VIRGIN HARLEY | ハーレー2018年モデルでソフテイルとなったストリートボブを試乗 試乗インプレ

2018年式 FXBB ストリートボブの画像
HARLEY-DAVIDSON FXBB STREETBOB (2018)

ハーレー2018年モデルでソフテイルとなったストリートボブを試乗

FXDB改めFXBB!ダイナの定番モデルも
フレームとエンジンを一新し、NEWソフテイルファミリーに

2006年モデルでラインナップに加わって以来、ダイナファミリーに欠かせない存在となっていたストリートボブがフルモデルチェンジを果たし、シャシーとエンジンを新しくした。完全新設計のソフテイルフレームは剛性を34%高め、リアサスペンションをモノショック式としている。ダイナ時代303kgあった車両重量は5kg減り、297kgになった。

ストリートボブといえば、高く迫り上がったミニエイプバー、小径ヘッドライト、ソロシート、スポークホイール仕様のホイールを初代から採用してきたが、そういったアイコンたちは新型でも健在。フォークブーツを追加し、個性を強調している。

FXBB ストリートボブの画像

FXBB ストリートボブの特徴

シート下にリアサスを隠し、まるでリジッドチョッパー
エンジンはミルウォーキーエイト107をリジッドマウント

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搭載されるエンジンは、17年式までのボア×ストローク=98.4×111.1mmのツインカム103(1,690cc)ではなく、100×111.1mmのミルウォーキーエイト107(1,745cc)に変更。ダイナフレーム時代はラバーマウント方式だったが、新ソフテイルフレームではリジッドマウント方式が採用され、ミルウォーキーエイト107には振動対策としてカウンターバランサーがクランク軸の前後にデュアルで装備される。

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タイヤサイズは見直され、100/90B19のフロントはそのままだが、リアを160/70B17から150/80B16に変更。新採用のデュアルベンディングバルブフォークはレイク角30度にセットされ、17年式より1度深く寝かせられた。

リアショックをシート下に隠し、リジッドチョッパーのようなスタイルを構築するが、性能を飛躍的に高めたサスペンションのおかげでライディングはよりスポーティなものとなり、身のこなしが軽い。

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FXBB ストリートボブの試乗インプレッション

軽快なハンドリングで身のこなしが軽い
ワインディングがエキサイティング!

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試乗はアメリカ・カリフォルニアにて。「少し大きくなったかな?」それが実車を見ての第一印象だった。エンジンはボリューム感があるし、シートより後方もダイナ時代の方がスリムに見える。容量13.2リットルの丸みを帯びた燃料タンクや、ヘッドライトをLED化したフロントエンドに違和感は感じないが、全体を見ると近代的になっていて、「ソフテイルのストリートボブとは?」と最初は少し戸惑うのだった。

シート高は680mmでダイナ時代と同じ高さ。ソフテイル全モデルに言えることだが、余裕を持って両足を地面に着くことができ安心感は大きい。

エンジンの始動もキーレスイグニッションとなって先進的。メーターはハンドルクランプに埋め込まれた新型で、コンパクトながら速度や燃料計を見やすく表示してくれる。なにより、ハンドルまわりをスッキリさせているのが好ましい。

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クラッチをミートさせて走り出すと、低回転からあり余るトルクで車体を前方に押し出す。回転を上げることなく早めにシフトアップしていくと、振動ではなく大きな鼓動感が味わえ、それを存分に楽しみながら走る。

乗る前に感じた車体が大きくなったような感覚はもはやなくなり、ライディング中はむしろコンパクトに感じる。マスが集中され、前後サスがゆとりを持ってストロークし、身のこなしが軽い。

秀逸なのは、細身のタイヤとフロント19インチが生み出す軽快なハンドリング。余計な入力は無用で、コーナーの入口では素直に車体が寝ていく。右に左へバンクセンサーを路面に擦りつけながら、ワインディングをスピーディに駆け抜けることができた。

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FXBB ストリートボブの詳細写真

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ダークカスタムのストリートボブらしく、ミニエイプバーはドッグボーン型ライザークランプとともにリンクルブラック(縮み塗装)での仕上げ。本国仕様のミラーはアンダーマウント。
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腕を伸ばした自然な位置にグリップがあり、ライディングポジションに違和感はない。配線はハンドルの中に通され、スッキリとしたフロントエンドとしている。
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ドッグボーン型ライザークランプに埋め込まれた新型の小型デジタルメーターは、スピード、燃料計、ギア段数を常時ディスプレイし、オド、トリップ、時計、エンジン回転数、航続可能距離を切り換え表示する。
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シンプルなルックスの小径ヘッドライトだが、LED化され被視認性を飛躍的に向上。フロントサスペンションはインナーチューブ径49mmのSHOWAデュアルベンディングバルブフォークとなった。
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ボア100mm×ストローク111.1mmのミルウォーキーエイト107(排気量1,745cc)をリジッドマウントで搭載。シリンダーヘッドからミッションケースに至るまでリンクルブラックで仕上げられ、プッシュロッドカバーなど僅かな部分にクロームを用いてコントラストを演出している。
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ミルウォーキーエイトエンジンのクランクシャフトに備えるカウンターバランサー。ツーリングファミリーではシングルだったが、ニューソフテイルではデュアル化。リジッドマウントならではの振動への対策だ。
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シンプルなソロシートはクッション厚が増し、座り心地とホールド感を高めた。プレーンな表皮を外縫いし、ワイルドな仕上げとしている。
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シートを外すと、モノショック式のリアサスペンションが姿を現す。5段階のプリロード調整が可能。ストローク量が増えるとともに、マスの集中に貢献。シートレールを軽量化するなどモノサスの利点は多い。
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小振りな燃料タンクも新作。ダイナ時代では17.8リットルのビッグタンクを備えていたが、ニューストリートボブでは容量13.2リットルのコンパクトなタンクを備える。

こんな方にオススメ

FXモデルのスポーツマインドは健在
ハードな走りも堪能したい人にぜひ!

心地良いクルージングも、アグレッシブなスポーツライディングも両方楽しめるのが、ニューソフテイルファミリーだ。特にFX系は走りにキレがあり、それは1971年のFXスーパーグライドから続く伝統ともいえ、今もそのDNAをハーレーダビッドソンは絶やしていない。なかでも車体に余計な装飾がなく、軽快感の強いストリートボブはスポーティさが光る。ダイナがなくなり、ファクトリーカスタムの血統はどうなるのか心配したが、新型ソフテイルのFXモデルに乗って、そのスポーツマインドが健在であることが分かると安心した。

そして、ストリートボブのスタイルは相変わらず申し分ない。チョッパーカスタムを現代に蘇らせたモデルだが、リアサスが見えないソフテイルになってリジッドチョッパーのフォルムを手に入れた。ダイナではない次世代のストリートボブ。よりキャラクターが際立ち、個性派モデルを求める人にはますます魅力となったはずだ。

また、心臓部をミルウォーキーエイトとし、リジッドマウントにすることによってテイスティさも増した。Vツインの鼓動を感じながら、ハードな走りを堪能したい人にもうってつけ。シンプルな車体がゆえに少しずつカスタムして、自分だけの1台に仕上げるのもいいだろう。

試乗ライダー プロフィール
青木 タカオ
雑誌 Virgin Harley 編集長を務める傍ら、多くのバイク専門誌、一般誌、WEBメディアに寄稿するモーターサイクルジャーナリスト。10代の頃からモトクロスレースでライディングの基礎を学び、現在では競技用オフロードモデルから、サーキットでのロードスポーツモデルの試乗インプレッションまで手広く担当する。また、バイクの仕組みを解説する著書もある。

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