VIRGIN HARLEY | Chiharu(女性キャンプライダー) インタビュー

Chiharu(女性キャンプライダー)

  • 掲載日/2007年03月14日【インタビュー】

ハーレーインタビューの画像

遠回りをしても見たかったバイク
それがハーレーだとしりました

目の前に富士山を見据える、晴れ渡った冬の休日、ツーリングの途中でインタビューに答えてくれたChiharuさん。荷物を満載した愛車「XLH1200S」を愛しそうに見つめながら話してくれたのは、大好きなツーリングや仲間の話だ。日本中を走った道にはハーレーを通して出会えた仲間との、あるいは1人で気が向くままに走ってきたそれぞれの思い出が詰まっている。この日も南アルプスでのキャンプの帰りだという彼女だが、バイクを降りればふつうの女の子。防寒着で身を包んだ笑顔あふれるChiharuさんに、大好きなハーレーライフを聞いてみた。

Interview

何もかもが変わりました。
ハーレーに乗ってから。

ーChiharuさんがハーレーを意識したのはいつですか?

Chiharu●高校に入ってすぐの頃です。学校の近所にハーレーが停めてある駐輪場がありました。もう一目ぼれで、車種や年代とかはまったく分かっていませんでしたが、ハーレーだということはすぐにわかりました。それからですね、ハーレーを意識しはじめたのは。

ーバイク自体には興味があったのですね?

Chiharu●自由にどこにでも走れそうで、そんな開放感に憧れていました。16歳で直ぐに免許を取りに行こうと考えていましたから。そんなときにハーレーを見てしまって。家に帰るには少し遠回りでしたが、毎日駐輪場の前を通ってハーレーを眺めていましたね。

ーもしかして、直ぐに大型免許を取ってハーレーを?

Chiharu●いえ。ハーレーは憧れでしたが、「まだ自分が乗れるバイクではない」と考えていました。

ーなぜ乗れないと?

Chiharu●教習所に中型を取りにいって400ccのバイクに乗っただけで、自分の手に余る重さでした。中型でそうですから、重たいハーレーは押すことすらできなかったでしょう。それに「外国のバイクは自分でメンテナンスできなければ駄目なんだ」と思い込んでいましたし(笑)。

ーそれでしばらくは中型を乗っていたんですか?

Chiharu●YAMAHAの「ビラーゴ」に乗り始めました。自分でも扱える重さの250ccで、ハーレーに近い形のアメリカンを選び乗っていました。

ー中型でもバイクの開放感は味わえましたか?

Chiharu●自由に走れる開放感は間違いなくありましたし、どんどん走ることが楽しくなりました。250ccでしたので、それほど遠くには行けませんでしたけどね。

ーでは、ビラーゴで満足していたと?

Chiharu●走る楽しさは教えてくれましたね。でもハーレーに対する憧れは変わらずにあって、そんなときに先輩が付き合っていた彼氏たちのキャンプに誘われたんです。そのときハーレー5台くらいと一緒に走ったのですが、まったく自分の排気音が聞こえないし、当然大きさも全然違うし…少し悔しくなりました(笑)。

ー「憧れ」だったハーレーが現実的になったわけですね。

Chiharu●キャンプでいろいろな話を聞かせてもらい、「絶対に乗れるよ」と励まされ、だんだんその気にはなりました。そのとき話した人たちは見た目と裏腹に非常に優しかったですね(笑)。初対面なのに私の話を真剣に聞いてくれて、本気で励ましてくれて。ハーレーを通してそういった人たちと知り合える喜びも、そのとき初めて知りました。自分もハーレーに乗ればそんな機会がもっと増えるのだろうとも考え、ハーレーへの憧れが増してきたんです。

ーそこからはハーレーに向かってまっしぐらだったと。

Chiharu●免許の問題がありました。中型しか持っていなかったので。ハーレーにどんなに憧れても免許がなければどうにもなりませんから、時間がかかりましたが23歳のときに大型免許をやっと取得したんですよ。けれどやはり重たかったんですよ、教習所の750ccは。中型の時は400ccでどうにもならずに250ccにしましたけど、今度は750ccよりも大きなハーレーを目指すのですから、何度も倒れたバイクを起こす練習を繰り返しました。「ハーレーに乗るなら、このくらい起こせなければ…」とスポ根漫画みたいに(笑)。ショップに向かったのはコツを掴んで起こせるようになってからでした。

ー今のスポーツスターを選ぶのはもう決めていたのでしょうか?

Chiharu●高校の帰りに寄り道して見ていたのはショベルヘッドだった、などハーレーのことは少しずつ勉強していて、当然ビッグツインも選択肢の中にはありました。それでもスタイリングのよさはポーツスターが一番でしたね。車重や取り回しを考えてスポーツスターに決めました。

ー実際に乗ってみていかがでしたか。

Chiharu●イメージ通りで間違いはありませんでした。充分なパワーがありますし、峠でもカーブは楽しく曲がります。購入してからはスポーツスターを何度もコケて、今では楽に起こせるようになりました。

ーでは憧れのハーレーに乗り出してみてどうですか、何か変化などはありましたか?

Chiharu●すべてが変わりました(笑)。不思議ですね。風景や感じる風が今までとはまったく違って見えましたし、初めてのキャンプで知り合った方たちから、他の仲間を紹介され、知り合いも次々に増えました。高校生のころの帰り道で眺めていたショベルヘッドのオーナーとも今は知り合いです(笑)。そんな出会いがたくさんあって、すばらしい仲間ができました。走る距離も増えてどんどん遠くまで走り、そこでまた友達ができて。そうやってそれまでの生活から何もかもが変わっていきました。

ーChiharuさんがキャンプに行くのは、その人たちの影響もあるのでしょうか。

Chiharu●最初のキャンプに誘われなければ「キャンプ」自体、発想できないことだったかもしれません。近場の日帰りツーリングはしていましたけど、そこにキャンプという手段ができてもっと遠くまで走るようになりましたね。

ーキャンプの楽しさはなんなのでしょうか。

Chiharu●安く済むトコロ(笑)。走り終わって疲れているのですが、荷物を降ろしてテントを張って焚き火をするのも楽しいですね。焚き火で料理をして、みんなでいるときは飲んで語って。一人のときはインスタントラーメンだけのときもありますけど、何度やってもワクワクしますね。

日常とは違う空間
それがキャンプの魅力

ー普段はソロではなく、仲間とツーリングすることが多いのですか?

Chiharu●休みが合えば一緒に走ります。住んでいる場所がバラバラですから。昨日は南アルプスでキャンプをしたのですが、仲間とは現地で落ち合いました。帰りに一緒に走ることもあれば、自分のペースで走りたい場合は一人で走ることもあります。休みの都合で速く帰らないといけないときもありますからね。

ー一人キャンプをすることもあるのですか?

Chiharu●ありますよ。一人でロングツーリングに行くときは、キャンプも当然一人です。

ー一人で走ったり、キャンプしたりすることに怖さはありませんか?

Chiharu●走ることに関しては、夜中でも怖さを感じることはないです。その先に楽しいことがまっていますから。キャンプではないのですが、ライダースハウスでその日の泊り客が私と、見知らぬ男性だけのときがありました。もちろん寝る部屋は別々で鍵も掛かったのですが、夜中にその男性が私の部屋を一所懸命開けようとしているんです。そのときは怖かったですね。

ーそれは恐いですね…。他には困ったことなどはありますか。

Chiharu●お風呂に入れないとか、トイレが遠いなどの些細なことならありますが、それ以上に楽しいことのほうが多いですよ。キャンプ場で知り合い友達になった人もたくさんいますし、北海道ではラーメン屋さんで地元の方に話しかけられ、泊めてもらったこともあります。怖いことに対する最低限の対処は必要でしょうけど、マイナスを考えるよりプラスを考えた方が楽しいですからね。

ー今まで走った中で一番思い出に残るトコロはどこですか?

Chiharu●それはもう北海道です(笑)。どこを走っても楽しいんですが、本当に素敵な場所です。

ーなぜ?

Chiharu●本州にはない真直ぐな道。空や大地を広く見渡せ、地球が丸く感じられる。鼓動を感じながら流れていく風景…ハーレーでしか味わえないモノがあります。ハーレーに最高の環境があり、食べ物も美味しい。賑やかなキャンプ場があれば、湖の湖畔に一人だけというところもある。走った場所の一つ一つが鮮やかに思い出せる場所です。

ーもう一度走りたい場所、ですか

Chiharu●北海道はまた行ってみたいですね。でも、まだ走ったことのない土地にも行ってみたい…。こうして話していて気付いたのですが、思い出に残る場所にはいつもスポーツスターで走って行っていますね。だから「どこを走るのか」も大事ですけれど、スポーツスターで走ることの方が私にとっては大事なことなのかもしれません。スポーツスターに乗ってどこかに向かえば、そこには大切な思い出が待っていてくれる気がします。

ー本当に大切なバイクなんですね?

Chiharu●ハイ。手放すつもりはありません。できる限り乗っていきたいですね。

ーこのインタビューはもうハーレーに乗っている人だけではなく、これから乗りたいと思っている方も見られますが、これからのハーレー乗りの方にハーレーの魅力を伝えるとしたら?

Chiharu●本当に素晴らしいモノですから、是非乗ってアチコチを走り回ってみてください。楽しくて素敵で。きっと今までと違った何かを感じられますよ。自信をもってお勧めします(笑)。ハーレーとは乗り物の様で生き物みたいで、いろいろなことを学ばせてくれる不思議なモノです。

プロフィール
Chiharu
群馬県在住29歳。16歳からバイクに乗りはじめ、23歳で二輪大型免許取得。同時に現在の愛車’00スポーツスターに乗りはじめる。普段はバスで通勤し、販売の仕事をするごく普通の女の子。休日になると仲間と、一人で、日本中をあちこち走り回る日々。

Interviewer Column

笑いが絶えなかったChiharuさんへのインタビュー。前日は一人で夜道を6時間走って仲間が待つキャンプ場へ向い、到着したのは真夜中だったとか。言葉だけではなく、本当にスポーツスターが好きで、走ることが好きなことは少し話を聞くだけで伝わってくる。女の子だから、目には見えないそんな思いを感じることもあるし、女の子ならではの危険を感じることもあるであろう。それでも楽しむことを忘れずに、今までの経験を糧に変えている。明るさが夕陽に変わる富士山の麓で共にキャンプをしたChiharuさん。これから群馬に帰る頃にはまた真夜中になるのであろうが、仲間たちとの時間を大切にしている。静岡、神奈川、東京、集まった仲間たちもばらばらの方向へ向う。手を振り合って、再会を誓い赤く染まる空の下を走り出す。彼女の目に映る夕陽も同じ赤なのだろうが、大好きなスポーツスターというフィルターを通せば、何倍も綺麗に見えているのかもしれない。(大森 茂幸)

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