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オーバーヒート対策は呉工業冷却ファン「LOVE JUGS」クールマスター

見た目もCoolなクールマスター
今年の夏をクールに乗り切るLOVE JUGS!

取材協力/呉工業「LOVE JUGS」ハーレーダビッドソン新宿  取材・写真・文/モリヤン  構成/バージンハーレー編集部
掲載日/2017年4月21日

日本の都会は、どこも殺人的な渋滞が蔓延している。それはアメリカ生まれのハーレーにとって、大きな問題点だ。特に最新モデルは、性能アップに伴うエンジン発熱量が増大。今回は、そんな都会でハーレーサイドカーに乗るベテランライダーからのレポートをお届けする。

渋滞時に不利なサイドカー
トライクにも必需品

サイドカーを購入後、数年来渋滞時のオーバーヒートに悩まされ続けてきた中村さんは、今年の熱対策として、このクールマスターを装着した。クロームメッキされたエンジンのルックスに合わせて、クロームカラーの製品をチョイス。振動を軽減するバイブレーションマスターも取り付けて、オーバーヒート対策に打って出たのだ。

「サイドカー乗りはパレードランなどのイベントにも呼ばれることが多くて、そんな時の走行もゆっくりなんですよ。渋滞時は無論のこと、それと似た環境でもやはり熱対策は必要ですよね。このクールマスターは、ルックスも性能も良いと思って、先月装着したばかりです」

最大の目的は、サイドカー側への熱こもり対策なのだそうで、ノーマルのままゆっくり走行を続けていると、エンジンのオーバーヒートも心配だが、サイドカー側パッセンジャーライダーもエンジンの熱にさらされてしまう。走行風が期待できないスピードだと熱はこもる一方で、パッセンジャーライダーは、たまらないという状況になってしまうのである。

超高速ファンをダブルで装着するクールマスターは、軽量で耐久性も高く、オプションのフレームマウントキットと振動吸収用バイブレーションマスターも装着すればさらに完璧だ。カラーは写真のクロームの他、グロッシーブラックとフラットブラックが用意される。

季節はまだ春というこの時期では、もちろんエンジンのオーバーヒートが起きやすい環境ではないが、クールマスターを作動した場合にどれほどの冷却効果があるのか、中村さんのサイドカーで実験をしてみた。

まず、ハーレーダビッドソン新宿に到着したばかりの中村さんの愛車をパーキングに誘導、そしてエンジンは止めずにアイドリングを続けた状態でシリンダーヘッド付近の温度を計測すると、ほぼ摂氏150度という高温である。そこでエンジン停止することなく、クールマスターを始動すると、約30秒後には100度付近に温度が落ちて安定した。つまり、走行風のない状況でも一気に50度温度を下げる能力があるのだ。

まだ3月の下旬で、当日の気温は摂氏10度ぐらいである。それでも走行後のアイドリング時では150度ほどにエンジンヘッドの温度は上昇するのだ。摂氏30度を超える真夏なら、さらに温度は上昇し、オーバーヒートしても不思議ではない。

エンジンを止めずにアイドリングをさせたまま、クールマスターのスイッチを入れると、その瞬間から見る見る温度が下がって行き、約30秒後には100度付近に落ち着いた。その後は、ずっと同じ温度をキープし続けているのだ。

「冷却効果は高いと思っていましたが、この数字には驚きましたね。それにエンジン付近に空気の流動があるから、パッセンジャー側へのこもりもあまり感じないようです。これはこの夏、期待以上の性能を発揮してくれそうですね」

中村さんは、今回の実験で、かなりの確信を得たようだ。

サイドカーやトライクは無論だが、通常モデルでも、オーバーヒートによるトラブルは数多く報告されているこの日本。毎年、真夏の路肩で立ち往生という光景を目にするが、ライダーもマシンもクールに乗り切るには、このクールマスターが最強のアイテムに間違いない。

中村義則さん

16歳からずっとバイクに乗り続けるフリークで、初めてのハーレーは2000年から。ツーリングモデルが好みで、ソロもサイドカーも所有する。お子さんもまたハーレー乗りである。2006年式のFLHTCU-SCが愛車。ツインカム88エンジン搭載のサイドカーを2007年から乗り続けている。現在はラインナップには存在しないが、人気は衰えない車種でもある。

取材協力店舗

住所/東京都渋谷区幡ヶ谷1-7-5
電話/03-3374-9080
営業/10:00-19:00
定休日/ 水曜 第2木曜

都会を代表する老舗ショップは
昔も今も甲州街道沿いで営業中

戦後すぐに外国製のバイクを扱う専門店として営業を開始した村山モータースが現在のハーレーダビッドソン新宿となった。マンションの一階を店舗とする、都会ならではのお店には、新旧様々なハーレー乗りが集う。LOVE JUGSの製品は、発売当初から扱いを初め、熱対策に苦悩する多くのライダーに提供されている。
高知和馬さん(営業)
「クールマスターは、やはりツーリング系やトライクに装着されるライダーが多いですが、ブラックカラーはネイキッド系にもマッチングしますよ」

BRAND INFORMATION

LOVE JUGS

米国で特許を取得したデュアルファンにより、V-Twinエンジンを効果的に冷却する「LOVE JUGS」。オリジナルのファンは毎分7,500回転に対して、今回ご紹介するCOOL MASTERは毎分8,500回転の高性能ファンを搭載し、冷却効果が格段に向上している。なお、LOVE JUGSの振動を低減するオプションキットも用意されている。