VIRGIN HARLEY |  1976年式 FXフルカスタム

1976年式 FX

  • 掲載日/ 2014年11月05日【フルカスタム】
  • 写真/若林 浩志  文/T-Chopper
Yossy’s Motorcycles / 1976 FX

1976 FX(Yossy’s Motorcycles)

ベーシックなチョッパーに見る
バランス感覚の妙とその先にある美の世界

パンヘッドのレプリカリジッドフレームとスプリンガーフォークを骨格に、フロント21インチ、リア16インチのホイールをセットアップ。ロボットハンドルや小振りなワンオフフューエルタンク、軽快なリアフェンダーなどが組み合わされたこのマシンは、言わばスタンダードなチョッパーである。しかし、そんなチョッパー定番パーツがチョイスされたマシンのシルエットをじっくり見ていると、ビルダーのこだわりやセンスを感じずにはいられない。

ホットロッドショーやJOINTSなどカスタムショーではもはやおなじみのYossy’sが製作したショベルヘッド。「コンパクトなチョッパー」をコンセプトに掲げる通り、そのシルエットはギュッとまとまり美しい。ユニティのヘッドライトは個性的ながらその存在感が際立つ。そして、2インチライザーによる若干高めのロボットハンドルから、エンジン真上に配されたフューエルタンク、適度な厚みを持つワンオフのシングルシートを経て、フィニッシュはリブのエッジが絶妙に効いたフラットフェンダー。

この絶妙なるラインは、同じような定番パーツを組み合わせただけでは成しえないビルダーのセンスによる賜物。フューエルタンクのペイントもそれを引き締めている。エンジンはストックながら、キャブにチョッパーでは珍しいFCRをセットアップしている点も、ビルダーの遊び心とチョッパーへの造詣を見てとれる。

スタンダードなシルエット故その個性を打ち出すことはビルダーの手腕に寄るところが大きい。噛めば噛むほど……するめと言ったら失礼だが、このマシンはカスタムやチョッパーの奥深さを感じる一台ではないだろうか。

サイドからのシルエットが、このマシンのコンセプトを体現している。黄金比なる基本骨格に、ハンドル、フューエルタンク、シート、そしてリアフェンダーへと流れるようなラインとコンパクトさ。バランス感に富むシルエットは、造り手のこだわりを感じる。

カスタムの詳細をチェック!

ヴィンテージファンにはたまらないユニティのヘッドライト。個性的ながらマシンの存在感にマッチした選択。
2インチライザーにロボハンをセット。グリップはアンダーソンとシンプル極まりないハンドル周り。
エグリ加工が施されたワンオフのフューエルタンク。ペイントはYossy’s、ピンストとレタリングはGrimbによる。
エンジン左サイドにはミニメーターをセット。ニュートラルランプも配され、存在感を打ち消しながら機能的。
エキゾーストはワンオフによるショットガン。シンプルかつ短いパイプがコンセプトを活かす大きなポイント。
ワンオフのソロシートにエッジのリブが効いたフェンダーは、マシンのシルエットを引き締める大きなポイント。
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