえる「ビッグツイン」の誕生となったのじゃ。そしてナックルで始まったエンジンの基本は創業100年を超える現代においてもまったく変わっておらん。やれやれ、頑固なメーカーじゃのう。

日本ではずいぶん昔にOHVは絶滅してしまったが、アメリカという国はクルマにしたところでベーシックなV8エンジンはOHV。これこそがハーレーダビッドソンの、そしてアメリカという国の凄さであるとワシはつくづく思うのう。とどまるトコロを知らず闇雲に進化し続ける日本のクルマやオートバイとはまったく対照的。ま、エコロジーが声高に叫ばれる現代では何が良いのか判断が難しいが、エンジンのもつ「たくましさ」では日本車はアメ車に遠く及ばんじゃろう。これはオートバイやクルマだけでなく、工業製品全般に言えること。アメリカ人は古いものを大切に長く使う。際限なく進化して使い捨てていく現代の日本のような文化をこのまま続けて行く限り、ワシらブタから見たら人類に未来はないように思えるがな。

ナックルヘッドは、シリンダーヘッドの上に乗っかるロッカーカバーの形が「握りこぶし」に似ておるところからそう呼ばれるようになったのは皆がご存知のとおり。フレームはリジッドでフロントフォークはスプリンガー。フットクラッチ/ハンドシフト。まさしく「旧車」じゃな、スタイルしかり乗り味しかり。中でも前後に18インチホイールを履く30年代の初期モデルには、ビンティッジと言うより「アンティーク」と呼んだ方がふさわしい美しさが宿っておるのう。またシリンダーヘッドが鉄製というのもナックルヘッドに古めかしさを強く感じる要因なのじゃろう。

ちと言うわけで23時間目はこれにて終了。ではまた、ホグホグ。

 

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