VIRGIN HARLEY |  ファミリー別購入ガイド【ダイナ】ハーレー購入ガイド

ファミリー別購入ガイド【ダイナ】

  • 掲載日/ 2016年02月25日【ハーレー購入ガイド】
  • ナビゲーター/ハーレーダビッドソン東大阪 上代 和輝
    ※ この記事は過去にアップされたもので、2016年2月25日にリライトしました。

ハーレーダビッドソン・ダイナの画像

人気モデルを多く擁する
ダイナファミリー

ダイナファミリーのコンセプトは「スポーツできるビッグツイン」。1971年に登場したショベルヘッドの「FX スーパーグライド」がダイナファミリーの起源となったモデルです。ハーレーというとダイナファミリーをイメージする人も多く、ダイナは伝統的なスタイルを守っているファミリーだと思うかもしれません。しかし、ダイナファミリーこそ、ハーレーがカスタムテイストを純正に取り入れた最初のファミリーなのです。

チョッパーなどのカスタムが人気を博しはじめた時代に、いち早く斬新なスタイルを取り入れ、現在に至るまでの人気を獲得したのです。ダイナファミリーの起源が”メーカーカスタム”からスタートしたこともあり、新しい技術が最初に採用されることが多いのがダイナファミリーの特徴です。

現に2006年からは、他のモデルに先駆ける形で従来のキャブレターからインジェクションに変更、6速ミッションも採用されました。先進的な技術をダイナファミリーが最初に採用する理由はスポーツ性を重視して作り上げられたファミリーである証明ともいえるかもしれません。また2007年モデルからは新型エンジンであるツインカム96が搭載され、より強力なパワーを手に入れています。

では実際、ダイナとはどういうハーレーなのでしょうか。まずはエンジンのマウント方法について。エンジンをどうやってフレームに積んでいるか、ということをお話しましょう。ハーレーはエンジンを直接フレームに搭載する「リジッドマウント」という手法と、エンジンとフレームの間にラバー(ゴム)をはさんで搭載する「ラバーマウント」を使い分けています。

リジッドマウントはダイレクトな鼓動感や振動が乗り手に伝わりますが、高速巡行の際に無用な振動が伝わってくるデメリットがありました。一方ラバーマウントは、中低速まではぶるぶると車体を震わせながら進みますが、高速巡航時はラバーが細かい振動を吸収して快適に巡行することができます。エボリューションの頃までのリジッドマウントでの高速走行は、その振動ゆえになかなか疲れるものでした。

しかし、2000年に登場したラバーマウント採用のツインカム88からは不快な振動はほとんどなくなったのです。ラバーマウントを採用したダイナファミリーの乗り心地は、快適かつ刺激的。おまけに2007年モデルでツインカム96になってから、鼓動がアップし低速の魅力が大幅にアップしました。もちろん2006年モデルからの6速化で、高速をより快適に走破できようにもなっています。

ロングツーリングから街乗りまで、オールラウンドにこなせるビックツインといえるでしょう。そのため、幅広い年齢層から支持を受けているのが特徴です。実はスポーツスターより車高が低い車種もラインナップされており、女性からの人気が高いファミリーでもあります。

ツインカム88から現在までの
ダイナファミリーの変遷

ツインカム88~ツインカム96の現在までダイナファミリーにはかなりの変更が行われています。ご存知ない方が多いのですが、1999~2003年までのモデルと2004、2005年モデル、そして2006年以降のモデルではシートの互換性がありません。スポーツ性を重視したビックツインだからこそ、フレームなどの微変更が多く行われていることが原因です。

また、ダイナファミリーはリアタイヤサイズも変更が多く、徐々に太くなってきました。2001年モデルまではリアが130mm・16インチ、2002年~2005年までは150mm・16インチ、2006年以降は160mm・17インチと180mm・16インチが採用されています。なお、かつてのダイナファミリーの特徴であったヘッドライトバイザーはローライダー以外、2006年モデルよりなくなっています。ヘッドライト周りのデザインがシンプルになったという意見がありますが、ここは好みによって分かれるところです。

ダイナファミリーは仕様変更も多いのですが、モデルの増減も多いのが特徴的です。個性的なモデルが過去に何台も投入されてきました。例えば2010年モデルでラインナップに復活したFXDWG ワイドグライド。乗り手の体格を選ぶモデルではありましたが、ノーマルのままでもチョッパーテイスト溢れるスタイルが特徴的でした。

他には2003年までラインナップにあったFXDXTや2005年までのFXDX。スポーツ走行にベクトルが振られた個性的なモデルでしたね。過去のこういったモデルがなくなってしまったのは非常に残念ですが、新しいスタイルにチャレンジするのを恐れないのがダイナファミリーです。FXDC(2005年モデル~)、FXDB(2006年モデル~)、FXDF(2008年モデル~)FLD(2012年モデル~)など、新しいモデルがラインナップに加わっており、これからも斬新なモデルが投入されていくことでしょう。

ハーレーダビッドソン・ダイナの画像
2003年まであったFXDXT
ハーレーダビッドソン・ダイナの画像
新登場の2012 FLD

ダイナファミリーに興味のある方へ
最後にディーラーマンよりメッセージ

ビックツインの各ファミリーの中で高い人気のファミリー、それがダイナファミリーです。各モデルそれぞれに個性があり「どのモデルが一番いいですか?」と聞かれても答えに困ってしまいます。しかし、それだけに購入後はきっと日に日に愛情が深まり長く飽きずに乗れることを、お約束いたします。全6モデルの中で、どのモデルが一番皆さんのお好みだったでしょうか。じっくりと比較した上でまだお悩みでしたら、ご相談ください。どのモデルが皆さんにとってベストなのか、ゆっくりご相談しましょう。

プロフィール
上代 和輝
はじめまして「ハーレーダビッドソン東大阪」の上代 和輝と申します。この度ダイナファミリーのご紹介を担当させていただくことになりました。よろしくお願いします。
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