イメージ

元旦の広島ツーリング
哀愁が漂う海沿いを走ります

イメージこんにちは、編集部ターミーです。

今回のツーレポは当コンテンツ初の広島県です。前回にご紹介した九州ツーリング。そこからの帰路で広島を走った時のレポートになります。九州から兵庫県までの帰路なのに「なぜ山口県はないの? 岡山県は?」という声も上がりそうですが、その2県は深夜に駆け抜けてしまったので、周りに何があるのか、楽しむ余裕はありませんでした。

 

さて、今回のレポートのスタート地点は広島県廿日市市。実はこのツーリングを行った日は2007年1月1日元旦です。「明けましておめでとう!」と声を掛ける相手が誰もいない、寂しい年始を廿日市市で迎えた私でした(笑)。この寂しい気持ちが似合うのは「海だろ海!」ということで眼前に厳島(宮島)を眺める廿日市の港で朝っぱらから一服です。暇なので港の海を眺めていると…海の透明度がかなりありますね。私の住む神戸の海は緑色に濁っていますが、ここの海は非常に綺麗です。それなりに大きな街なのに、綺麗な海を持っている街なんですね。この海を大事にしてください。さて、1人寂しく一服するのにも飽きてきたので出発することにしましょうか。本当はフェリーで厳島に渡り、厳島神社にお参りしようと思っていたのですが、参拝の車の多さと1人で厳島神社に行く空しさから、厳島行きは断念。厳島神社は世界遺産になっているくらいですから、きっと素晴らしいところなんでしょう。一人でも空しさを感じない強い心をお持ちの方、是非足を運んでみてください。

 

イメージ港を後にして市街地から離れることにしましょう。広島市内にはミドコロもたくさんありますが、市街地を観光するのは性に合わないのでパス。宮島街道、国道2号線を経て国道31号線へ向かいましょう。地元のライダーに話を聞くと、瀬戸内海沿いを走る国道31号〜185号を通って広島県三原市まで向かうルートはのどかな情景が楽しめて、のんびり走るには最適なツーリングコースらしいのです。神戸に帰るにはかなりの遠回りになりますが、正月休みで時間が有り余っている寂しい身分ですから遠回りして帰りましょう。国道2号線は車も多くツーリング気分にはなかなかなれませんが、国道31号線に入ってしばらく走れば、景色が次第にローカルなモノに変化し、ツーリング気分になってきました。道のそばには瀬戸内海が広がり、潮の香りが鼻腔をくすぐってきます。次の目的地の呉市まで国道31号をひたすらまっすぐ走るだけですので、頭をカラッポにしてバイクと一体になって走って行きましょう。

造船の街 呉市
巨大艦船を眺め一服

イメージ国道31号線が国道185号線に変わる場所に呉市はあります。現在は海上自衛隊、戦前は海軍の軍港として栄えた街で、現在も造船業が盛んです。港の近くまで足を伸ばせば、造船中(?)の大型の船があちらこちらに目に入ってきました。恐らく一般の艦船なのでしょうけれど、灰色と赤に塗られたその姿は宇宙戦艦ヤマトにしか見えません。少し前に公開された映画「男たちの大和」に登場した「戦艦大和」もここ呉市で建造されたそうで、市内には「大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)」があり、呉市の造船の歴史から造船技術について展示されています。私は大和ミュージアムには足を運びませんでしたが、港で一息をつきながら、建造中の船を時間を忘れて見入ってしまいました。これだけ大きな鉄の塊がなぜ浮くのか、不思議なモノですね。周囲を見渡せば自衛隊の小さな護衛艦(?)も見ることができるので、呉の港でのんびり時間を潰すことをオススメします。

 

イメージ呉を後にし、国道185号を道なりにしばらく進むと「安芸灘大橋」が見えてきます。この橋は本州と下浦刈島を結ぶ有料道路で、安芸灘諸島を結ぶ8つの橋の1つです。遠めから見ていても綺麗なのですが、安芸灘大橋に渡る料金所のすぐそばの「安芸灘公園」に橋を間近から眺められる展望台がありますので、ここは立ち寄ってみましょう。有料道路入り口なので「そのまま入っても大丈夫?」と不安に駆られるかもしれませんが大丈夫です。料金所手前でUターンできますので橋を渡らない人も行ってみてください。瀬戸内海は大小さまざまな島が多く、人が暮らす島との交通の便から多くの橋が架けられています。瀬戸大橋のような巨大な橋も迫力がありますが、安芸灘大橋のような小ぶりの橋を眺めるのもいいものですね。

穏やかな景色の中に
大戦の爪あとが見えました

安芸灘大橋を離れ再び国道185号線を進みます。途中、海岸線を離れ山野の景色を眺められるルートを辿り、海に少々飽きが来た目を和ませてくれます。車もバイクも信号も少ない道のため、自分のペースでのんびりと走ることができるのがいいですね。走り始めたのは朝でしたけれど、のんびり走りすぎたせいか、日差しが次第に弱くなってきました。日が暮れるまでにせめて尾道まではたどり着きたいところです。

 

イメージ国道185号を走る途中に忠海町という町があります。ここを通るときに知ったのですが、忠海町からフェリーで渡ることができる「大久野島」。ここは戦前に日本軍が毒ガス製造を行っていた場所だとか。戦時中は特別な軍需工場あったためか地図から消えていたという島です。中国に残された遺棄毒ガス弾薬の問題など、戦後から60年以上たった今も国際問題が残る日本軍の毒ガス製造問題。大久野島には「毒ガス資料館」もありますので興味がある人は島へと渡ってみるのもいいでしょう。呉からこの辺りまでの海岸線では造船業の企業の工場があちこちに見られましたが、造船だけではなく毒ガス製造の話を聞くと、戦前の軍と密接に関わりあった地域であることが窺えます。第二次大戦のことはそれほど詳しくは知りませんし、議論を呼びそうな問題ですけれど、このルートを走ることで日常であまり気にしていなかった昔の史実を知ることもできました。 私は大久野島に渡ることはせず、大久野島を遠めに眺めながら隣の幸崎町で休憩を取ることに。道沿いのセブンイレブンにバイクを停め、少し離れた場所に見える造船用のドックを眺めて休憩していました。呉で見たドックは見た場所が悪かったのか、遠すぎて迫力に欠けていましたが、ここから見るドックは造船中の船の大きさがリアルに見え、なかなかのスポットです。ここのドックを所有する企業のサイトを見てみると、旅客フェリーや大型の貨物船など世界各地からのオーダーで船を建造し、収めているようです。こんなのどかな地域から世界を行き来する船が建造されているなんて、不思議な気分ですね。

 

イメージ日が暮れ始めてきたので少々ペースを上げ、国道185号線を走ります。三原市に入り、国道2号線に合流し、ここからは車の通行料の多い道になってきました。走りドコロはこの先にはあまり見当たりませんけれど、せっかくですから尾道市内で「尾道ラーメン」を食べておきたいトコロです。元旦のこの日はさすがに有名店は開いておらず、私はラーメンを食べ損ないました(笑)。皆さんが走る頃にはきっと開いていることでしょう。濃厚な魚介スープが味わえる尾道ラーメンを食べに近いうちにまたやってくることにします。そういえば、私が訪れた日は尾道市内の中心部の街道が電飾で微妙にライトアップされていました。街全体がライトアップされているわけでもなく、ポツポツとライトアップされた箇所があるのみ、何かお祭りでもあったのでしょうか? 国道2号線を離れ港の方に行ってみましたが、元旦の静かな街並みが広がっているだけでした。静けさと寂しさが漂う尾道の街でしばしタバコとコーヒーで休息を取り、この後は真夜中まで走り神戸へと帰還した私でした…。

 

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)

住所:広島県呉市宝町5-20

電話:0823-25-3017

営業:9:00〜18:00

休日:火曜

URL:http://yamato.kure-city.jp/

 

安芸灘公園

住所:広島県呉市川尻町小仁方

URL:http://www.hprc.or.jp/framepage11.htm

 

spacer