ライダーの正装として、革ジャンはなくてはならないアイテムだ。しかし、多くのハーレー乗りは「革ジャンは秋冬にしか着れない」と思っているのではないだろうか？ じつは、その思い込みは大きな間違いだ。カドヤなら心地よい走行風を取り込みつつ、革ならではの安全性を確保したパンチングレザーが充実。夏ならではのライダースファッションが楽しめる。ほかにも、ライダースジャケットを思わせる上質なナイロンメッシュジャケットや接触冷感素材を使ったテクニカルインナーなど、革ジャン以外のラインナップも豊富。夏には夏の「正しいコーディネート」がある。今季、すべてのハーレー乗りにおすすめしたい、カドヤのラインナップを紹介しよう。
まずカドヤが提案するのは、夏でも快適に着ることのできるSELECT SLEEVER-PL/80th。ポイントはジャケット全面に施されたパンチングメッシュで、カドヤがレーシングスーツで培ったノウハウを注入し、メッシュ穴の大きさや間隔は絶妙のひとこと！ ひとたび走り出せば走行風を効果的に取り込み、万が一の転倒でもメッシュ穴から裂けるという可能性を極限まで低くした。そして特筆すべきはファッション性の高さ。メッシュ穴が目立つことがなく、革ジャンとしての高いデザイン性をキープしているのだ。もちろん、腕部分を取り外せるのも大きなポイント。近場なら半袖、ツーリングでは長袖というように、目的地や用途にわけて使い分けられる。
価格税別：4万7000円（3Lは3000円UP）
カラー：ブラック×ブラック
右肩に東本昌平氏デザインのKTワッペンが付き、肩から袖に入るラインもブラックアウトされストイックにまとめられた「80周年限定モデル」。
ジップで簡単に袖を取り外すことができる。暑さの厳しい真夏やちょっとした用事なら半袖、ツーリングは長袖などと使い分けられる。
脊髄パットを標準装備。さらに肩・肘パッド用収納ポケット、胸部パッド取付用テープを装備しており、別売のプロテクターを装着できる。
暑さを極力避けるため、できるだけシンプルに、余分な装飾をつけないのがパンチングジャケットの定石。しかし、SFP-2Jはあえて襟を装備することで、ジャケットとしてのファッション性を重視。一般的なメッシュジャケットとは一線を画すデザインが、ライダーの個性を引き立ててくれる。もちろん、襟を立てれば首回りの日焼け防止にもなり、十分な実用性も備えている。ネックシールドと組み合わせれば、さらにファッション性もアップ。ハードな革ジャンのイメージを覆してくれるにちがいない。
価格税別：4万8000円（3Lは3000円UP）
カラー：ブラック
襟を立てることで、首回りの日焼けを防ぐことができる。ネックシールドを合わせるのもオススメのコーディネイト。ファッション性がグッと上がる。
ファスナーの内側、裾部に補強ボタンを装備。古き良きライダースジャケットのディティールを再現すると共に、ファスナーの耐久性を高めている。
脊髄パッドを標準装備し、別売の肩・肘・胸部プロテクターも装備可能。ライディングジャケットとしての安全性も確保されている。
真夏の敵は日差しだけではない。スポーツスターでも883cc、最新のビッグツインであれば、じつに2,000ccに迫る排気量のエンジンが股の間に鎮座しているのだ。しかも空冷！ その熱量たるや、相当なものである。しかし、ハーレー乗りたるもの、下半身の装備もばっちりキメたいものである。PL-PANTS 2は腰回りから太もも前後、さらにふくらはぎまでをパンチングメッシュで覆った快適な逸品。膝下は強烈なエンジン熱をシャットするため、あえて通常革を使用しているのも嬉しいポイント。パンチングメッシュと通常革のコントラストがファッション性を高めている。夏の定番として、一本は持っておきたいアイテムだ。
価格税別：3万2000円（3Lは3000円UP）
カラー：ブラック
ポケットの通常革とお尻のメッシュとのコントラストは必見。ポケット内側には裏地を配置し、手が入れやすよう配慮されている。
ハーレーの強烈なエンジン熱をシャットするため、膝下にはあえて通常革を使用。ちなみにPL-PANTSは全面メッシュを採用している。
膝プロテクター用ポケットは可動式。自身の膝の位置に合わせて調整できる。怪我をしやすい膝を、確実に守ることができる。
パンチングメッシュレザーは十分快適だが、「夏だからこそ、もっとライトなイメージのライディングジャケットを着こなしたい」というライダーも多い。そこでカドヤが提案するのが、ポリエステル製メッシュジャケットのKRM-1。しかし、そこは革ジャンのカドヤである。デザインはあくまでも革ジャンそのもの。さらに、ポリエステルといえども、雰囲気と存在感を醸し出している。布帛ジャケットとしてのライトなイメージと革ジャンにも通じるデザインバランスは、流石のひとこと。街乗り用としても着るもよし、夏の正装として着るもよし。ライダーの意図によって表情を変えてくれる逸品だ。
価格税別：2万2000円
カラー：ブラック、ホワイト
ビンテージライダースジャケットを思わせるデザインが大きな特徴。軽薄さとは一線を画したデザインバランスと作り込みが秀逸だ。
ジャケット全体に漂うビンテージ感のポイントとなっているのが、Dポケットとムシ出しファスナー。金属が持つ風合いに注目したい。
肩と肘の当て布の下には、それぞれパッド収納用ポケットを内蔵。脊髄、胸部プロテクターも装備でき、安全性を高めることができる。
コットンとポリエステルの混紡により、強度と機能性を両立させたライディングパンツ。股上を浅く設定することによって、カジュアルに着こなすことが可能。ライディングウェアとしての機能性を求めつつも、やはりハーレーに似合うファッショナブルなパンツが欲しいという人は多いはず。そんなライダーは要注目の一本である。実際、街乗りはもちろん、ツーリングでもバイクから離れている時間は意外と長いもの。そのときにどれだけ動きやすいか。また、バイクから離れていても恥ずかしくないデザインか、というのは重要なポイント。URBAN RIDE PANTSなら、一般的なパンツ同様に歩きやすく、バイクを離れても違和感はない。必携の一本といえよう。
価格税別：1万6000円
カラー：ブラック、ブラウン
膝上にシャーリングを採用し、ラディングポジションでの運動性をサポートする。もちろん、デザインのアクセントにもなっている。
膝プロテクターを標準装備。転倒時、もっとも怪我をしやすい部位のひとつが膝。プロテクターが装備されているのが嬉しい限りだ。
ファスナーで開閉できるベンチレーションを装備。袋地がメッシュとなり清涼効果を高めている。ポケットとしても使用可能だ。
価格税別：2万円
カラー：ブラック
肩にキャラメル格子のパッドをあしらうことで、クラシカルなレザージャケットを思わせる。脇腹部には編み上げがあるので、サイズ調整が可能で、走行中の無駄なバタつきも抑制できる。
価格税別：2万1000円
カラー：ブルー、ブラック
スタンダードなフォルムを持つデニムパンツ。腰と膝に標準装備されるプロテクターはCE規格で、高い安全性を確保。ストレッチ素材を使っているので、無理なく乗車姿勢が取れるのも大きな魅力だ。
価格税別：2万6000円
カラー：ブルー、ブラック
プロテクターの仕様やストレッチ素材を使った動きやすさはKJ-01を踏襲し、さらにライディングに適したパターンを採用。膝上にはシャーリングも装備し、ライディングパンツとしての機能性も高い。
近年では吸汗速乾性に優れた新素材が普及し、ひと昔前に比べれば、かなり快適なバイクライフが過ごせる。しかし、これら新素材の多くはスポーティーなデザインを採用し、ハーレーに似合わないというのが正直なところ。目立たないようにインナーとして着ればいいのだろうが、SELECT SLEEVER-PLなど、半袖ジャケットを着たいときも多いはず。そこでカドヤのサマーシールドは、まずファッション性を重視。カモフラージュ柄やフレイムス、地獄商会とのコラボレーションで生まれた海賊Tee柄など、きっと気にいるデザインがあるはずだ。もちろん機能は折り紙付き！吸汗速乾はもちろん、触るとヒンヤリする接触冷感機能もあり、夏を快適にしてくれる。
価格税別：3200円
カラー： グレイ、グリーン、ブルー
カモフラージュ柄はよく見ると端革をイメージした模様となっており、カドヤらしい遊び心が演出されている。よく見ると牛の姿も!?
価格税別：3200円
カラー： レッド/ブラック、アイボリー/ブラック
「地獄商会×KADOYA」のコラボレーションにより生まれたアイテム。袖口のスカルやロゴはサマーシールドのための描き下ろしだ！
価格税別：3200円
カラー：レオパード
キュートかつセクシーなヒョウ柄を採用したサマーシールドはフィンガーホール仕様。手首や甲の日焼けを防止したい女性にオススメだ。
夏のライディングで意外と日焼けをしやすい箇所に首回りがある。半袖Tシャツなどの軽装でバイクに乗っているライダーをよく見かけるが、直射日光をまともに浴びているので、じつは長袖を着用するよりかえって暑く、疲労しやすい。もちろん日焼けは皮膚にダメージを与える。首回りも同様で、しっかりと直射日光を防いだ方が涼しく、疲労も溜まりにくいのだ。サマーシールドと同じ素材を使ったネックシールドはUVを99%カット、高い吸汗速乾機能と接触冷感効果も相まって、快適なライディングをサポートしてくれる。パターンも豊富に揃っているので、単調になりがちな夏のファッションのアクセントとしても最適。数枚持っておいて、着回すのがベターだ！
価格税別：2700円
カラー：グリーン、グレイ、ブルー
サマーシールドと同じく端革をイメージした「レザーカモフラージュ」はグリーン、グレイ、ブルーの三色展開。カドヤらしさに溢れた柄だ。
価格税別：2700円
カラー：ブラック/グレイ、アイボリー/グレイ、レッド/ワイン
80周年記念モデルのインナーと同じデザインが与えられている。記念モデルを購入した人はもちろん、すべてのカドヤファンにオススメしたい！
ストレッチ性が高く、首回りだけでなく、口元まで覆うこともできる。ジェットヘルメットを愛用しているライダーは必見だ！
価格税別：7000円
カラー：ブラック
猛暑を乗り切るためのインナーとして開発されたのが「SSPD/Summer Spend」シリーズ。吸汗速乾機能に加え、消臭やUVカットなど夏のライダーに嬉しい機能を満載。デザイン性の高さも魅力。
価格税別：7000円
カラー：ブラック×カーボン
袖にカーボンパターンを配したスポーティーなインナーシャツ。汗によるベタつきやまとまわりを防止し、いつでも快適な着心地をキープしてくれる。普段使いにも使える逸品だ。
価格税別：5000円
カラー：ブラック
オールシーズンで革パンツを着用するための必需品が「SSPD/SUMMER TIGHTS」。吸汗速乾や接触冷感、2WAYストレッチ機能を持ち、真夏でも快適に革パンツを履くことができる。
カドヤ80周年限定モデルとして、今季、パンチングレザーのほかにラインナップに加わったのが「ZC-VEST/80th」。ハーレー乗りにも愛用者の多いレザーベストで、注目したいのはやはり赤いチェッカークラウンの限定裏地。昨秋リリースされた革ジャンにも同じ裏地が採用されているのだが、やはりデザインの特性上、ベストは裏地がかなり目立つ。この特別感はオーナーには嬉しいポイントとなるだろう。また、漫画家の東本昌平氏デザインのKT（Kadoya Trine）ワッペンも特筆すべきディテールだ。ベスト自体も、エクステンダー付きのボタン前合わせや編み上げを採用した脇部など、豪華なもの。今しか買えないアイテムなので、ベスト購入を考えているなら、ぜひともオススメしたい。
価格税別：3万1000円（3Lは3000円UP）
カラー：ブラック
フロントはボタン合わせとなっており、エクステンダーも標準装備される。体型が気になる人はもちろん、デザインのアクセントとしても良い。
デザインのテーマは、「マン」、「マシーン」、「レザー」。その3つが”鍵”となり、しっかりと絡み合っている。
背中はあえてシンプルに仕上げることで、パッチを縫い付けることができる。脇は編み上げとなっていて、サイズの調整が可能だ。
価格税別：2万3800円（3Lは3000円UP）
カラー：ブラック
ボタン前合わせに、脇は編み上げを採用したシンプルなレザーベスト。合わせる服を選ばない汎用性の高さが魅力だ。
価格税別：2万3800円（3Lは3000円UP）
カラー：ブラック
前合わせにジップを採用。前合わせが異なるだけだが、ZA-VESTとまた違った雰囲気となっている。好みに合わせて選びたい。
価格税別：3万6000円（3Lは3000円UP）
カラー：ブラック、ブラック/ブラウン
タイトなシルエットで丈も若干長めに設定。さらに襟も丸首パイピングカラーを採用し、防寒ベストとしての機能性も高い。
文／佐賀山 敏行 写真／堤 晋一 構成／VIRGIN HARLEY.com 編集部