VIRGIN HARLEY | タイヤの正しい知識・寿命について ハーレービギナーズスクール

タイヤの正しい知識・寿命について

  • 掲載日/2005年06月08日【ハーレービギナーズスクール】
  • 執筆/ウインドジャマー 牧之瀬 保

タイヤの画像

タイヤは重要な部品
正しい空気圧と交換タイミングを

タイヤの空気圧について素朴な質問を受けることが多いです。例えば「スポーツスターの空気圧はどのくらいですか?」など。その答えは…

フロントは2.1kg/平方cm(二人乗り乗車時は2.1kg/平方cm)
?リアは2.52kg/平方cm(二人乗り乗車時は2.75kg/平方cm)です。

ちなみに、ソフテイル、ダイナ、ウルトラなどの16インチサイズのタイヤはフロント・リアとも2.52kg/平方cmです。スポーツスター、ソフテイル、ダイナなどのフロント19インチ、もしくは21インチのサイズは、2.1kg/平方cmです。二人乗り乗車時はリアのみ1割アップ2.75~2.8kg/平方cm(参考値です。マニュアルをお持ちの方はマニュアルをご覧下さい)。

※リジットフレームで、この空気圧では弾みすぎます。自分の経験で低めの数字を選んでください。

空気圧について

最近のタイヤの性能アップにともない、十数年前より空気圧は高くなっています。空気圧が低いとタイヤの性能をフルに生かせないばかりか、ハンドリングや燃費にも大きく影響します。新車購入時の工具の中に空気圧ゲージが入っています。数ヶ月も乗らないと、自然に空気圧は下がってしまいます。必ずチェックしてください。空気圧をチェックは乗る前に行います(冷寒時です)。乗った後に測るとタイヤが暖まり、空気圧が上昇してしまいます。高速走行やワインディングを走った後では特にダメです。できるだけ、タイヤが冷えているときに空気圧のチェックを行ってください。また、21インチのタイヤは測定を素早くやらないと、チェックしているときにエアーが抜けてしまいます。注意してください。

タイヤサイズの見方

タイヤの画像

USダンロップ(純正)のタイヤの名称は上の2つです。16インチ径のタイヤはフロント、リア、共通ではありません。ここで気をつけていただきたいのはタイヤ荷重です。例えば、上記の71(⑤)は345kgです。XL1200Sに使うタイヤで64というのはタイヤ荷重280kgです。同じタイヤサイズでも、車種によって車両重量が違います。FL系に使うと、後軸重量が200kg(車検証に載っています)あり、乗員2人乗車するとタイヤは負けてしまいます。指定メーカー以外のタイヤを使うときもここに注意してください。タイヤサイズは合っていても、5,000kmで交換するはめになりますし、最悪バーストの危険性もあります。走り方にもよりますが、普通、後輪で10,000kmくらいはもちます。

買うときは少し高くても、ハーレー用のタイヤのほうが経済的です。H(⑥)は、スピード記号で、210km/hまで耐えられます。V、Zと続きますが、Zで240km/h超です。V-RODとBuellは必ずこの表記のあるものを使ってください。B(③)のベルテッドバイアスは内部構造を意味しています。タイヤの製造時、カーカスを円周に対して直角にコードが配列されているものがラジアルで、カーカスの角度が40~65度にコードが配列されているものをバイアス構造といいます。ベルテッドバイアスはバイアスに置かれたカーカスをベルトで締め付けて補強されたものです。バイアスとラジアルを足して2で割ったようなものです。

ハーレー純正タイヤ、その秘密とは

USダンロップの純正タイヤにはサイドにハーレーダビッドソンのロゴマークが入っています(全車種ではありません)。そして、この純正タイヤは、他のメーカーのタイヤと比べ、サイドウォールが非常に硬くなっています。昨今の車は乗り味を良くするためにこのサイドウォールを柔らかくしてあります。HDのタイヤはここを硬くしてあります。これはパンクした時の緊急時にエアーが抜けても、自力で車両を少しでも移動するのに役に立つようにするためです。

タイヤ交換の目安を知っておきましょう

車検では真ん中の溝の深さが0.8mm以上ないと受かりません。溝が浅いと雨の日の排水性が悪くなります。多くの場合後輪がパンクします。それは前輪で踏んだ釘などの異物が起きあがり、あるいは舞い上がり自分の後輪で踏んでしまうから。タイヤの溝が少なく、接地面も多くなっていると釘を拾う確立は上がるようです。カーカスが見えているタイヤはすぐ交換してください。バーストの可能性もあります。

7、8年くらい同じタイヤを使っている方、溝があれば特に変える必要はありませんが、ゴム質を見てください、爪でタイヤを押して、柔らかく押せて、爪あとがつけばOKです。押してもカチンカチンに硬い状態なら雨の日滑りやすくなっていますから気をつけましょう。友人の新しいHDと爪で押して比べるとわかりやすいでしょう(断りなしで、爪で押さないこと、殴られます)。FLST系やウルトラ系のフロント16インチタイヤはリアタイヤの倍くらい長持ちします。何年かすると、タイヤのサイドにヒビが入ります。一般的に、オソンクラックと言われるもので、紫外線による影響です。表面だけで、カーカスまで見えるものでなければだいじょうぶと思われます。心配な人はメカニックに見てもらってください。

FLSTなどのスポークタイプはチューブタイプですが、チューブレスタイヤにチューブを入れて組んでも問題はありません。現在のキャストホイルはすべてチューブレスです。1978年から80年の初めのころのショベルヘッドのFXやFLのキャストホイルは構造はチューブレスタイプですが、チューブを使用していました。チューブタイプはタイヤ交換のとき、チューブは減ってはいませんが必ず一緒に交換してください。 タイヤ交換時、ショベルヘッドやエボリューションの車種にはホイルにテーパーベアリングが使用されています。タイヤ交換時必ずグリスアップしましょう。この機会を逃すとグリスアップの機会がありません。シールもはずして新しいグリスを入れ替えましょう。これを忘れると次のタイヤ交換時にベアリングが焼きついていることがあります。シャフトも抜けなくなってしまいますので気をつけてください。雨の多い季節、安全に気をつけて走ってください。

コラム:タイヤの溝について –

20年前、多くのタイヤが排水性のために真ん中に直線で一本円周上に溝がありました。しかしこの排水用の溝が自分で跳ね上げた水を、また、タイヤの遠心力で前方に押しやり、結果的に後方から見ていると、リジットフレームやカスタムして短くしたリアフェンダーのバイクでは、2m以上の水しぶきを上げて走っていました。その当時、エイボンの真ん中に溝のないタイプを勧められ、使用してみると、45度サイドへ排水して、上への跳ね上げが少なくサイドウォールが柔らかいためリジットフレーム等によくマッチして使っていました。最新のHDの純正もリアのタイヤの真ん中の溝は一本直線ではなく、サイド排水タイプになっています。

プロフィール
牧之瀬 保
こんにちは。ウィンドジャマーの牧之瀬 保と申します。ショベルヘッドが現役だった頃から現在までハーレーに関わってきた経験の一部をこちらでご紹介させていただきます。皆さんのハーレーライフがこのコラムを通じて少しでも豊かになれば幸いです。

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