VIRGIN HARLEY | 岩田 慎一(イーストアーバン) インタビュー

岩田 慎一(イーストアーバン)

  • 掲載日/2004年04月04日【インタビュー】

ハーレーインタビューの画像

ショベル・スポーツスターの老舗
「イーストアーバン」の魂を背負う男

そんなイーストアーバンに勤める岩田さんは現在30歳、「イーストアーバン」で働き始めて3年になる。最初はお客さんとしてこのお店に通っていたが、現在はスタッフとして働いている。実は岩田さんはハーレーに憧れ、ハーレーにたどり着いたわけではない。現在はショベルヘッドのスポーツスターを所有しているものの、実はオフ車好きでもある。オフ車好きの彼が、一体なぜショベルスポーツを所有し、「イーストアーバン」で働いているのだろうか。

Interview

きちんとレストアさえしてやれば
実は気持ちよく乗れるバイクなんです

ーショベルはエンジンが鉄できているため重く、遅い、トラブルが多いと聞きますが?

岩田●そういうイメージを持っている方はきっと多いと思います(笑)。もちろん20年近く前のバイクですので、年月とともにパーツは当然傷んでいます。だから乗り始める際にきちんとレストアさえしてやれば、実は気持ちよく乗れるバイクなんです。状態の悪いショベルを購入される方が多いので、そんなイメージが先行してしまっているんだと思います。

ーなるほど。面倒でも最初にきちんと手間をかけてやれば普通に乗ることができるんですね。旧車を扱うショップさんが少ないのは、手間が掛かるからなんでしょうか?

岩田●旧車を扱うのを嫌がるショップは多いでしょうね。動くかどうかわからないものを仕入れ、手間隙かけなければいけないので、面倒なんですよ。高年式のハーレーを売る方がリスクが少ないですから。

ー「イーストアーバン」は、そういったリスクを敢えて取り、手間隙をかけてショベルを販売されていますよね。よほどのショベルへのこだわりがあるのでしょうね。

岩田●旧車だけじゃないですよ、高年式のハーレーも売っています(笑)。でも、確かに旧車、特にショベルへのこだわりはありますね。社長も私もショベルが好きで、スポーツスターが好きなんですよ。

ー「イーストアーバン」を虜にする、ショベルの魅力とはなんなのでしょうか?

岩田●ショベルヘッドはゆっくり走っても独特の乗り味・振動があり面白く、飛ばすときもしっかり加速するエンジンです。実はショベルって、加速が速いんですよ。 最高速では現行車には敵いませんが、ゼロヨンならエボにも負けないと思いますよ。でもまぁ、ショベルにはそういった加速も魅力なのですが、やっぱり「荒さ」。本当に「荒いエンジン」です。一度ショベルに乗ると、きっと欲しくなりますよ。あとからショベルの存在を知って後悔する人もたくさんいますからね。うちにはエボスポーツもショベルスポーツも両方ありますから、一度来店してフレームやエンジンの違いを比べて欲しいですね。

ーショベルとエボの違いは、なんなのでしょう?

岩田●具体的にはエンジン構造が違います。エボは油圧タペット形式。乗り味がマイルドで、メンテナンスは楽です。ショベルはソリッドタペット形式で、ダイレクトでカムからバルブを動かします。ソリッドタペットはアクセルをあけると直にバルブにパワーが伝わる。だから荒々しさがあり、加速も速いんですよ。

まだまだ走るハーレーを自分の手で動くようにする
それが、最高に気持ちいいんですよ

ーところで、岩田さんはもともとオフ車が好きだったんですよね。なぜ、イーストアーバンで働こうと思われたのですか?

岩田●もともと、ここでショベルスポーツを買ったのがきっかけ。ここの堅苦しくない雰囲気が好きだったこと、小さい頃からバイク店で働くことに憧れがあったこともあり、遠山社長にお願いして入社しました。

ー憧れの仕事に就いても、ギャップに悩む人がいますが、転職して辛いことはありましたか?

岩田●つらいこと…うーん、ないですねぇ(笑)。 社長もあんな人柄(笑)ですし、アットホームな雰囲気です。もちろん厳しくない分、自覚を持って働かなければいけませんが、本当に恵まれた環境で働かせてもらっています。

ーストレスなく働く、そういう生き方ができるのは珍しいし、幸せですよ。

岩田●そうですね。自分の憧れていた業界、好きなショップで働くことができる、それは本当に幸せだし、この仕事は天職だなと思っています。

ー天職。どういうところでそれを感じるのですか?

岩田●不動車のレストアかな。アメリカから仕入れてくる旧車は、現地では「run’s condition」として売られていても、実際は手を入れてやらないと動かないものが多いですから。そんなハーレーをきちんと整備して、エンジンがかかる状態にもっていくのが楽しいんです。動かないハーレー、本当はまだまだ走るハーレーを、自分の手で動くようにし、そのエンジンを活かすことができる人にお渡しする。最高に気持ちいいんですよ。

ーハーレーに魂を入れなおす作業をやっていらっしゃるんですね(笑)。

岩田●まぁ(笑)。でも確かに、レストアっていう作業は、それぐらいの緊張感とやり甲斐があります。エンジンがかかったときは、言葉にはできない喜びがある。魂を入れなおす、まさにその通りかも。

ー最後に、岩田さんにとってハーレーとはどのような存在ですか?

岩田●イカしたオートバイですね。特にショベルのスポーツスターは特別な存在です。これからもずっと乗りつづけますし、レストアし続けます。もっと最高のものを目指してね!

プロフィール
岩田 慎一
30歳。イーストアーバンのメカニック。ショベル・スポーツスターを所有。レストア作業を、もっとも得意とし、ユーザに現代にも充分適応するショベルを手渡したいという気持ちを持って、工具を握る伊達男。もともとハーレーにはそれほど興味は無く、どちらかというとオフロード車両が好きだったという。

Interviewer Column

初めて遊びに行くまでは、敷居の高いショップと勘違いしていた。しかし行ってみると、そんなことはないと気づかされた。お店、岩田さん、遠山社長の雰囲気が非常に気持ちいい。気軽に遊びに行けるショップ、といった感じだ。 取材前までは、旧車を取り扱って有名になったお店だと勘違いしていた。しかし、誰でも気軽に遊びに行け、どんな面倒な旧車でも面倒を見てくれる、そんな積み重ねが「イーストアーバン」を有名にしたのだと改めて思い知ることとなった。 「イーストアーバン」なら何か面白いことをやってくれるんじゃないか、そういう期待感ゆえに人がどんどんと集まってくるのだろう。(ターミー)

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