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そもそも… 1984年のデビューから1999年の最終型まで生産されたエンジンで、「ハーレー初心者の方でも安心して扱えるように」と、高性能を目指して作られたのがエボリューションモデルです。1世代前のエンジンであるものの、「TC88」が現行の今でもその人気には陰りが見えません。その理由は、「扱いやすさ」と「品質への安心感」があるのに加え、「ハーレーらしさ」も強く感じられる、その独特の乗り味ではないでしょうか。ここで言っている「らしさ」とは、音・振動感が「TC88」モデルに比べストレートに感じられ、なおかつショベルヘッドエンジン(以下、ショベル)や他のビンテージエンジンに比べ、安心感・親しみやすさで勝る。その辺りがエボリューションエンジン(以下、エボリューション)人気の一因である気がします。
中古車購入の際 その人気の高さから、価格は高騰しております。しかし、販売開始から20年経っているエンジンであり、最終型でも5年落ちのエンジンであると言うことを、しっかり認識されて中古車選びを開始してください。 さて、中古車市場の現状についてです。以前は通常納車整備で(12ヶ月点検と消耗品の交換作業程度を想像してください)充分に納車できる状態のよいものが多かったのですが、最近では社内整備(店頭に並べ、価格付けする前の整備)で「バルブガイド交換」「シリンダーボーリング」など、ショベルではすっかりおなじみの「エンジン腰上のオーバーホール」作業を要する車輌が増えてきたのが現状です。というのも、エボリューションは誰でも気軽に乗れるハーレーで、メンテナンスを多少怠ったとしても問題なく走ることができるモデルであったことが大きいでしょう。だからこそ、以前のモデルに比べ、オーナーの走行距離が飛躍的に伸びているのです。また、たとえ同じ走行距離であっても、前のオーナーの方のメンテナンスの頻度などに差があるため、車両の状態に差も出てきており、車輌の良し悪しは玉石混合状態になっています。
ただ、エボリューションは交換部品の精度・信頼性が高くなっているため、必要な部品の交換をしてしまえば安心して乗ることができます。では、皆さんの中古車選びの目安となるよう、エボリューションモデルをいくつかの年代に分け、ご説明します。年代は便宜上分けましたが、絶対的なものではありませんので、あくまで参考程度とお考えください。 最安値な価格の年式 85年までは4速モデルで、86年から5速モデルとなっています。ショベル最終型プラスアルファ位の安心感のモデルから、エボリューションの安心感を得られるモデルまで、最安値な価格帯です。カスタムベース車輌としての購入や、完全修理を行いながらも、高年式より安く仕上げられるという点で考えると手頃かもしれません。そのまま乗るにはやや不安ですが、造って乗るには面白く、カスタムベース車輌としての人気も実際にあります。車輌状態はさまざまですので短絡的に、そのままでは乗れないと捉えないで頂きたいモデルです。 84年からは新フレームである「ソフテイル・フレーム」を搭載した「FXST ソフテイル」がラインナップに加わり、「ソフテイルファミリー」が誕生しました。
仕様変更の多かった年式 年式による仕様の差が多い年代です。エボリューションは高年式ほど信頼性が高いため、購入を検討される際は修理履歴なども気にされた方がいい年代になっています。価格はかなり安くなりますが、皆さんがエボリューションに求めている仕様・状態について、お店のスタッフに相談するといいかもしれません。 89年から「切れのいいダイアフラムクラッチ」と「回りのいい一体型ソレノイドのセルモーター」が採用されました。90年には扱いやすいCVキャブレターが採用され、また前年までショベルと同様だったクランクシャフトの変更も行われています。91年には新フレームである「ダイナグライド・フレーム」を搭載した「FXDBダイナグライド・スタージス」が限定販売され、翌年以降「ダイナグライドファミリー」がラインナップ加わりはじめ、かつて「FXRファミリー」で販売されていた「ローライダー」「スーパーグライド」は「ダイナシリーズ」へと移行され、94年を最後に「FXRファミリー」は幕を閉じました。
値ごろ感のある年式 さまざまな価格帯が並び、その仕様・車輌状態もバリエーションに富んで(カスタム車等)おり、車輌の良し悪しは玉石混合状態で多少のリスクも含まれますが、ご予算に近い車輌が選びやすい年式です。 93年にブリージングシステムが変更。95年(ソフテイル系は96年)からに電子式スピードメーターが装備されています。
安心度の高い年式 エボリューション購入の際、一番安心なモデルは98.99年のいわゆる「最終型」と呼ばれるものです。安心できるお買い物をされたい方は、この年式の車輌を中心に走行距離等を目安に選ぶのがいいでしょう。もちろんその分、一番高値な価格帯でもあります。 1999年式より「ダイナグライドファミリー」、「ツーリングファミリー」がツインカム88化しました。よって、99年式は、「ソフテイルファミリー」のみがエボリューションを搭載していたことになります。ご注意ください。 最後に エボリューションの中古車は全体的に改造車の割合が多いため、中古車の選び方は一言では説明できない部分もあります。たとえカスタム車両でなかったとしても、年式による仕様の変更も実に多く、シリーズのラインナップも急速に増えているため、年式・車種の選択肢が非常に難しいモデルです。皆さんの疑問・不安な部分を一緒に確認しながら選んでくれる、そんなお店選びが実は重要かもしれません。
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![]() 斉藤 徹 ナビゲーターを任せられた「ベガスモーターサイクル」の斉藤と申します。エボリューションエンジンが現役だった頃からもはや10年近くが経ちました。しかし、いまだに色褪せない人気を持つ、このエンジンについてご紹介させていただきます。 |