VIRGIN HARLEY | 1965年式 FLH フルカスタム

1965年式 FLH

  • 掲載日/2011年06月02日【フルカスタム】
  • 撮影/磯部 孝夫
    本記事は HOTBIKE japan vol.118 にて掲載されたものです
1965年式 FLHのフルカスタム画像
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震えるほどの感動をもたらす
唯一無二のカスタムバイク

何かしらの意思、何かしらのオートバイに手を加えること。オートバイが本来備えていたシルエットやポテンシャルを意図的に変更させる行為。それをカスタムと呼ぶならば、例えばその行為に優劣を付ける場合、オートバイに主の意図がどれだけ忠実に具現化されたか、基準はそこにしか存在しないはずだ。例えばその意思が「どのバイクよりも速く!」だとすれば、幸いこの世にはスピードという世界共通の基準が存在するから、そのカスタムの優劣は誰にでも客観的に判断できる数値として捉えることができる。

しかし「かっこいい」や「美しい」といった数値では示せない各々の主観的意思に基づくカスタムバイクに優劣をつけるとしたら……結局は「どれだけ満足したか」という主張的判断、つまり主の自己の満足度を基準にするしかない。主がベストだと思えばそのカスタムバイクはベスト。カスタムとは元来そういうものではないか。

もちろんオーディエンスが他者のカスタムバイクを見て抱く感情を否定するつもりはまったくない。なぜならオーナーやビルダーの意思が投影されたカスタムバイクは、場合によって第三者の心も惹きつけるエンターテイメントにもなりうるものだと思うから。作り手の意思と見る者の意思。両者がオートバイを通して交錯した瞬間の瞬間。好きか嫌いか。カスタムを見るのに理屈なんていらない。それを見て感じたことがすべてじゃないか。

■  ■  ■

今回紹介するご覧の一台は、ビルダー徳山公俊率いる ACE MOTORCYCLE のチョッパーだが、このパンヘッドこそ昨年の HOTROD SHOW に出展された650台のオートバイの中での一番。あくまでも個人的な主観だが、ブッチギリの一番である。実はこのパンヘッド、2010年式 NEW ORDER CHOPPER SHOW ですでにお披露目され、その際間近で見たのだけれど、横浜の会場で再見したときもファーストコンタクトの興奮が見事に蘇った。「衝撃的」といったら少々大げさに聞こえるかもしれない。でもあの蒸し暑い会場で、気付くと鳥肌が立っていた。かっこいいと思うバイクは他にも多数あった。しかし胸の奥に「ズトン」とくるバイクはこの一台のみ。いろいろ考えてはみたけれど、結局のところ明確な理由は見当たらなかった。直感的な衝動? あえて言葉にしたところで、陳腐なセリフしか思い当たらないのが本当にもどかしい。

こんなパンヘッドが自分の日常にあったなら、日々の生活はどれだけ楽しくエキサイティングで豊かになるだろう……そんな妄想をどれだけしたか。震えるほどの感動を与えてくれるカスタムバイク。これを読むあなたにも、きっとそんな一台がある。

1965年式 FLHのフルカスタム画像

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フロントはスプールハブを採用しノーブレーキ。独自設計のフロントサスの機構にも注目されたし。メッキの施されたシッシーバー。ハイトこそ短いが、確かな存在感を放つデザインが与えられる。テールランプはこのマシンで唯一使用されたヴィンテージパーツ。チェリー工房 によりホワイトレザーが張られたシングルシート。シートまわりのモールディングはパテではなく緻密なシートメタルによるもの。リアのアクスルプレートもワンオフ製作。スムージングされたプライマリーカバーはニッケルメッキ処理される。3角窓付きのネック部を含め、エクステリアやフレームを埋めるスムージングはすべてシートメタル製。これにより生まれる一部の隙もない凝縮感こそが、トータルラインの驚異的なコンパクトさを実現させる。
SHOP INFO.
ACE MOTORCYCLE
住所/兵庫県神戸市中央区元町高架通3-202
電話/078-855-9500

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