VIRGIN HARLEY |  ソフテイルのニューモデル「FXDR114」の国内試乗インプレッションで見えたその実力試乗インプレ

ソフテイルのニューモデル「FXDR114」の国内試乗インプレッションで見えたその実力

  • 掲載日/ 2018年10月26日【試乗インプレ】
  • 写真/磯部孝夫 、VIRGIN HARLEY.com 取材・文/成田 恒一

FXDR114の試乗インプレッション

途方もなく刺激的な
パワークルーザー

FXDR114の画像

セル一発で目覚めた排気量1,868ccのミルウォーキーエイト114が力強くアイドリングを刻んでいる。冷間時はエンジン回転数1,000回転あたりでのアイドリングであるが、エンジンが暖まってくると900回転前後に落ち着き、非常に心地よい。ギアを1速に放り込み、勢いよくクラッチをミートすると、303kgというヘビー級の車体をものともせず、猛然と飛び出していく。そのさまを例えるなら、後方から巨大なハンマーで打ち付けられるかのような強烈なもの。2,000回転あたりからの加速も刺激的だ。路面を蹴りつけるがごとく猛然と加速していく。サウンドもワイルドかつエキサイティングである。

FXDR114の画像

今回のHDJ主催の試乗会は北陸の金沢と富山をまたいで行われ、市街地から高速道路やワインディングなどのいろいろなシーンでFXDR114をじっくり堪能することができた。超ロングホイールベースの車体からは想像がつかないほど、FXDR114は旋回性が高い。もちろんスポーツバイクのようにヒラリヒラリというわけにはいかないが、運動性能は極めて高い。コーナリング時の変なクセもなく、高速道路での直進安定性は言わずもがな。

FXDR114の画像

気になるのはこのポジションだ。足つきに関してはまったく問題ないのだが、グリップ位置とフォワードコントロールのステップ位置に違和感を覚えるというのが正直なところ。身長180cmの筆者にとっては決して無理なポジションというわけではないが、FXDR114のパフォーマンスを考えれば、もっとタイトなポジションにしていただきたかったというのが個人的な感想である。アップタイプのセパレートハンドルは、もう少し絞り気味にしてグリップに角度を付け、ステップはやはりミッドコントロールだろう。ニーグリップに関しては良好なので、ハンドルとステップを変えれば、操作性が激変するはずだ。

FXDR114の画像

FXDR114の画像

シートテールのフォルムからダートトラッカーのイメージを勝手に描いていたが、試乗を終えた今ではFXDR114は間違いなくクルーザーだと言える。それも途方もなく刺激的なパワークルーザーだ。しかもその気になれば、ワインディングでもかなりのパフォーマンスを発揮する稀有なパワークルーザー、FXDR114。まずは頭を空にして試乗してみることをオススメする。アナタの常識が覆ること必至!

FXDR114の詳細写真は次のページにて
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