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ハーレーが好きだというのも…もちろんある。
でも、それが想像もできない出会いを運んでくれるから

今回インタビューをお願いしたのは静岡県在住の木本健正さんだ。Virgin Harleyに遊びに来たことがある方々には「咲琳のパパ」というハンドルネームの方が馴染み深いかもしれない。インタビュー中、木本さんは「ハーレーはコミュニケーションツールだ」と何度も言っており、今までお会いしたハーレー乗りとは少し違うこだわりを私に披露してくれた。そんな木本さんなりの熱い想いを今回はお届けしたい。

ハーレーは俺にとって
コミュニケーション・ツールなんだよ

hostbar「ハーレーはコミュニケーションツールだ」とのことですが、どういう意味でしょうか?

イメージ木本●ハーレーで旅をしてると周りから話しかけられること多いだろ。乗ってるのがきっかけで、知らない人と話す機会っていっぱい生まれるんだ。このインタビューだって、乗ってなかったらなかったろ? 東京から自分に会いに来てくれる人がいる。ホントに凄いことだと思わん?

hostbar確かに私もハーレーに乗り出してから、出会いはかなり増えましたね。

木本●だろ? そういう出会いがたくさんあるから、俺はハーレーがいいんだよ。乗って楽しい、素人でもいじって楽しい、しかも出会いもたくさんある。そんなバイクは他にないよね。実は、嫁さんとの出会いもハーレーが運んできてくれたのよ。照れせえけど、それがハーレーが作ってくれた最高の出会いだな。嫁さんと初めて出会った時、俺はハーレーに乗って店まで行ったんだよ。で、食事が終わって俺がハーレーで帰っていく後ろ姿を嫁さんが見て「次にまた会ってもいいかな」と思ってくれたらしいんだ。それがきっかけで付き合うことになって、結婚して咲琳(さくら)ができたんだぜ。

イメージhostbarそんなスゴイ思い出のあるハーレーなら、もう一生売れませんね(笑)

木本●そんなことねぇよ。売らなきゃいけない理由ができたら売るよ。実際、売ろうかっていう話になったことは何回かあってね。その時は嫁さんが「売らなくていい」って言ってくれたから手放さなかったけどね。家族のために本当に必要なら躊躇なく売る。何がなんでもハーレーに乗り続けよう、なんてダサいことは考えてないから。守らなきゃいけないものは他にある、そこを勘違いしたらカッコ悪いからね。

hostbarあくまで、家族が一番。当たり前だけど、そうはっきり言い切れることはかっこいいですね。では、話を元にもどして。木本さんはハーレーをコミュニケーションツールだと仰いましたが、それだけならこんな高価なモノは買わないですね。こだわる理由はなんなのでしょう。

木本●国産車が10割だとしたら、ハーレーは7割の出来だからじゃねぇかな。ってまぁ、数字はいい加減だけどさ、ハーレーは残り3割の部分は自分が引き出す余地が残されているってことだよ。ハーレー以外のバイクは目的にあわせて初めから完成された性能を持ってるだろ。だから自分のオリジナルバイクにしづらいんだよ。その点ハーレーはシンプルな造りだから、見た目を簡単にガラっと変えることができるだろ。性能もカスタムで潜在能力を引き出せるしな。自分の好きな色に染められる余地があって、加工のしやすさがあるから、俺はハーレーが好きなんじゃねぇかな。

バイクでもなんでも「D.I.Y」で
なんでもやっちゃうよ(笑)

イメージhostbarなるほど、自分でカスタムしやすい、そういうハーレーだから木本さんは「自分でカスタムする」ということにもこだわれるんですね。

木本●バイク以外も何でも「DIY」だよ。モノ買うのは勿体ないし、自分で造った方が絶対面白い。だから「DIY」なんだよ。自分が「いいなー」と思うパーツでも「俺ならココはこうするな」っていうトコロが一つくらいあるもんだろ。店に全部やってもらうと、そういう工夫ができないから自分でやっちまうんだ。

hostbarうまく国産バイクのパーツを流用してみたりと、本当にうまく工夫されていますね。

木本●よく「ハーレーはパーツの種類が多い」とか言うけど、実際は雑誌とかに載っているパーツもそれほど種類があるわけじゃない。その枠の中だけでカスタムしていると、みんな同じ様なバイクになっちまうんだよ。国産用のパーツや、ホームセンターで売っているようなバイク用じゃない部品をうまく流用すると、自分だけのオリジナルなハーレーができるだろ。

hostbarそんな風に、自分でカスタムできれば最高ですね。愛車のことがどんどん解って、愛着も湧いてきます。でも、知識がなく自分でカスタムするのが不安って人も多いですよ。

木本●最初はわからんで当たり前じゃねぇか。やってみて、わからなかったらプロに聞いたらいいんだよ。失敗したらプロに謝って、やり方を教えてもらいながら直せばいい。俺はそうやって勉強したよ。

プロフェッショナルが集まる
カスタムショップを作る…という夢

イメージhostbarところで、そうやって得た知識や技術で、仲間のカスタムを手伝うこともあるんですか?

木本●それもあるけど、俺には夢があるんだよ。カスタムショップをやりてぇんだ。でも、ただのカスタムショップをやるわけじゃねぇぜ。全セクションにプロがいるショップだよ。例えば、塗装ならその職人にペイントしてもらいたいからウチに来る、そんな職人がいる店。金属加工やメカニックに関してもそうだね。ひとまず今は、仲間がショップでメカニックの修行中してるんだ。

hostbar面白いですね。今、夢に向けて準備中というわけですか?

木本●安易にショップをオープンさせるわけにはいかねえからな。まだ準備段階だよ。「夢があるからとりあえず飛び込んでみる」っていうのは俺には出来ないね。今は、家族もいるから無責任なことはできない。ちゃんと準備して成功する自信を持ってショップをオープンさせるよ。

hostbarどんなお客さんが集まるショップになるんでしょうね。

木本●ハーレー乗りだけの店じゃなくて、シルバーが好きな人、革細工が好きな人、いろんなことに興味がある人が集まる店になればいいな。お客さんと一緒に革細工を作ってみたり、一緒に何かを造れる店、ハーレー乗りとしてのスタイルやファッションを一般の人にも発信できる場にしたいな、と思う。それをするには、ジャンルごとの職人を俺がしっかりと集めねぇとな。その点、静岡は技術力で勝負している「ヤマハ」や「スズキ」のような会社がたくさんある。高い技術を持った職人が多い地域なんだ。だから、ショップはあくまで土台であり原点であって、俺は、その高い技術力を世に発信していきたい。

hostbar職人の技術力、まさにそういう日本の魂のようなものを発信するハーレーショップ…

木本●まだ夢だけど、着実に進んで行ってる。そういうこだわりを持った職人を集めるために、俺は「この人ならついていきたい」と思ってもらえる人間にならなきゃいけない。そのため今は勉強中の身だな。

INTERVIEWER COLUMN

木本さんの第一印象は「熱い人だな」というものだった。「Virgin Harley」の掲示板の書き込みを見たときから予想をしていたものの、想像の500倍くらい「熱い」人だ。木本さんのその情熱はハーレーに限った話ではない。奥さんに対しても、まだ小さな咲琳(さくら)ちゃんに対してもヤケドしそうなくらいの愛情を注いでいる。今回のインタビューでお伺いした私達スタッフへのもてなしもこちらが恐縮してしまうくらいのもので、奥さんの豪華な手料理も最高においしかった。木本さんには是非いいショップをオープンさせて、国産バイク王国の静岡をハーレー王国に変えて欲しい、その日を楽しみにしよう。(ターミー)

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