VIRGIN HARLEY | 憧れの一台が見つかる ハーレー旧車販売専門店 マイパフォーマンス 特集記事&最新情報

憧れの一台が見つかる H-D旧車販売専門店 マイパフォーマンス
    取材協力/マイパフォーマンス  写真・文/モリヤン  構成/VIRGIN-HARLEY.com 編集部
    掲載日/2013年4月5日(金)

インタビュー

上質の旧車を仕入れて
数多く販売するのが目的

マイパフォーマンスは、少し分かりにくい場所にある。神奈川・横浜だが、大きな通りには面しておらず、地元の人でないとすぐには見つけられないようなところだ。近くには神奈川陸運支局もあって、乗り物を扱うには好条件だが、初めて足を向けるお客さんにとっては、あまり親切な立地ではない。

 

本拠地を今の場所に移転させたのは2年ほど前。以前は東京・世田谷区で営業していたのを、業務拡張を理由に引っ越してきた。それと、「探し出してでもやってきてくれる、本当に旧車に興味があるお客さんに来てほしいので、あえて奥まった場所にしました」というのも理由のひとつだそう。代表はバル・メイヤさんという人で、マイパフォーマンスとしては今年で5年めだが、ハーレーの輸入販売を20年以上続けている人物だ。

 

ショップ外観は、店舗というよりも大きな倉庫だ。左右に広いシャッターの中にはずらりとハーレーが並べられていて、そのすべてがエボリューションモデル以前のものばかり。ツインカムエンジンが載った近年のモデルは1台もない。言わばここは旧車ショップである。しかし、ハーレーの旧車を扱うショップ特有の匂いというか雰囲気はない。具体的に言うと、日本人が勝手に想像する「アメリカ」というステレオタイプなムード造りがなく、実にこざっぱりとした店内。それは、質の良い中古車としてのハーレーを販売するショップとしての割りきった空間で、車両は整然と並べられていて、お客の立場から見れば1台1台をつぶさに観察できるすばらしいレイアウトなのだ。そして、そのほとんどが可動状態にある。つまり、お目当ての1台を見つけたらエンジンの始動をさせて、すぐに車体をチェックできる環境になっている。

 

代表のバル・メイヤさんに話を伺った。

 

「僕はツインカム 88 以降の、特にインジェクション吸気になった新しいハーレーに興味がありません。技術の進歩なのかもしれないけど、オーナーが工夫して機械と対話しながら乗れるハーレーは 1999 年以前のモデルだと思うんですよ。つまり、エボリューション以前のモデル。エボはまだ旧車のイメージがないのかもしれないけど、初期型が 1984 年なんだから、充分に旧車ですよ。新しいハーレーはディーラーに行けば買えるのだから、僕は彼らが扱わない車種を扱う。何より、僕自身が旧車が好きなんですよ。理由はそれだけ。シンプルでしょう」

 

並べられた車両を見ると、サイドバルブからショベル、エボリューションとさまざまな年代のモデルが並ぶが、どれもコンディションの良い車両ばかりで驚く。それはまるでミュージアムのようでもある。奥にはインディアン製のレアモデルも展示してあるが、そのすべてが販売可能。毎月数十台の買い付けをアメリカの現地スタッフが行い、現在のストックは 120 台以上というから驚きである。

 

「カスタムのオーダーも受けますし、実績もあります。が、今は車両販売に時間を多く割いているので、現在はフルカスタムのようなオーダーは受けていません。ライトカスタムなら承っていますが、あくまで車両販売がメインです。アフターケアについては、自社工場でのメンテナンスに加えて、専門ショップのバックアップもあるから安心ですよ。でも購入する意思があっても、バイクを扱えない人には売らない。それは男性でも女性でも同じ。旧車ですから、それなりの心構えやエンジン始動のコツなども習得しなくちゃダメなんです」

 

コンディションの良い旧車を仕入れて、日本で売る。大量にバイクを動かすから、その分価格も安くできる。このショップは個人への販売のほか、ショップへの業販も数多くこなす。旧車ファンのニーズに、できるだけハイスピードで答えるというスタンスは、驚異的ですらある。バイクの買い取りや下取りもしているので、旧車への乗り換えもスムーズに行えることだろう。実際にショップに足を運べば、その真実を自分の目で確かめることができる。

 

マイパフォーマンス 代表

バル・メイヤ 氏

Bar Meir

テコンドーの選手として初来日以降、母国を離れて日本でクルマやバイクの輸出入を手掛ける。ハーレーの輸入は、20年以上の実績を持つ。

マイパフォーマンス

住所/神奈川県横浜市都筑区
池辺町3601
Tel/045-507-6680
Fax/045-507-6681
営業/9:00~19:00
定休/毎週月曜
>> ウェブサイト

【オーナーインタビュー】 ヴィンテージハーレーを選んだカノジョ

乗りたい!って思ったから
大変さなんて克服できた

彼女にとっては2台めとなるハーレーが、この XLCH だ。以前は 2000 年モデルのソフテイルに6年間乗ったが、旧車特有のシンプルなデザインに魅かれてショベルスポーツのオーナーになった。

 

「セルなしのモデルなので、キック始動できるようになるまで納車してもらえませんでした。でもお店に通って練習して、半年かかったけどどうにか納車までこぎ着けました。ここのスタッフは、みなフランクだし、仕事ができるたくましい男ばかりなので最高です」

 

愛車に「ベイビー」と名前を付けている沙織さん。「夜中に江の島まで走ったり、街を流すのが楽しい」と、熱く語ってくれた。

光宗 沙織さん
1974年式 XLCH

お仕事はネイルアーティスト。Goo Bike のサイトでこの店を知り、実際にバイクを見てスタイルに惚れこみ購入を決意した。

マイパフォーマンスだからこそ入手できるレアモデル群

1967年式
FXE リバティエディション

アメリカ独立記念モデル。タンクカラーはオリジナル。

1976年式
XLH1000

貴重なレインボーカラーのオリジナルデザイン。

1998年式
FLSTS 95周年アニバーサリーモデル

今や見つけるのも至難の業というエボのレアモデル。

1977年式
FXS ローライダー

プロトタイプのオリジナルハーレー。

1957年式
FL

コンディション抜群のハイドラグライド。

1972年式
FLH チョッパー

カリフォルニアスタイルのチョッパー。

マイパフォーマンスのウェブサイトではストックバイクの始動動画が見られる!

この動画はあくまで一例。マイパフォーマンスのサイトでは、取り扱う車両のほとんどに動画が設置されている。

気になるコンディションは
まず動画を見て判断できる

マイパフォーマンスが扱う車両は、すべてアメリカの現地スタッフが厳選している。基本的に稼働状態のバイクを仕入れるので、動画で確認することができるのだ。旧車だからこそ、程度の良い車両を選びたい。それはユーザーもショップスタッフも共通する意見だ。