VIRGIN HARLEY | 1967年式 XLCH フルカスタム

1967年式 XLCH

  • 掲載日/2010年04月16日【フルカスタム】
  • 撮影/磯部 孝夫
    本記事は HOTBIKE japan vol.112 にて掲載されたものです
1967年式 XLCHのフルカスタム画像
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ホットな心臓を懐に抱えた
小さな遊び道具

1966年型モデルにのみ純正採用されたリンカート製DCキャブレター2丁掛けのアイアンスポーツである。製作はHIDE MOTORCYCLE。55ci(=900cc)の鋳鉄製4カムOHVショベルスポーツモーターにL型のDCキャブ2丁掛けなど聞いたことがない。まともに走るのだろうか? よぎる不安を振り払い、まずは試乗。この手の車両は乗ってみなければ話は始まらない。

ビルダーHIDEにより数回のキックであっけなくエンジン始動。これなら行けそうだ。アイアンらしい乾いた排気音に気分が高ぶる。

「まだセッティング段階なので完調とは言えません。進角は手動です。シビアに調整して乗ってください。スロットルは開け気味でお願いしますね。ブン回した方が調子いいですから」

作り手の指示通り、左グリップの進角を微調整し、ローギアからスロットルを開け放つ。200キロを大幅に下回るコンパクトな車体がグイグイとスピードに乗っていく。マシンをしっかりホールドしなければ振り落とされかねない、弾き飛ばされるような加速力。これは強烈。DCキャブ2丁掛けはこけ脅しではない。このアイアンにはツインキャブ装着のため同年代のフロントバンク用ヘッドがリアバンクに移植されている。つまりリアバンク側は吸気と排気が逆になるためカム山をずらして調律されているわけだ。

外装を含めたタイトなスタイリングのバランスはツインキャブありきで製作。ハンドルバーを起点に後方へオフセットされたフューエルタンク、タイヤに覆い被さるよう極限までクリアランスが詰められたシートカウルのラインはやや後ろ下がり。これは攻撃的なツインキャブをより際立たせるべく、スピードを予感させるフォルムを狙っての選択である。

そしてHOTROD CUSTOM SHOW 2009ではCole Foster PICKを受賞。ホットロッドを敬愛する彼ならではのピックと言えるだろう。作り手はホットな心臓を懐に抱えたこのマシンを小さな遊び道具「Knick Knack Chop」と、こう呼んだ。

1967年式 XLCHのフルカスタム画像

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1967年式 XLCHのフルカスタム画像
Zバーをイメージし製作されたコンチバー。レバー、トリプルツリー、グリップベースはガンコートが施されている。
1967年式 XLCHのフルカスタム画像
リアタイヤとのクリアランスがギリギリまで詰められたシートカウル。エンド部分が微妙に跳ね上げられている。
1967年式 XLCHのフルカスタム画像
純正オイルタンクにはH-Dミュージアムに展示されている最初期のオークリーフを再現。ラインの粗さがポイント。
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ボルトオンハードテイルに四輪用ホイールキャップを装着。タイヤはMOROSO DRAG SPECIALを採用している。
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