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乗るだけがオートバイなのか 兵庫県神戸市に「MOTO BLUEZ(モトブルーズ)」というカスタムショップがある。実は、私がかつて「バルカン800」に乗っていた頃にお世話になってショップで、大学生の頃は用も無いのに、週に何度も遊びに行っていた。今回ご紹介する「モトブルーズ」のオーナーである玉田さんは、日本での『ハーレー純正ウェア』の誕生に大きく関わっている。ディーラーなどでハーレー純正ウェアが買えることに一役買ったのが、玉田さんだったりするのだ。今回は彼のバイカーズライフスタイルにかける想いを堪能して欲しい。 神戸エレガント系
玉田●モトクロスでアマチュアレースに参加はしていて、バイクは大好きだったよ。でも、ハーレーに乗りたいとは思ってなかった。昔はバイクを性能で見てしまっていたから、ハーレーに目が向かなかったんだよ。でも「ミスターバイク」という雑誌でアメリカの「スタージス」での写真を確かパンヘッドのFLだったかな、を見て「ハーレーっていいかも」と思いはじめていたのね。そんな時に「HDC」に入社することになったから、前の会社の退職金で91年式のFXDB 「Daytona Dyna Glide」を買ったんだよ。それが僕とハーレーとの馴れ初めだね。
玉田●デパートでのアパレル販売に僕は反対だったので、バイカーズウェアを扱うショップやジーンズショップに純正ウェアを販売する営業チームを作ってもらって、僕はその営業をやっていたんだよ。最初はバイカーズウェアを取り扱うショップは少なかったんだ。でも、がんばって営業しているうちに、少しずつバイカーズウェアを取り扱ってくれるお店が増えてきてね。まぁその頃は、今みたいにどこでもバイカーズウェアが買えるような状況になるなんて想像もできなかったけどね。だから今はうれしいよ。「自分がやってきたことは間違っていなかったな」ってね。
玉田●1993年にハーレー90周年のイベントでアメリカに行く機会があって、その際にアメリカのディーラーを何店か見学したんだ。敷地が広いこともあったけど、「整備工場」、「車輌展示スペース」、「アパレルの売り場」にそれぞれ広いスペースが充てられて、綺麗に整備されていてね。スーツ姿の会社員の人や、お洒落なカッコをした女性が普通に店内にいたんだよ。
玉田●昔から、正規ディーラーさんもお客さんからの注文があれば革ジャンやブーツの取り寄せはやっていたんだけど「商品を先に仕入れて、ディスプレイをする」ということが初めてだったから、もう大変だったよ。お店のスタッフはアパレルの販売をしたことがない人ばかりだったから、ディスプレーの仕方や「このジャケットはこのシャツに合いますよ」というところまで提案できる人がいなかった。だから、そういう提案を少しずつ形にして、正規ディーラーでもアパレルスペースが広く取られるようになってきたわけ。 ウェスタンウェアやバイカーズウエアを並べたら
玉田●純正ウェアの営業を3年間やってきて「ハーレー純正ではないウェアやグッズも販売したらいいのに」と思うことがあったんだけど、さすがに立場上それは提案できなくて(笑)。純正ウェアだけではなくて、ウェスタンウェアやアメリカでしか買えないアウトローなバイカーズウエアを並べたら、もっと面白いお店ができるだろう…そう思って「HDC」を退社して独立しようと決心したんだよ。
玉田●お店の運転資金がなかったので、最初は本当に大変だったよ。「理想のお店を作りたい」という夢がなかったら辞めてしまっていたかもしれないね。ただ、お店が軌道に乗ってくるまでの大変な時期に、助けてくれた人たちがいてね。もう言葉にはできないくらい感謝しているよ。特に、神戸の「Moto-Com」の中山さんや名古屋のスタージスの伊藤さん、VIBES編集長の只野さんには本当にお世話になったよ。
玉田●あの頃はまだお店がオープンして1年くらいの頃で、実は大変な時期だったんだよ(笑)。お店が狭かったから、お店の車輌とお客さんのバイクが並ぶと、店構えは「たくさん車輌があるカスタムショップ」のように見えるけども、お客さんの車輌が展示車輌に見えていただけだよ(笑)。繁盛しているように見えたんだろうね。あとは、君みたいにしょっちゅう遊びに来てくれる人にも助けられたね(笑)。
玉田●それが僕のやりたかったお店なのね。車検や修理がなくても気軽に遊びに行くことができる、お店に行くとバイクだけでなく、たくさんのバイカー系のグッズも手に取って見れる。そうするとバイクに乗るのがもっと楽しくなってくるよね。「モトブルーズ」はお店をきっかけにバイクライフも提案できるお店にしたい、それが昔からの夢だった。でもね、高いモノ買わないし、安モノは要らないでしょ。だから、今は出来るだけ「オリジナルもの」や「カスタム」に力いれています。 MOTO BLUEZ 住所:兵庫県神戸市垂水区平磯1-1-43 INTERVIEWER COLUMN 「モトブルーズ」の玉田さんは年に20回以上もミーティングに出展している毎週どこかのミーティングに行っていることになる。タフな人だ。多くの人が玉田さんと出会い、慕ってお店に遊びにやってくる、その賑やかさに惹かれ、大学生の頃の私もいつの間にか「モトブルーズ」にお邪魔するようになっていた。「モトブルーズ」がなければ私はきっとアメリカンバイクのカスタムに目覚めていなかっただろうし、ハーレーに乗ることもなかったかもしれない。(ターミー) |
玉田 善則 46歳。兵庫県神戸市のショップ「モトブルーズ」代表。「ダイナグライド・デイトナ」を所有。彼のお店では、1Fにハーレーを中心としたバイク、2Fにバイカーズグッズが所狭しと並ぶ。まさにファッションの街、神戸の名に恥じないショップだ。バイクに乗っていない人でも十分に楽しめる。 |