VIRGIN HARLEY |  ハーレー話題のニューモデル「スポーツグライド」をいち早くインプレッション試乗インプレ

2018年式 FLSB スポーツグライドの画像
HARLEY-DAVIDSON FLSB SPORT GLIDE(2018)

ハーレー話題のニューモデル「スポーツグライド」をいち早くインプレッション

FLSB スポーツグライドの特徴

往年の名車Tスポーツを彷彿させる
あらゆるものが新しいビッグスポーツ

FLSB スポーツグライドの画像

排気量1,745ccの新エンジン「ミルウォーキーエイト107」と新設計のリジッド型ソフテイルフレームは、ソフテイルファミリーとして共通のものを有するスポーツグライド。他モデルにない特徴をあげていくと、脱着可能なバッドウイングフェアリングとパニアケース、43mm倒立フロントフォークに2in1トミーガンマフラーといったところになろう。

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パッと見て真っ先に思い浮かべたのは、2001~2003年までラインナップされたダイナファミリーのスポーツクルーザー「スーパーグライド Tスポーツ」だ。ツインカム88エンジンを搭載したツインショックフレームはロードクリアランスを十分に確保し、さらにダブルディスクブレーキ仕様となった「スーパーグライド スポーツ」に専用フェアリングとサドルバッグを備えたモデルで、まさにスポーツクルーザーモデルの先駆け的存在でもあった。そのイメージで本モデルのスポーツグライドを見ると、パニアケースの内側にツインショックが隠れているのでは?などと勘ぐりたくなる。

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カンパニーがそのスポーツライディング性能にも自信を持っているニューソフテイルフレームの存在を思うと、スポーツグライドがTスポーツに酷似していることにも納得だ。「ツインショックのダイナでなくとも、あのメガスポーツモデルのライディングを十分楽しめる」という意思表示でもあるのだろう。

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お気づきの方もいるかもしれないが、ホイールサイズもフロント18/リア16インチと、近代ハーレーにはなかった仕様になっている。FLモデルなら16ないし17インチ、スポーツスターやFXモデルなら19インチ、チョッパーモデルだと21インチがスタンダードだった最近のハーレーでは初の採用サイズだ。フロントホイール径を19インチより小さくしたのは旋回性を高める狙いがあると思われるが、これも倒立フロントフォークとの組み合わせによる現代版ハーレーの解釈でもあるのだろう。改めて、カンパニーの変貌ぶりに驚きを隠せない。

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走行性能の追求という点で見逃せないのが、シート下のオイルタンク部分に見える油圧式スプリングプリロード調整機能だ。これは新型ソフテイルフレームの核であるシート下のモノショックをリモート制御するもので、ライダーの好みに合わせて硬さを調整できる優れもの。かつてのダイナやソフテイルでは実現できなかった取り組みが垣間見える側面で、ビッグツインの快適性が格段に進歩していることが伺える。

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フェアリングも、デザインそのものはウルトラなどに備わる通称ヤッコカウルを模してはいるが、サイズそのものは一回り以上小振りに。ハイスピードライドを楽しませるスポーツグライドの性質を考えると、このサイズ感ではフェアリング機能はほぼ皆無だろうが、アメリカで人気のカスタムスタイル「クラブスタイル」をイメージしていると考えると、ハーレーらしいヤッコカウルデザインになっているところが心をくすぐってくるようだ。

重量級が並ぶツーリングモデルの心臓としてデビューを飾ったミルウォーキーエイトがニューソフテイルに搭載され、ネイキッドスタイルでその凶暴なエンジンを楽しませる方向へとシフトした矢先での、このスポーツグライドである。それでは、いよいよ実際の試乗インプレッションをお届けするとしよう。

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スポーツグライドの試乗インプレッションは次ページにて
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