VIRGIN HARLEY | The One Moto Show(ザ・ワン・モト・ショー) レポート #01 トピックス

The One Moto Show(ザ・ワン・モト・ショー) レポート #01

  • 掲載日/2017年04月12日【トピックス】
  • 取材協力/The One Moto Show  取材・写真・文/河野 正士
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今年のメインスポンサーはハーレーダビッドソン。会場入口には、ポスターなどのメインビジュアルにも使われていた「ホンダCR500」が展示されていた。

いまアメリカで注目を集めるニューウェイブショー
それが「The One Moto Show」

今年で8回目の開催となる「The One Moto Show」。毎年2月、アメリカ北西部の街/オレゴン州ポートランドで開催されるカスタムショーだ。アメリカのカスタムショーと言えば、スタージスに代表されるチョッパーカルチャーや、近年では「Born Free」に象徴されるビンテージシーンをイメージするだろう。しかしこの「The One Moto Show」はオール・ミックス。チョッパーからカフェレーサー、ビンテージモトクロスから最新のEVバイクまで、じつに多種多様なバイクが参加するインドアショーだ。そこにライディングウェアやヘルメットブランドのほか、数多くのファッションブランドなどがブースを構え、その最新アイテムを発表。それとともに数多くのアート作品が展示された。

ポートランドはいま、アメリカで急成長している都市のひとつ。その成長を支えているのは経済だが、その強い経済とともにポートランドを象徴するのが多様なカルチャーであり、その中心にあるのがカフェカルチャーだ。豆の産地や生産方法、ローストにこだわった美味い珈琲、その珈琲とともに楽しむための多様なスタイルを持つさまざまなフード、それらを引き立てる空間。それこそがカフェであり、そこにはいろいろな人が集まり、人が集まれば文化が生まれる。ポートランドがアートやファッション、クラフトワークの発信地である理由もそこにある。

そんな多様なライフスタイルの中で生まれた「The One Moto Show」。世界の注目を集めるのも、うなずける。

フォトTOPICS(写真点数/33枚)

The One Moto Show(ザ・ワン・モト・ショー) レポート #01
01Sosa Metalworks(ソーサ・メタルワークス)が製作したナックルヘッドベースのマシン。その美しいメタルワークやフレームワークとともに、リーフスプリング式ガーダーフォークが目を引く。Sosa Metalworksは2012年にラスベガスでスタートしたメタルワークのスペシャルファクトリー。板金加工を中心とした外装製作のほか四輪のサスペンション周りのカスタムも得意とする。
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02Sosa Metalworksのディテール。メカニカルアクセルやシフトリンケージ、またシートリンクの取り回しは息をのむほど美しく、来場者の多くが足を止めそのディテールを食い入るように見つめていた。もちろん外装の仕上げやフレームワークにも寸分もスキが無い。
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03ポートランドが拠点のEVバイクメーカー/ALTA Motors(アルタ・モータース)の電動バイクも会場に展示されていた。開催日前日、PV撮影のために会場を走りまくっていたのはオフロードモデルだったが、会場に展示されていたのはモタードモデル。フレームをラジエーターがわりに使った水冷モーター搭載。
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04Deus Ex Machina USA(デウス・エクス・マキナ)のビルダーとして知られる、マイケル・ウーラウェイが製作したマシン。ベースはエボリューションの1200スポーツスター。「The Bel Air1200」と名付けられたこのマシンは、アルミから叩き出された流麗なタンク&シートカウルとともに、美しいパイプワークを駆使したフェンダーステーにも注目。
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05テネシーで活動する40 Cal Custom(フォーティ・キャル・カスタム)のビルダー/マット・ハリスが造り上げたマシン。“テネシー・ワルツ”と名付けられたこのマシンは1923年のハーレーダビッドソンJDがベース。ボンネビルにも参戦しているマシンだ。The One Moto Showでは審査員の独断で選ぶ8つのアワードが設けられているが、このマシンはそのなかのひとつ“The One Show Award”を獲得している。
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06コロラド州デンバーにあるショップ/Threepence(スリーペンス)のマシン。4カム・アイアンのロッカーカバーを分割加工し装着。外装類はアルミ叩き出し。キャストホイールにキタコ製4ポットキャリパーをダブルで装着する。
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07カリフォルニア・ロングビーチにあるSuicide Machine Company(スーサイド・マシン・カンパニー)が手掛けたハーレーダビッドソン・ストリート750のカスタムマシン。アルミから叩き出した外装類は、彼らが製作したオリジナルフレームの間に収まる。倒立フォークに片持ちスイングアーム、カーボンホイールとハイパフォーマンスパーツが奢られている。
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08Dirty Hands Garage(ダーティ・ハンズ・ガレージ)は地元ポートランドで活動するショップ。カスタムバイクの製作やオリジナルパーツ&アパレルを販売している。高く、そして幅広い位置で曲げられたハンドルと、高く跳ね上がったエキゾーストパイプが印象的だ。
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09ライディングギアブランド/ICON(アイコン)がカスタムしたカワサキ・バルカン650ベースのカスタムマシン「DETHGRIP(デスグリップ)」。ノーマルフレームとノーマルスイングアームを採用しながら、フロントにはナイトロン製サスペンションを2本使用した近代的なガーダーフォークを装着。フロントフェンダー両サイドにLED製のヘッドライトを装着する。
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10シカゴにあるショップ/MOTO-MUCCI(モト・ムッチ)が手掛けたちょっと古めのハスクバーナ。スーパーモトマシンである570SMRをベースにシートレール周りを新作。タンク&シートも変更して、懐かしくも新しいスクランブラースタイルのマシンを造り上げた。水冷エンジン用のラジエーターが、フロントカウルのようにハンドル前にセットされている。
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11バイクやライダーをモチーフに、その車体や身体からしたたり落ちるオイルのような血液のような液体によって、不思議な雰囲気を醸し出すアーティスト「Hamer Red(ハマー・レッド)」。
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12イギリスのラグジュアリーヘルメットブランド/HEDON(ヘドン)。クラシックでモダン、カジュアルなのにハイクオリティなブランドとして近年人気を博している。このショーの直前に発表した、開閉シールド付きのフルフェイスヘルメット/HEROINE RACER(ヒロイン・レーサー)を展示。注目を集めていた。
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13ポートランドの周りには多くのオフロードがあること、またショーを主催するSee See Motorcycleの多くのスタッフがオフロードを愛することから、フラットトラックやビンテージモトクロス関係の展示が多いのも「The One Moto Show」の特徴だ。
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14イラストレーションを中心に、さまざまなスタイルのアートを製作するTIM WEBB(ティム・ウェブ)。ビンテージモトクロスを楽しむ彼の作品には、そこここにバイク系パーツが登場するが、この作品はウッドパネルにマニアックなパーツを大胆に描く。
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15Roland Sands Design(ローランド・サンズ・デザイン)が手掛けたBMW R nineTカスタム。RSDオリジナルの前後21インチホイールを装着したボードトラックレーサー・スタイルを採用する。エンジンにはRSD製ビレットパーツを多用。ボディのメタルワークとともに、フロントフォークエンドの加工も見事である。
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16カスタムショップなのか個人なのか、最後まで分からなかったがエントリーシートによるとAlex Lapidus(アレックス・ラピドゥス)が製作した1974年型ホンダ・エルシノアベースのカスタムマシン。その車体にCB72系タンクとシングルシートタイプのカーボン製シートカウルをセット。倒立フォークにブロックタイヤを装着するカフェとスクランブラーのミックススタイルを造り上げた。
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171981年式のヤマハXS650をベースにしたカフェレーサー。普段はチョッパーを製作しているビルダー/Chad Daly(チャド・ダリー)が、どうしてもカフェを造りたくなって製作を開始したという。
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18FOX製のエアサスペンションをリアに装着したMOTO-X-FOXのスズキRM125。水冷ヘッドを持ち、フロントのゼッケンプレート裏にラジエーターがセットされている。
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19EVバイクメーカー/ALTA Motors(アルタモータース)のモタードマシン。カスタムマシンのようなモダンなボディデザインを採用する。ステアリングヘッド下にウォーターポンプがあり、フレーム内を冷却水が走る。バッテリーは空冷式。
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20展示用に外装を高い位置にセットしているかと思ったら、これが完成型というMiniモトクロッサー。フレームや足周り、エンジンにもしっかりと手が入っている。
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211997年式の2ストローク・ロードレーサー/ヤマハTZ250のフレームに、1974年式の空冷2ストローク並列2気筒マシン/ヤマハRD400のエンジンを搭載したカスタムマシン「2 Stroke Attack(2ストローク・アタック) 」。パーツの一部はWGPを戦っていたチーム・ロバーツのガレージから調達したという。シートカウルの形状は、RSDが手掛けたBMW R nineTのカスタムコンセプト/コンセプト90がモチーフ。
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22プロダクトデザイナーのNolan Lehがワンオフ製作したモペット。1947年製の、自転車に装着するエンジンキットを使い、その他のパーツをカスタムメイドしたという。
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23かつてThe One Moto Showでは「21Helmets」と題してヘルメットのカスタムコンテストも行った。そのときのヘルメットは主催者であるSee See Motorcycleのカフェに展示されている。今大会ではそれはアップデートされず、本会場にはFOXのモトクロスヘルメットをカスタムした展示ブースのみがあった。
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24The One Moto Showの発案者であり、See See MotorcycleのボスであるThor(トアー/右)と、公私ともにThorを支えるTori(トーリ)。
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25ショーには8人の審査員が独断と偏見で選ぶ8つのアワードがあり、これはそのアワード受賞者に渡されるトロフィー。
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26主催者であるSee See MotorcycleがFOXとのコラボアイテムを発表。FOXの旧ロゴと、See See Motorcycleのトレードマークである“CC”を使ったニコちゃんマークをアレンジ。Tシャツやトレーナーの他、レザージャケットも展開。
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27ショー会場の2階で開催されたミニEVバイクのレース。ウッドパネルで仕切られた短いコースで争われる。基本、挙手による飛び入り参加で、これは女性部門。もちろん、盛り上がる。
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28ミニEVレースの男性部門。周りで見ている観客は、飲んだビールの空き缶をコース上に投げ入れたり、仲間を押して倒したり何でもアリ。会場ではビールも販売されているため、イベント会場入口は、入場無料にも関わらず、IDチェックのため長蛇の列。そしてこのミニEVレースでは、そのスポンサーとなったビールブランドの空き缶をコースに投げ入れる。日本では考えられないノリの良さ。
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29The Godspeed Companyに展開する「SHOP RAG SHIRT」。SHOP RAGとは、いわゆる台ふき。日本ではバイクショップに“ウエス”として納入されている、ザラッとした肌触りのぞうきんに使われている布だ。その生地を使ってシャツを造ったというわけだ。この赤は、そのSHOP RAGの赤なのだ。
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30バンドも入り、会場を盛り上げる。
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31ポートランドのダウンタウンからはやや東に位置するSee See Motorcycle。昨年末にはネバダ州リノにも支店をオープンさせたほか、このショップの目と鼻の先に、KTMのディーラーショップもオープンさせた。See See MotorcycleのThor(トアー)曰く「去年は自分の人生が大きく変わった年だった」という。
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32ショップがあるポートランドのイーストサイドは、スタイリッシュなカフェやレストラン、セレクトショップが多数ある話題のエリア。ショップ内には朝7時からオープンしているカフェに加えアパレル販売エリアもあり、セレクトアイテムとオリジナルアイテムも販売している。
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33カフェスペースの壁には、ヘルメットのカスタムコンテスト「21Helmets」で発表されたヘルメットたちが展示されている。カフェエリアはオープンな雰囲気で、訪れた日は「The One Moto Show」の開催期間中であることからバイカーが多かったが、普段は地元客も多いという。