VIRGIN HARLEY | 気持良くクルージングをするためのエンジンオイル交換~スーパーゾイル・エコ~ 特集記事&最新情報

取材協力/パパコーポレーション 記事提供/モトメンテナンス編集部 構成/VIRGIN HARLEY.com 編集部
この記事は、雑誌『モトメンテナンス』Vol.116 P12-13を再構成・転載したものです。 掲載日/2014年10月29日

バイクは機械。乗り続けることで摺動部には磨耗が生じ、気がついたときには「キコキコッ」とメカニカルノイズを発し、最悪で部品交換しなくてはいけなくなってしまうことがある。乗り始めたばかりのバイクだとしたら、エンジンコンディションには特に気を配りたいとはマシンオーナーなら誰もが考えるはずだ。ここでは、空冷ビッグツインエンジンだからこそ注目したいエンジンオイル交換にチャレンジしてみよう。交換後の違いには驚くはずだ。

ハーレー・ダビッドソン各車はフレームのダウンチューブでリフトアップすることで安定したオイル交換作業を実施できる。2 連パンタジャッキなどがあるとたいへん便利だ。

日本国内市場に於ける販売登録数が、この10数年で圧倒的に増えているのがハーレー・ダビッドソンである。大型自動二輪の新規登録ベースでは、もはや国産車以上に素晴らしい登録実績を記録している。40~50代の返り咲きライダーの多くが、ハーレー・ダビッドソンをチョイスする一方で、女性ライダーがハーレーを好む傾向も強くなっている。決して軽快なバイクとは言えないが、H-D製Vツインエンジンには、同社製エンジンのみが持つ特有の鼓動があり、それがまさに唯一無二。数多くのライダーを虜にしているのだ。

Vツインエンジンの鼓動を末永く楽しむためには、日頃からメンテナンスに注目したいものだ。以前なら、限られたライダーのみが所有するハーレーというイメージがあり、きっちりメンテナンスされていた車両が多かったが、その普及と同時に国産車のような扱いを受けている例も少なくないようだ。頑丈な作り、頑丈なエンジンだからこそ何事も無く走れるのかも知れないが、実は、雨ざらしだったり、ノーメンテで乗りっ放しにされているハーレーが、今では決して珍しくないそうだ。

現代のモデルはFI(フューエルインジェクション)を採用し、始動時から扱いやすさが高まっている。それでも国産車と比べれば、過去のハーレーと同様にエンジンオイルは頻繁に交換したいものである。何故なら、オイル交換時に細かなキラキラ(鉄粉による輝き)が、エンジンオイルに混ざっている様子を目の当たりにすることがあるからだ。

エンジン内部の金属部品は平滑なように見えるが、実は、顕微鏡レベルで見れば表面の凸凹や摺動キズは相当に深いものである。このような摺動面のただれが細かな鉄粉やバリとなってエンジンオイル内に混ざるのだ。オイルフィルターを装備しているので、ある程度以上は濾過することができる。しかし、顕微鏡レベルでしか見ることができない、摺動キズから発生するような鉄粉は、オイルフィルターの濾紙では除去しきれないこともある。そんな細かな摺動キズを、可能な限り「なだらかにする」のがスーパーゾイルの特徴である。

スーパーゾイルは、部品が擦れ合うことで発生する摩擦熱に反応し、金属摺動部の表面に金属化合物を形成するのが大きな特徴である。エンジンオイルにスーパーゾイルを添加(スーパーゾイル・エコシリーズならオイル量に対して5%添加)する前は、凸凹だった金属表面が金属化合物の形成によって、より平滑な表面を取り戻し、結果的には摺動抵抗が大幅に低減する。この金属表面改質再生効果によって、エンジンパーツ=摺動部分の摩耗抵抗が減り、大切なエンジンパーツの寿命アップにも大きく貢献するのである。この金属表面改質再生効果が、まさに「トリートメント効果」であり、摩擦抵抗の大幅な低減を可能にしている。摺動抵抗が減ることで摩擦熱が減り、それによりエンジンオイルの酸化や劣化スピードも落ち、結果的にはエンジンオイルの寿命アップに貢献。摺動抵抗が低減すれば、エンジン各部の往復回転運動がよりスムーズに行われるようになり、結果的には「燃費の向上」にも影響を及ぼすことになるのだ。つまりスーパーゾイルの添加によって、経済性も高まるのである。

よりスムーズかつ気持ち良くクルージングするためのエンジンオイル添加剤であるのと同時に、大切なエンジンパーツの「延命」という意味でも、スーパーゾイルは良い結果をもたらせてくれる。空冷大排気量エンジンを搭載したハーレー・ダビッドソンでは、この「ゾイル効果」を体感しやすいとの声が多い。

ハーレーVツインエンジンはドライサンプシステムを採用しているため、エンジンオイルのコンディションはオイルタンクキャップのディップスティックで確認することができる。
エンジンオイルはドレンプラグではなくドレンホースから排出する。以前のモデルではフレームに溶接された鉄棒にホースを差し込み固定していたが、現代のモデルはホースエンドに樹脂キャップが固定される。十分な暖気後にオイルは抜こう。
カートリッジ式オイルフィルターは専用のカップレンチがあると取り外しが楽だ。フィルター周りがこぼれたオイルで汚れないようにフィルター脱着時は周辺を養生し、締め付け座はきれいなウエスで拭き取ろう。
新品オイルフィルターを取り付ける際には、ラバーガスケットに少量のエンジンオイルを塗布し、カートリッジ内にはあらかじめエンジンオイルを半分ほど注入しておくのがよい。
エンジンオイル容量はモデルにより異なるので作業事前に確認しておこう。スポーツスターはフィルター交換次第で2リットル以上3リットル未満のようだ。一気に入れないように!
まずはオイルタンクに2リットルほど注入し、エンジン始動直後はアイドリングを続ける。オイルプレッシャースイッチの点灯→消灯も始動直後に確認しよう。スーパーゾイル・エコはオイル容量に対して5%の添加だ。
エンジン暖気後に車体を直立させた状態でオイルタンクのディップスティックを確認する。フル領域いっぱいまでオイルを入れるとブリーザーから吹き返しやすいので注意しよう。
オイル交換作業直前にプライマリー&ミッションオイルは交換したとの申し送りがあったため、今回は適量のスーパーゾイル・エコをプライマリーケースにも注入した。
前回のオイル交換時にフル領域近くまでエンジンオイルを注入していたため、エアークリーナーケースのブローバイホースからは相当量のオイルが吹き返していた。今回はオイルレベル(ディップスティック)の中間域まで注入し、フルにはしなかった。

SUPER ZOIL ECO for 4cycle

スーパーゾイル・エコ
320ml ボトル◎税別9,800円

スポーツスター系に関して言えば、オイルフィルターを交換してもオイル容量は3リットルに満たないため、スーパーゾイル・エコの320mlボトルを購入すれば、プライマリー&ミッションオイル交換を含めて2回分のオイル交換時に使うことができる。