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TT&カンパニーの魅力溢れるラインナップ
取材協力/TT&カンパニー  取材・文/佐賀山敏行  写真/河合宏介  構成/VIRGIN HARLEY.com 編集部
掲載日/2014年5月14日

高品質でバイカーにぴったりなレザーアイテムやオリジナルアイテムなどで、高い支持を得るのがTT&カンパニーだ。商品へのコダワリや今後の展望などを、同社代表の高橋広之氏に聞いた。

INTERVIEW

アメリカで見たビンテージヘルメットを
日本人に合ったサイズで、リーズナブルに提供したい

トンプソンをはじめ、ビンテージ感溢れるオリジナルヘルメットやハーフヘルメット、さらにレザーウォレットといったバイカーアイテムなど、幅広い商品展開を見せ、多くのユーザーに支持を得るのが、東京都江戸川区に本社を置くTT&カンパニーだ。同社が設立されたのは2000年、はじめはショベルヘッド以前のハーレーを専門に取り扱うカスタムショップとしてスタートした。

 

「最初の5年はカスタムオンリーでしたね。しかも車両の持ち込みはやらない。車検のみやオイル交換のみといったオーダーも受け付けない。当時は趣味を追求しすぎていたね(笑)」と、同社代表の高橋広之氏は振り返る。そんなTT&カンパニーが徐々に変わっていったのは、高橋社長の“モノづくり”へのコダワリがひとつの要因だ。

 

「バイクカスタムはもちろん好きだけど、小さいものを作るのも好き。小さい方が、次から次へと浮かんでくるアイデアをすぐにカタチにできるのが面白い」

 

そうして生まれたのがシルバーブランド「スカルチャー」だ。当時発表したシルバーリングは横浜ホットロッドカスタムショーで、かのジェフ・デッカー氏の目に止まり、彼のシフトノブとトレード。それが縁で、ソルトレイクシティにある自宅まで遊びにも行った。

 

「そのときにスタジオも見せてくれて、さらに工場まで連れて行ってくれたんです。そこで商品の作り方も全部見せてくれた。だからウチのシフトノブはジェフ・デッカー直伝……これは日本では作れない技術なんですよ」

 

近年、同社が力を入れているのがヘルメットである。そのキッカケは約6年前、他社のハーフヘルメットを扱ったことから。

 

「扱いはじめてすぐに、せっかくだから自分たちの製品として何か出そう、ということになった。そのときに僕の頭に浮かんだのが、アメリカで見た数々のビンテージヘルメットだったんです」

TT&カンパニー 代表取締役 高橋広之

2005年に製作された1976年式XLCH アイアンスポーツ。同店ではこの他にも多くのアイアンカスタムを作り上げた。

生粋のバイカーでもある高橋社長は、TT&カンパニーを設立するはるか以前、26~7年前から毎年のようにアメリカに渡っていた。ネットもまだ普及していないころ、そこでは60~70年代のビンテージヘルメットが$3や$5で売られていたという。高橋社長は当時からそれらを買い、自分の趣味として集めていたのだ。

 

そうした“旧き良き時代”を知っていた高橋社長にとって、いまに続くビンテージヘルメット人気には、少なからず違和感があった。

 

「内装はグチャグチャでまともに被れない。だけど高いでしょ。しかも一部のジェットヘルメット以外は帽体がデカい。だからもっと小さくて日本人の体格にあったもの……もちろん新品で、価格もリーズナブルなものが欲しいと思ったんです」

 

こうして生まれたのが、大ヒットを記録するフルフェイスヘルメット、“トンプソン”である。

トンプソンの初お披露目は2008年12月に開催された横浜ホットロッドカスタムショー。製品はサンプルしか用意できず、各色1つずつの展示となったが、それでも会場では大反響を呼び、行列ができたという。しかも、ショー前日の搬入日には外国人ゲストにも絶賛された。

 

「『こんなヘルメットを待っていた』とか『よくぞ作ってくれた』なんて言われましたよ。これをキッカケに、TT&カンパニーの名前が世界に広がったのかな、なんて、いまにして思いますね」

 

実際、現在ではイギリスやイタリア、スペイン、さらに台湾や香港からもオーダーが入っている。今後は世界的なマーケットを視野に、さらに戦略的に販売網を広げたいと高橋社長は言う。

 

トンプソンからはじまったオリジナルヘルメットは、いまではフルフェイスが7モデル、ジェットヘルメットが10モデル以上、さらにハーフヘルメットも加わり、あらゆるバイカーが満足する豊富なラインナップを誇る。つねにハーレーを、そしてバイカーシーンを見続けてきたTT&カンパニーだからこそのアイテム群。今後も要注目である。

 

トンプソン02 スモールフルフェイス(廃盤)。スモール帽体を作り始めた初期のモデル。高い反響を呼び、TT&カンパニーのヘルメット作りの基礎となった。

PICKUP ITEM

ヘルメットからレザーアイテム、
さらに金具まで、コダワリのデザイン!!

ヘルメットを中心に、非常に多くのラインナップを抱えるTT&カンパニーのアイテムたち。そのほとんどは高橋社長自らがデザインしており、自身が生粋のバイカーであるその感性は多くのユーザーの共感を得ている。デザインするものは基本的に、すべて自分の“物欲”に従っていると高橋社長。「自分が欲しい、身につけたい」と思うものを製品化するのがコダワリだ。もちろん、それは商品の詳細にまで及び、たとえばコンチョやホルダーなど、バッグの金具は70年代バイカーシーンをベースにすべて自社で作ったもの。スカルの不揃いな歯もすべて高橋社長コダワリのデザインなのである。では、それらTT&カンパニー自慢の品を、たっぷりと見て欲しい。

 

スウィートスタッズ 本革ショルダースクエアバッグ001 ブラック(SSSB001BK)
フロント&ベルトの全面にスタッズを打ち込んだ存在感のある本革バッグ。 普段使いや日帰りツーリングなどで活躍しそうな逸品だ。

スウィートスタッズ リブリブ ジョッキー マットブラック
帽体全体にリブをあしらったオリジナルヘルメット。トリム部にはスタッズを打った本革を貫通縫付けし、高級感を高めている。装飾品。

スウィートスタッズ スモールJETヘルメット H-001 アイボリー SG規格
スタッズを打込んだ極厚の牛革本ヌメのトリムをハンドメイドによって帽体に貫通縫付け。あごひもも注目のポイントだ。

500-TX
両サイドをシェイプし、シンプルかつ最小の帽体を実現したジェットヘルメット。たまご型の帽体による細さと一体感が◎! 装飾品。

ひバー クロームメッキ 凹み有り 価格問合せ
立ちあがりのアール、前後に向かう3次元ラインが特徴のオリジナルハンドルバー。攻撃的なスタイルに愛車をカスタムできる。

マッドマスク J02 JETヘルメット マットブラック SG規格
脱着可能なマスクが付いたジェットヘルメットで、テーマはズバリ「武装」。さらに別売りのシールドをボルトオンで装着できる。

ギンギラ70’J スモールJETヘルメット グリーン SG規格
その名の通り、70年代のヴィンテージフレークJETをイメージしたアイテム。グリーンの他、さまざまな鮮やかなカラーリングあり。

ツーリングショルダーバッグ ダイヤモンド
高級感と使い易さを求めたハイエンドモデル。斜め掛け専用となっており、バイカーのバックビューを飾ってくれる。

ツイスト ウォレットチェーン ブラス ショート / ブッテーロ バイカー ウォレット ブラス
スウィートスタッズ キーホルダー003 / スカルナックル キーホルダー
レザーの質感だけでなく、金具の作り込みにも注目したい。

10レターベルト(仮名)
ベルト / スウィートスタッズ レザーベルト 001 ブラック
TT&カンパニーではレザーアイテムに力を入れており、ベルトにもさまざまなラインナップが追加される。

11スウィートスタッズ 本革ウエストバッグ003 ラディシュブラウン(SSWB003RB)
フロント&ベルト部の全面にスタッズを打ち込んだ本革バッグ。 ツートン仕様によって、さらに存在感を高めている。

12ベビースター レザーリムショット スモールフルフェイス アイボリー
コンパクトでシンプルな帽体で3D設計によって作られたもの。極厚の牛革本ヌメをハンドメイドで帽体に貫通縫付けし、高級感を演出。

13イヤーウォーマー本革
ダイヤ/ファー付き、ダイヤ/ファー無し、プレーン/フアー付き、プレーン/ファー無しから選択可
ハーフヘルメットに装着可能なイヤーウォーマー。冬でも快適な半へルライフを! TT&カンパニーオリジナルハーフヘルメット専用。

141976年式ショベルヘッドをベースにしたリジッドカスタムは2009年に製作。スタンダードなシルエットながら、マフラーは独特の形状を持つ。

15設立当初はショベル以前をメインにしていたが、その後ツインカムなども手がけるように。こちらは2004年式FXDLで、2010年製作。

16シンプルなアイアンカスタムはもはやTT&カンパニーのお家芸ともいえるもの。ベースは1976年式XLCHで、2012年に製作。

BRAND INFORMATION
TT&カンパニー

TT&カンパニー

住所/東京都江戸川区江戸川2-8-16
電話/03-6638-8698

旧き良きアメリカンカルチャーを現代の日本人に合わせたオリジナルアイテムは、日本国内のみならず、いまや世界中で支持を受ける。細かな金具までにコダワリを見せる商品の数々は必見!


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