VIRGIN HARLEY |  1975年式 XLHフルカスタム

1975年式 XLH

  • 掲載日/ 2010年07月23日【フルカスタム】
  • 撮影/磯部 孝夫
    本記事は HOTBIKE japan vol.114 にて掲載されたものです
1975年式 XLHのフルカスタム画像
1975年式 XLHのフルカスタム画像

波状の鉄板を用いた圧巻のフォルム
1960~70年代の面影薫るXLH

ヒッピームーブメントに代表される1960~70年代のカウンターカルチャーに多大な影響を受けた三重のVIRTUOSO代表、宮浦努。ショップオープン12年目を迎える今でも一貫して、当時の世界観を念頭に置いたカスタムを手掛けている。

前後21/18インチの絶妙なバランスからなる1975年式XLH。見せ場はコルゲート・パネル(波板)と呼ばれる鉄板で構成された圧巻のフォルムだ。

「僕は決して器用ではない。だけど思い付いた物は実際に現物を見てみたい。だから結局は自分で作るしかないんだ」

コフィンタンクのサイドにあてがった波板は、メッキが綺麗に乗るよう溶接跡を徹底的にスムージングするのに苦労したと言う。オイルタンクも然り。また同デザインのエンジンロッカーカバー/キックペダル/ポイントカバーなどの鉄板を使えない部分は、無垢の鉄をフライスで削り出し製作。曰く、「引き際が分からないから全部やってしまう」という性分からチェーンガードやバッテリーカバーに至るまで、その拘りは発揮される。

1960年代後期をイメージしたスタイリングにはアリス製ヘッドライトを3連で装着。リアフェンダー一体のシッシーバーが見ものだ。キャッツアイを含めすべてをスチールモールディングし、シッシーバー表面とひし形に開けた空洞部の縁までを波形に加工。さらにはハンドルやマフラーと、執拗なまでのディテイルワークでマシンの完成度を高めている。

ストックのエンジンにはミクニVMキャブをダブルで装着。見かけのインパクトとは裏腹に、セッティングの出たマシンは軽快かつ、やさしく伸びやかな乗り心地だ。それはどこか乗り手を陶酔させる不思議な力をも内包している。

旅や幻覚作用の俗称でもある“TRIP”。そして当時の象徴的ロックバンド、The Grateful Deadの名曲“RIPPLE”。このマシンには、かの時代へのオマージュを込め“TRIPPLE”という名が冠される。

1975年式 XLHのフルカスタム画像

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作り込まれたハンドル一体型ライザーは4つのパイプで構成。そして強度を確保すべく中には各計3本の鉄棒で補強。
1975年式 XLHのフルカスタム画像
オイルタンク同様の苦労を要したロボットコフィン。トップのグラフィックをマットペイントで仕上げ、コントラストを際立たせる。
1975年式 XLHのフルカスタム画像
ベストマッチングのダイヤモンドステッチのハイバックシート。肉厚としたデザインにビルダー宮浦のセンスが見える。
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エンド部はフロント/リア共に4つのパイプを繋ぎ合わせ製作。パイプは平行を保ち、エンドをスラッシュカットしている。
SHOP INFO.
VIRTUOSO MOTORCYCLES
住所/三重県員弁郡東員町大木大沢2607
電話&ファックス/0594-76-5593
営業/10:00~19:00
定休日/火曜

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