VIRGIN HARLEY |  FLHXS ストリートグライド スペシャル試乗インプレ

2017年式 FLHXS ストリートグライド スペシャルの画像
HARLEY-DAVIDSON FLHXS(2017)

FLHXS ストリートグライド スペシャル

ツーリングファミリーの中核をなす
ファクトリーカスタムモデル

2006年にツーリングファミリーのスタンダードモデル、FLHT エレクトラグライドのローダウンカスタムモデルとして登場したFLHX ストリートグライド。ロープロファイルのウインドシールド&フェアリング内に取り付けられたカスタムミラー、そして前後サスペンションのローダウンに薄型シートが装着されたロー&ロングなフォルムからバガースタイルモデルとして人気を博すことになった。それ以後、ツーリングファミリーのファクトリーカスタムとして定番モデルとなり、2015年にはFLHXS ストリートグライドスペシャルにアップグレード。そして2017年には排気量1,745ccの新型ビッグツインエンジン、ミルウォーキーエイト107が搭載され、その人気を盤石なものにした。

FLHXS ストリートグライド スペシャルの特徴

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ツアラーをチョップするという
新発想のストリートグライド

110年を超える歴史を持つハーレーダビッドソンの旗艦ファミリーであるツーリングモデルは、広大なアメリカをいかに快適に走破できるかということを念頭に開発が進められ、長い時間をかけ熟成されてきた大陸横断バイクだ。それゆえツーリングモデルには乗り手を走行風から守ってくれる巨大なフェアリングやウインドシールドが取り付けられ、さらに旅の荷物を容易に収納できるサドルバッグや快適なヒーター、オーディオなどの豪華装備が与えられてきた。つまり付加価値を増やす、言うなればプラスのカスタムを施すというアプローチで進化を遂げてきたわけだ。

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しかし2006年、ストリートグライドが登場したことにより、その概念は覆ることになった。ツアラーをチョップするという新発想で生み出されたストリートグライドは、ツーリングファミリー特有の旅するための豪華装備を捨て去り、スタイル重視でマーケットに投入されたのである。前後サスペンションのローダウンやロープロファイルのウインドシールドを見れば明らかなように、旅の快適性よりスタイリングを優先したモデルになっている。

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ストリートグライドという名前からもお分かりのように、この車両のメインステージは旅ではなく、ストリートなのだ。ストリートで映えるツアラーという新カテゴリーに打って出たカンパニーの狙いは功を奏し、2006年の登場以来、ツーリングファミリーの主軸となるモデルとして不動の人気を得ていることは周知の事実。ツアラーを小気味よく街で乗りこなすという発想の転換により、新たな価値観を生み出したストリートグライドの功績は大きい。

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最新の2017年モデルでは18年振りに刷新された新型ビッグツインエンジン、ミルウォーキーエイト107が搭載され、さらに前後サスペンションも強化された。研ぎ澄まされたスタイリングと新たなパワーを手に入れ、完成の域に達したとも言えるストリートグライドスペシャル。乗ってよし、そして眺めてもよしというチョップドスタイルのツアラーは、もはや異端などではなくスタンダードな存在なのだ。

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FLHXS ストリートグライド スペシャルの試乗インプレッション

最新のテクノロジーで
往年のテイストを取り戻す

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最新の技術でハーレーダビッドソン往年の空冷45度OHV・Vツインエンジンの、まるで生き物のような鼓動感、そしてその乗り味を取り戻すことを目標に開発された新型エンジン、ミルウォーキーエイト。ストリートグライドには排気量1,745ccのミルウォーキーエイト107が搭載されている。そのトルクフルな走りは、先代エンジンのツインカムと比べても群を抜いており、例え登り坂であっても6速1,500回転以上からの加速ならノッキングすることはない。4バルブヘッドとツインプラグ化により燃焼効率を上げ、新しいシングルバランサーとデュアルノックセンサーで不快な振動を排除。カムシャフトはシングル化され、メカノイズの低減と軽量化が図られている。

アイドリングは約850回転でVツインらしい鼓動感を再現。明らかにツインカムとは異なる印象だ。この回転数にカンパニーの開発陣は相当なこだわりがあったらしく、一番熱を持つヘッドの冷却システムとオルタネーター発電量の大幅アップにより心地よいアイドリング回転数を実現させた。

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前後ローダウンさせたストリートグライドスペシャルのポジションはタイトかつコントローラブルなもので、シートのホールド感&座り心地も申し分なし。これなら長距離走行でも問題なさそうだ。薄型化されたプライマリーケースにより足つき性も向上している。そして何よりも嬉しいのが、エンジンリアバンクのエキゾーストの変更とキャタライザーの移設で、太もも裏への熱の伝わりが改善されている点だ。

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新たに採用されたSHOWA製デュアルベンディングバルブ採用のフロントフォークとリアのフルアジャスタブルエマルジョンショックにより、車両重量376kgという重量級の車体ながら、かなりハイペースな走行でもしっかりと足周りが粘ってくれる。特にフロントサスペンションが素晴らしい。ギャップを乗り越えたときのサスペンションの収束が素早く、不安な挙動が払拭されている。ABSを搭載した前後連動型のリンクドブレーキのタッチも良好。特に初期制動のタッチが繊細で、コントロール性がアップしている。

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冒頭で述べたコンセプト通りの仕上がりではないだろうか。それはまさしくハーレーダビッドソンの核となるビッグツインモデルの「再起動(リブート)」とも言えるモデルチェンジである。Vツインエンジンの重低音サウンドを轟かせながら荒々しく加速するストリートグライドスペシャル。例えるならV8エンジンを積んだマッスルカーのようなテイストであった。強いアメリカを象徴する豪快な乗り味。これがハーレーダビッドソンの進化なのだ。

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