VIRGIN HARLEY |  新型スポーツスターのアイアン1200を最速試乗試乗インプレ

新型スポーツスターのアイアン1200を最速試乗

  • 掲載日/ 2018年05月08日【試乗インプレ】
  • 写真/HARLEY-DAVIDSON  取材・文/青木タカオ

XL1200NS アイアン1200の詳細写真

XL1200NS アイアン1200の画像
ヘッドライトには「スピードスクリーン」とH-D社がネーミングするビキニカウルをセット。車体色を問わず黒で統一され、精悍なフロントマスクを演出している。
XL1200NS アイアン1200の画像
インナーチューブ径39mmの正立式フロントフォークには、アイアン883でお馴染みのラバーブーツがセットされた。小石などからインナーチューブを守る役割がある。
XL1200NS アイアン1200の画像
フロントブレーキは対向4ピストンキャリパーと300mmのフローティングディスクローターの組み合わせ。もちろんEURO4規制に対応するべく、ABSを標準装備している。
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アルミキャストホイールはブラック仕上げとし、アイアン883に見られた金属質な鈍い輝きと黒のコントラストを活かす部分的なカッティング加工は施されていない。細かい点で差別化を図っているのだ。
XL1200NS アイアン1200の画像
メーターはスポーツスターファミリー共通のもので、小型液晶画面ではエンジン回転数やギヤ段数、オド/トリップメーター、時計などを切り換え表示できる。
XL1200NS アイアン1200の画像
70年代のハーレーダビッドソンに見られるレインボーパターンのタンクグラフィックスを採用。昔を知る人には懐かしいが、若い人たちには新鮮だろう。
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ブラックアウトしたエンジンのなかに、プッシュロッドカバーだけがクロームで彩られ、アクセントとなった。エアクリーナーケースやマフラーガードも黒で統一された。
XL1200NS アイアン1200の画像
ハイバックパッドがライダーを確実にホールドするカフェソロシートは、低い着座位置と幅の絞られた先端部によって足つきも良好。純正カスタムパーツとしても人気がある。
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現行スポーツスターに採用されるお馴染みのプレミアムライドエマルジョンリアショック。大きな段差を通った際の底付きを解消し、初期荷重はしなやかに、ストロークの奥ではしっかり踏ん張る。
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ウインカー一体式のテール/ストップ灯など、アイアン883同様のテールセクション。スッキリとした後ろ姿だが、現地のナンバープレートはやたらと大きい。
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H-D社プロダクトプランニング・ディレクターのポール・ジェームスさん。南フランスにて開催したロードスターのプレスローンチ以来の再会であった。
XL1200NS アイアン1200の画像
世界中からジャーナリストが集まるメディア向け試乗会開催中は、リゾートホテルのロビーに「ハーレーダビッドソンバー」が出現。招待されたライダーらはいつでも利用できる。
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豪華ホテルの前はクルーザーが停泊するヨットハーバーだが、メディア向け試乗会開催中はそこもハーレーダビッドソン社が占拠。ハーレー乗りからすると、滞在期間中は夢のように素晴らしい時間であった。

こんな方にオススメ

このままユーラシア大陸の果てまでも……
どこまでも走りたくなる、スポーツスターの魅力を再認識

スポーツスター伝統のフロント19、リア16インチのディメンションはトラクション性に優れ、石畳の路面や砂の浮いた海沿いの道でも「滑るのではないか」という不安を抱かず、アクセルをどんどん開けていける。しなやかに動く、路面追従性の良い前後サスペンションの恩恵も大きい。1200ccもの排気量があるのに、トルク特性が唐突であったり神経質なところがないからスロットル操作もイージーで気軽に乗れる。そこにきてこのミニエイプバーだから、険しい山道も肩の力を抜いて走り抜けられるのだ。

足着き性が抜群に良く、この扱いやすさはビッグバイクビギナーはもちろん、リターンライダーにも最適なはず。素直なハンドリングでスポーティさも持ち合わせているからスポーツライディングを学ぶにもうってつけだし、積載力は乏しいもののツーリング派にもいいだろう。お世辞にも乗り心地が良いとは言えないのに、どうしてなのか疲れない。いつまでも走っていたくなる、アイアン1200はスポーツスターの持つ魅力の原点を再認識させてくれた。

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