VIRGIN HARLEY | 慣らし運転とは? 慣らし運転の方法について ハーレービギナーズスクール

慣らし運転とは? 慣らし運転の方法について

  • 掲載日/2005年09月09日【ハーレービギナーズスクール】
  • 執筆/広畑日産自動車 谷口 慶彦

慣らし運転の画像

ハーレーを完成させる最後の工程
それが慣らし運転です

「ハーレーの工場出荷時点の完成度は70%。販売地域の環境に合わせディーラーが90%まで完成させ、残り10%はオーナーが自分色に染め上げて一台のハーレーが完成します」と、こんな話を聞いたことはあるでしょうか、今回のテーマである「慣らし運転」、「アタリ」とは「自分で完成させる10%」の話です。

「慣らし運転」と「アタリ」
いったいなんのことですか?

さて、そもそも「慣らし運転」、「アタリ」とは何なのか、についてご説明しましょう。当然ながら、新車で納車されるハーレーはすべて新品の部品が使用されています。新品のパーツは綺麗に見えますが、実は表面には金属加工時にできた「荒れ」があります。目で見てもわからない微細なデコボコが存在します。各部品が傷つかないように、そのデコボコをならしてあげ、金属同士の擦り合わせをよくする作業が「慣らし運転」なのです。そして、金属同士の擦り合わせができ、各部がスムーズに動くようになった状態を「アタリがついた」と言います。

では、次に慣らし運転を行わなかった車両がどうなってしまうのか、をご説明しましょう。新車の状態から、急発進や荒っぽい走りをしている車両は金属の擦り合わせができていないデコボコの状態での高速運動になりますから、金属が摩擦するときに傷がついてしまうことがあります。こういう運転をしていると、走行距離が短い時はわかりませんが、距離を重ねるにつれ燃費が悪くなったり、上り坂でトルクが弱くなったりと違いが出てきます。「長く大切に乗ってやりたい」という方は最初に少しだけ我慢して、車両の慣らし運転をすることをオススメします。

慣らし運転は
下道でおこないましょう

まずは約800キロ行ってください。慣らし運転はなるべく下道で行った方がいいでしょう。いろいろなギアを使い、穏やかにストップ&ゴーを繰り返すことでバランスよく各部が馴染んでいきます。稀に高速道路を使い、1日で慣らしを終わらしてしまう方がいますが、ずっと同じペース・同じギアで走行しているとその条件での各部の擦り合わせは完璧になりますが、他の条件での擦り合わせは完成しないままになってしまいますので、面倒ですがなるべく下道でいろいろな走行条件のもと、慣らし運転を行ってください。

慣らし運転期間中の回転数は3000回転以下で走ってあげるのがベストです。しかし、タコメーター(回転数計)が標準装備されていない車両もありますので、回転数はあまり神経質にならなくても大丈夫です。通常の走行で3000回転以上を使うことはほとんどありませんので、高回転までエンジンを回すような乗り方をしなければ充分です。変に回転数を気にしすぎて高いギアなのに回転数を低く走って、ノッキングしている人もいらっしゃいます。そちらの方がエンジンにはよくありませんので、ご注意ください。

慣らし運転は800キロと先ほど申しましたが、800キロ程度では金属の擦り合わせは完璧にはなりません。慣らし運転が終わり大まかに金属の擦り合わせがついてからも、慣らし運転と同様にいろいろなギア、回転数で走行することで、どんな条件でも金属の擦り合わせが合ってきます。それが「アタリ」です。おおまかに言うと3000キロくらいから「アタリ」がつき始め、10000キロほどでやっと「アタリ」がついてきます。オーナーの乗り方の癖によって、アタリの付き方にも違いが出てきます。ギアチェンジの癖などがアタリの付き方にも影響してくるというワケです。ただ、乗り方を変えると、ゆっくりとですが別のアタリがつき始めます。車両に負担がかからない乗り方であれば、自分に合ったアタリの付け方で大丈夫ですので、新車から10,000キロくらいの状態までを丁寧に運転し「残り10%」を完成させ、本当の意味での自分仕様のハーレーを造り上げましょう。新車から10000Kmまでの走行はメーカーの保証期間内に終わらせた方がいいでしょう。アタリがつくまでに何かトラブルが起こったとしても、保証で済ませるに越したことはないですからね。

コラム:慣らし運転期間のオイル交換

当店では、新車を納車する際に最低30キロはテスト走行を行います。そのたった30キロの走行のやり方次第でギアの入り方、アクセルをあけたときの感触が変わります。テスト走行が終わるとオイル交換を行いますが、新車時はたった30キロの走行でスラッジ(金属粉)がかなり出てきます。「慣らし運転は金属の面と面の擦り合わせること」というのはこのスラッジを見ていただければよくわかると思います。30キロのテスト走行後に納車させていただきますが、納車後もできれば250キロ、500キロ、800キロでのオイル交換をオススメしています。慣らし運転が終わる頃には初期に比べると、金属のデコボコが取れ、スラッジの量は減ってきますが、800キロまではこのペースでオイル交換を行ってもやり過ぎではありません。慣らし運転期間中は、金属が擦り合う際に出てくるスラッジが金属面を傷つけないよう、できるだけ早めのオイル交換をオススメします。

プロフィール
谷口 慶彦
こんにちは。広畑日産自動車の谷口と申します。ハーレーに乗り始めて間もない頃はわからないことがあるかと思います。大切にしてやれば一生付き合うことができるのがハーレーです。このコラムで少しでも長くハーレーを楽しめるお手伝いができれば幸いです。

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