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比類ない個性と美しさを持つ 世界に向けてモーターサイクルを販売するアメリカで唯一のメーカー、ハーレーダビッドソン。100年以上の歴史を持ち、必要以上に高性能を追いかけることなく個性を磨きあげた結果、ハーレーはバイクに乗らない人すらその名前を知るメーカーとなった。水冷エンジンが当たり前のこの時代に空冷で高性能化を追求すれば自ずと行き着く4気筒には目もくれず、ひたすら伝統ある大排気量のV型2気筒にこだわり続けてきたのがハーレーだった。しかし、2001年に、ハーレーは新たなる1歩を踏み出した。V-RODファミリーの誕生だ。エンジンは、90年代に活躍したハーレー・ワークスマシンVR-1000がベースの水冷60度Vツイン。空冷45度Vツインがハーレーの代名詞だったため、V-RODの発表は大きな物議を醸した。しかし、後輪出力が100馬力を超えるそのパワーと、ハーレーというブランドを度外視しても個性的な流線型のスタイリングは魅力的だった。その後V-RODは、徐々にファンの心を掴み、当初1モデルでスタートしたファミリーは複数のラインナップを持つようになる。果たしてこのハーレーはどんな個性を持つのか、その魅力をご紹介しよう。 数々の仕様変更を経て
今回試乗を行った2008年モデルのV-RODは誕生から6年を経て大きな変化を遂げた。排気量は2007年モデルまでの1131ccから1246ccへと拡大。ストロークは変更せず、ボアを5mm拡大し、排気量アップが行われた。従来よりハイパワー化されたマシンをしっかりと制動するため、ブレーキにはブレンボ製キャリパーに加え、ABSが搭載されている。また、急激なシフトダウンで強いエンジンブレーキがかかり、リアが流れてしまうことを防ぐため、ハーレーで初めてスリッパークラッチを採用したのも特筆すべき点だろう。
さて、今回の試乗車VRSCDXの特徴だが、2007年に登場したばかりのモデルであり、年式による変更点は上記のV-ROD全体のモノと変わりはない。他のV-RODとの違いについて触れることにしよう。VRSCDXのベースとなったのは2006年モデルで登場したVRSCDナイトロッドだが、この2モデルの大きな違いはポジションとタイヤ幅だ。ミッドポジションでハンドルが近くスポーツ寄りのVRSCDに対し、VRSCDXはフォワードコントロールでストレートハンドルを採用、加重時シート高はXL883L並みに低い。シート高が低いといっても、前後サスペンションが寝ていることもあって、貧弱なサスペンションを想像するのは間違いだ。リアにはハーレーでもっとも太い、迫力の240mmタイヤを履かせているのもVRSCDXの個性を際立たせる。また、ナイトロッドスペシャルの方が車輌全体のブラック度合いは強い。エンジンは腰上、腰下ともにブラックアウトされ、マフラーやホイールに至るまでクロームパーツが抑えられた仕様となっている。
乗り手に媚びることはない
スタイルが気に入れば V-RODと他のファミリーで悩む人はいないのではないか。ハーレーという枠を飛び越え、全バイクメーカーを見渡してもV-RODと比較検討できるモデルはYAMAHA V-MAXくらいしか思いつかない。「足つきがどう」、「ポジションがどう」そういったことはひとまず置いておき、まずはスタイリングが気に入るかどうかが最も重要なポイントになるだろう。もともと車高が低いVRSCDXの場合、乗り手に合わせたポジションにするのはそう難しくない。足つきが悪いのであればシートを加工すればいい。フットポジションが遠いのであればVRSCDのミッドコントロールに換えればいい。今回試乗した車輌も多くの人が乗りやすいよう、ハンドルだけはスポーツスター用に変えられていたが、それだけでも十分に乗りやすい仕様になっていた。体に合わせるカスタムは後でいくらでも行えるので、VRSCDXをカッコいいと思うなら、迷わずこのモデルを選ぶべきだろう。 ポジションと積載性を強化すれば
ノーマルで充分に完成度の高いVRSCDXですから、カスタムをしなくても楽しめますが、ポジションに不安がある人にまずオススメするのは、スポーツスター用のハンドルです。VRSCDXはハンドルポジションがかなり前にあるため、遠いと思う方もいるかもしれません。ハンドル交換だけでかなり快適なポジションになるので、ツーリングの機会が多い方にはオススメです。あと人気なのはサドルバッグサポートでしょうか。荷物の積載スペースがほとんどないので、サドルバッグが1つあればかなり便利になると思いますよ。
■サイズ=全長2460mm×全幅870mm×全高1060mm ■ホイールベース=1715mm ■最低地上高=107mm ■加重時シート高=640mm ■タンク容量=18.9L ■エンジン=REVOLUTION ■価格=234万1000円(モノトーン) >> メーカーウェブサイトへ
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