VIRGIN HARLEY |  人気のボバースタイルを体現するニューソフテイルファミリーのソフテイルスリム試乗インプレ

人気のボバースタイルを体現するニューソフテイルファミリーのソフテイルスリム

FLSL ソフテイルスリムの特徴

ハイパワーエンジンをとことん体感できる
伝統スタイルを継承する人気のボバーモデル

FLSL ソフテイルスリムの画像

デビュー6年目を迎えるソフテイルスリム。このソフテイルファミリーにはヘリテイジやデラックス、ファットボーイといった四半世紀近い歴史をもつベストセラーモデルがひしめいているのだが、ニューカマーでありながらすっかり人気モデルの仲間入りをはたしたところに、同モデルの潜在能力の高さを感じずにはいられない。

そのスタイルは、今ムーブメントの中心にあると言って過言ではない1950年代レーサースタイル「ボバー」そのもの。リジッド型フレームに前後16インチのスポークホイール、油圧式テレスコピックフォーク、トラッカーテイスト溢れるハンドルバーと、FLソフテイルがもつ本来の特徴を前面に押し出し、そのうえで無駄を省いたチョップドモデルである。

FLSL ソフテイルスリムの画像

ツインカム96B(排気量1,584cc)を搭載した初期モデルに始まり、2016年には103B(排気量1,689cc)へとパワーアップしたスリム。また、2016年にはSシリーズというカテゴリーでCVOだけに許されるツインカム110B(排気量1,801cc)を搭載したソフテイルスリムSという派生モデルも誕生。いずれのエンジンも、400kgを超す重量級のツアラーモデルを難なく走らせることができるもの。ソフテイルのなかでも無垢なスリムに搭載することで、エンジン本来のパワーを存分に味わってもらいたいというカンパニーの意図が伝わってくるラインナップであった。

そして今回、排気量1,745ccの新型エンジン「ミルウォーキーエイト107」と合わせて新設計となるカーボンスチール製の筒型フレームが採用されたニューソフテイルの骨格がこのスリムにも用いられ、フルモデルチェンジをはたした。もちろん、ソフテイルスリムの名を継承していることから、前後16インチのスポークホイールやハリウッドハンドルバー、ビッグヘッドライト、チョップドリアフェンダーといった特徴を担うディテールは健在である。ヘリテイジやファットボーイ、ブレイクアウトには「S」の文字が付け加えられたミルウォーキーエイト114(排気量1,868cc)搭載モデルが用意されているが、スリムはミルウォーキーエイト107仕様のみとなっている。

FLSL ソフテイルスリムの画像

伝統のリジッドスタイルをも継承しているだけに、写真だけでは以前のソフテイルスリムとの違いが見えづらいところ。新型フレームとミルウォーキーエイト107がスリムにどんな変化をもたらしているのか、探るには試乗してみるほかない。

ソフテイルスリムの試乗インプレッションは次ページにて
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