意外と知らない
ホイール選びのイロハ
ハンドルやシートなどに比べるとカスタムされることの少ないホイール。ただ、ホイールを換えることで印象は大きく変化します。「キャストホイールからスポークホイールへ」またはその逆の変更を考えている人もいるのではないでしょうか。また、ホイールサイズの変更も同様にスタイルを大きく変えてくれますね。フロントホイールを例に挙げると、チョッパーライクな21ホイール、スポーティな19インチ、ツアラーテイストな16インチと純正だけで3種類もあります。同じホイールサイズと言っても、必ずしもホイールの互換性があるわけではありません。今回はホイール選びのあれこれ。各種ファミリーのホイールの互換性について簡単にご紹介しましょう。
ホイールの種別を
まずご紹介します
ハーレーに採用されているホイールには「スポークホイール」、「キャストホイール」、「ディッシュホイール」があります。厳密に言うとディッシュホイールはキャストホイールの一種なのですが、ここでは分けて紹介します。

まず、スポークホイールについてですが、ホイールの外径部分(リム)と内径部分(ハブ)の間にワイヤー状にスポークが張られたものです。スポークには丈夫で適度な柔らかさを持つスチール製のものが使用されるのが一般的で、路面からの衝撃を1本1本のスポークが受け、和らげてくれるためオフロードバイクにはスポークホイールが使用されています。サスペンションの性能がよくなかった時代には、サスペンションを補助する役割を担っていましたが、現在はクラシカルなルックスを演出するため採用されています。ハーレーのスポークホイールは40本のスポークを採用していますが、国産車などに採用される一般的なスポークホイールは36本のモノが主流で、他モデルのスポークホイールを流用する際はスポーク本数に注意が必要です。社外のスポークホイールにはスポークが100本やそれ以上取り付けられるモノもありますが、見た目のインパクト以外にデメリットがあります。メンテナンスの手間やスポーク重量の増加なども検討すべきでしょう。
次にキャストホイールです。アルミなどの軽金属で一体成形されて造られており、スポークに比べると剛性が高いホイールです。1本1本のスポークの手入れが大変なスポークホイールに比べると磨きやすく、さほど手入れの必要のないキャストホイールは非常に扱いやすいホイールと言えます。またスポークを通す穴がないため、チューブレスタイヤを履けるためパンク修理が非常にやりやすいホイールです(スポークホイールの場合、タイヤ内部にチューブを入れる必要があり、パンク修理のときは大変です)。
最後にディッシュホイールですが、特徴はほぼキャストホイールと同じです。ホイールに穴が開いていないため、重量があり、横風の影響を受けやすいデメリットがありますが、重厚感のあるルックスを持つため、いくつかの純正モデルには標準装備されています。
ホイール幅、外径変更の
影響とは?
ホイール径が大きくなると直進時の安定性が増します。逆に径が小さくなるとハンドリングがクイックになってきます。ただ、ホイール径が変化することによって、フロントフォークが立ったり寝たりと車体のバランスが変化します。ホイール変更後の走行フィーリングは車体バランスがどう変化するのか、も考える必要があります。サスペンションの長さを変えたり、ネックを寝かしたりするときも同様に車体のバランスが変化するのですが、このようにあるパーツを変えると、それが車輌全体にどう変化を及ぼすのか、ここは考える必要があるでしょう。
またホイール幅を太く(細く)することの影響ですが、一般的にはタイヤが太くなるとコーナーリング時の安定感がよくなります。路面とタイヤの設置面積が増えるため、ブレーキの利きもよくなると考えていいでしょう。ただ、これもタイヤ形状などによって違いがありますし、あまりに太すぎるタイヤではその限りではありません。国産スーパースポーツなどではエンジン出力の増大にともなって、その力を受け止められる幅広のタイヤに進化してきた経緯もあります。ハーレーは大排気量で、車重も重たいためある程度の幅のタイヤは必要です。タイヤ幅を細くしスッキリした見た目と軽快なハンドリングを求める人もいますが、あまりに細いタイヤだとタイヤの減りが非常に早く、交換サイクルが頻繁になるなどのデメリットもあります。