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常に人気モデルの上位にある 100年以上の歴史を誇るハーレーは、現在5つのファミリーに分かれる。ツーリング、ソフテイル、ダイナ、スポーツスター、そしてV-RODだ。今回紹介するFLSTF(ファットボーイ)はソフテイルファミリーのモデル。ソフテイルは1984年から登場したファミリーで、その特徴はフレームの構造にある。当時、すでに盛んだったハーレーのカスタムの中では、古いモデルのリアサスペンションが取り付けられていなかったフレーム形状(リジッドフレーム)の人気が高かった。ただ、リアサスペンションが装備されていないと快適なはずもなく、快適さとフレームのリア周りのデザインの良さを両立させるため、開発されたのが“ソフテイルフレーム”だったのだ。フレーム下にサスペンションを隠し、一見するとリアサスペンションがないように見えるスタイル。これをメーカーが採用したことによって、ハーレー人気はさらに広がった。
また、ソフテイルは2つのシリーズに別けられる。FLシリーズとFXシリーズだ。どちらもソフテイルフレームを採用するものの、FLシリーズはどっしりとした重厚感のあるモデルで、FXシリーズはチョッパーテイストが色濃い。今回紹介するFLSTFはソフテイルファミリー・FLシリーズに属し、旧き良きハーレーのスタイルを守り続けるモデルの1つなのだ。伝統的な“ハーレーらしい”スタイルから、1990年の登場以来、常にハーレーの人気モデルの上位にあり続けているFLSTFについて、じっくりとご紹介しよう。 前後17インチホイールと
これはソフテイルファミリー共通の部分になるが、エンジンは1584ccツインカム96Bを搭載。力強いトルクで加速するものの、エンジン内部に搭載したバランサーによって不快な振動を抑える仕組みとなっている。1584ccのエンジンはダイナファミリー、ソフテイルファミリー、ツーリングファミリーの3ファミリーが搭載しているが、それぞれのファミリーごとにエンジン仕様には差があり、エンジンだけで見るとソフテイルファミリーのツインカム96Bがもっとも快適な走行を約束してくれるエンジンと言えよう。もちろん、快適なだけではなく、ハーレーには外せない要素、“鼓動”もしっかりと残されている。
エンジンは非常に扱いやすい
ではファットボーイに跨ってみよう。まず感じたのは「ハンドルが思った以上に近い」ということ。もう少しハンドルが遠くてもいいかな、と思う。ただ、筆者は身長が178cmと大柄の部類であること、納車時にハンドルを近くする人の方が多いということから、これは決してマイナスポイントではない。次に車輌の重さ。エンジンをかけない状態での車輌の押し引きは見た目ほどの重さはなかった。車輌重量はカタログ上では330kgもあるが、車高が低いため数字上より軽く感じるはず。一方、足つきはノーマルシートの横幅があるせいで、両足はベッタリ地面にはつくものの、ヒザの余裕はなかった。私でそうなので、体格に自信がない人は足つきに不安を感じてしまうだろう。実際、納車時にシートを薄くて幅が狭い純正のバッドランダーシートに換える人が多いと聞く。
エンジンに組み込まれたバランサーのおかげでダイナファミリーやツーリングファミリーほどの振動はお尻には伝わってこず、快適そのもの。バランサーの快適さは街乗りではなく、高速走行でその有り難味を発揮してくれるだろう。低速走行の街中〜高速まで、どんなシチュエーションでも走行中は重さを感じることはなく、扱いやすいのだが、他の1584ccモデルと比べて気になったのが、コーナーリング時。ファットボーイの前後タイヤの太さから、スポーツ性を求める気はもともとなかったが、コーナーを曲がっていると思った以上に外に膨らんでしまう。コーナーが続く道での軽快性はあまり求めない方がいいだろう。ややネガティブな面も書いたが、ハーレーのイメージにもっとも似合うストレートの道での気持ちよさはさすがに格別。「ハンドルから手を離してもまっすぐ走るんじゃないか」と思わせる直進安定性はこの太いタイヤのおかげが大きいだろう。 ポジションは後からどうにでも ソフテイルのFLファミリーは、ツーリングファミリーの一部モデルとで悩む人が多いと聞く。この2ファミリーで悩んでいる人は必ず試乗して欲しい。エンジンのバイブレーションがまったく違うため、どちらが自分好みなのか、自分の体で確かめて欲しい。ただ、ファットボーイはホイールサイズなど他にはない特徴があるモデルのため、指名買いも多いはず。ツーリングファミリーや同じファミリーのFLSTCのような、ツーリング時の積載性はないものの、シンプルな装備で悠々と街を走りたい人にはオススメ。サドルバッグなど余計な装備は最低限に、このシンプルなスタイルを楽しんで欲しい。足つき性などから「乗れるかな?」と不安に思う人がいたら、心配ご無用。ファットボーイは最低地上高やシート高が他のモデルと比べても低いため、体格に不安がある人もハンドルやシートを換えるだけで乗りやすくなるから大丈夫だ。女性や身長が高くないユーザーが非常に多いのは豊富なパーツを組み合わせれば、ポジションはどうにでもなる。 ターミーネーターUの
身長や体格でファットボーイに乗るのを躊躇してしまう人がいるかもしれませんが、ビックツインの中では体格に合わせやすいモデルです。お客さんには身長150cmもない方もいらっしゃいますから。ウチの試乗車には純正オプションのバッドランダーシートをつけているので、足つきに不安がある人には跨ってもらって納得してもらっています。ハンドルポジションはそのままで乗っている人が多いですね。シートだけ交換すれば、どんな体格の方にも乗りこなせるモデルだと思いますよ。
■サイズ=全長2396mm×全幅995mm×全高1130mm ■ホイールベース=1638mm ■最低地上高=130mm ■加重時シート高=645mm ■タンク容量=18.9L ■エンジン=TWINCAM 96B 1584cc ■価格=モノトーンカラー:227万1000円 105周年記念モデル:234万7000円 >> メーカーウェブサイトへ
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