ライダーがレインウェアをなかなか着ないのはなぜ?

ライダーがレインウェアをなかなか着ないのはなぜ?

掲載日:2007年07月19日 ライダー考現学    

読者からの質問

最近バイクを買ったばかりの初心者です。先日、お店で知り合った3人の方々にツーリングをご一緒させていただきました。途中の休憩ポイントで雨がパラついてきたので、私はレインウェアを着たのですが、他の3人は着ません。不思議に思いながら走り出すと、すれ違うライダーの大半がレインウェアを着ていないことに気づきました。確かに天気予報は晴れだったし、小雨でしたが…。ライダーには、レインウェアを滅多に着ない決まりでもあるのでしょうか?

福井県/生まれたてのヒヨコさん (BMW R1200RT所有)

 

ライダーがレインウェアをなかなか着ないのはなぜ?

 

ライダーとは常にスリルや小さなリスクを求め続ける人種。それはコーナーであったり、高速道路での追い越しであったりする。しかし、ほとんどのライダーが敬遠するリスクがある。それが"雨"。天気予報が晴れでも、ちょっと峠に入れば雨なんてことはライダーならば誰もが経験済みだろう。酷い時には、自分が走っているところだけがピンポイントで雨ってこともある。それだけに本来、ライダーは空に対して高い緊張感を持たねばならないはず。しかし、実態はそうでもない。いや、今にも雨が降りそうな空模様…いや本降り一歩手前までライダーたちは頑なにレインウェアを着ようとはしないのだ。なぜか。心意気…と言いたい所だが、実際は怖いのである。そう、レインウェアを着た直後に"やっぱり晴れる"ことが。

 

想像して欲しい。ちょい濡れのレインウェアを泣く泣くしまうときの哀愁を。そして「また降ったらどうしよう」という不安を。この悪夢のような負の感情連鎖は、楽しいツーリングさえ一気にどん底に落とすかもしれない。だが、そういう経験を積むことでライダーは学ぶ。「レインウェアは、本当にヤバくなってから着るもの」ということを。ちなみに、熟練者は「雨の"質"で着るかどうか判断」することも可能という。ライダーがやすやすとレインウェアを着ないのは、決して面倒ではなくこういった経験則にもとづく理由があったのだ。

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