VIRGIN HARLEY |  Wheels and Waves(ホイールス・アンド・ウェーブス) レポート #02トピックス

Wheels and Waves(ホイールス・アンド・ウェーブス) レポート #02

  • 掲載日/ 2017年10月30日【トピックス】
  • 取材協力/Wheels and Waves  取材・写真・文/河野 正士
Wheels and Waves(ホイールス・アンド・ウェーブス) レポート #02の画像

ホットロッドショーにも参加経験のあるモスクワのカスタムファクトリー/Iron Chainのマシン。多くのアート作品とともにArt Ride会場に展示。

ハーレーとも親密な関係にある「Wheels and Waves」
両シーンの連携で新しいバイクカルチャーが創造できる

不思議なことに、「Wheels and Waves/ホイールス・アンド・ウェーブス(以下WW)」を中心とする“ニューウェーブ”系カスタムイベントには、ハーレーダビッドソン(以下HD)の姿が少ない。そもそも欧州においてもカスタムシーンの中心にはHDがあり、それに対するカウンターとして“ニューウェーブ”系カスタムシーンが生まれたことから、その聡明期にはHDを除外することで、それまでのカスタムシーンと差別化を図っていた。しかしいまではその垣根は取り払われている。それを証明するかのように、HDはここ数年、WWのメイン会場であるVillage(ビレッジ)でオフィシャルブースを展開し、一昨年には欧州におけるニューモデルローンチをWWで行い、一昨年と昨年は欧州HDのカスタムコンテスト/The Battle of the Kingsの発表もWW内で行われている。また主催者をはじめ、イベント関係者にはHDファンが多い。

欧州にはユーロフェスティバルやヨーロピアンバイクラリーなど、欧州や東欧、アフリカを取り仕切るHOGが主催するビッグイベントが多数存在する。そこには数万人のHDユーザーが集まる。その国土の広さを考えれば毎年の新車販売台数は決して多いとは言えないが、欧州には巨大なHDコミュニティが存在する。

この“ニューウェーブ”系カスタムシーンとHDシーンがミックスし始めれば、それは新しいカスタムシーン、いや新しいバイクシーンの幕開けを意味するのかもしれない。その可能性を秘めているのは欧州だけであり、いま、その芽吹きのようなモノが各地で見られ始めている。そんなこともあり、WWをはじめとした欧州のカスタムシーンは、いまもっとも面白い存在なのだ。

今回はWWの各会場で見かけた車両を中心に紹介しよう。

フォトTOPICS(写真点数/31枚)

Wheels and Waves(ホイールス・アンド・ウェーブス) レポート #02
Wheels and Waves(ホイールス・アンド・ウェーブス) レポート #02
01アートエキシビション/Art Rideに展示されていたドイツからやってきたパンヘッド。欧州で人気の0-200mドラッグレース(欧州ではスプリントレースと呼ばれる)に参加しているマシン。
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02メイン会場/Villageに展示されていたスポーツスター。スペインのカスタムファクトリー/El Solitarioの作品。
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03こちらもスペインのカスタムファクトリー/El Solitarioのスポーツスター。サハラ砂漠を走るために各部がセットアップされたマシンでフラットトラックレース/El Rolloに参戦。
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04トライアンフのフラットトラッカー。オーナーはトゥールーズでEastsideというバイカー&スケーター系のセレクトショップを営むクリストフ。ビンテージフラットトラック選手権に参戦中。
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05フランスで知られる英国製ビンテージバイクのスペシャリスト/Atelier Chatokhineのフランク。Metisseトライアンフでビンテージフラットトラック選手権にも参戦中。El Rolloでもビンテージクラスで勝利。
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06小排気量クラスに参戦していた2ストロークマシン。
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07ヤマハTT500をベースにしたフラットトラックマシン。
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08ヤマハヨーロッパのカスタムプロジェクト/Yard Builtから生まれたMT-07ベースのフラットトラックマシン。
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09イタリアのカスタムファクトリー/OMTが製作したモトグッツィV7II Racerをベースにしたフラットトラックマシン。
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10フラットトラックレース/El Rolloの会場に乗りつけられていたのはパリ発のEVマシン/Jambon Beurre Motorcycle。
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11こちらもフランス初のEVマシン/ESSENCE。サーフボードの製作技術を活かした木製の外装&シートが特徴。すでに販売が開始されている。
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12WWで発表されたドゥカティ・スクランブラーのニューモデル/MACH 2.0。デザインを担当したのは米国のカスタムファクトリー/ローランド・サンズ・デザインだ。
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13ヤマハヨーロッパのカスタムプロジェクト/Yard Builtで発表されたヤマハSR400ベースのカスタムマシン。前後ドラムブレーキだが、油圧で制御されている。車両を製作したのはポルトガルのカスタムバイクのデザインファクトリー/Capêlos Garage。ポルトガルの名産品であるコルクボードを使い外装類やグリップ周りをデザイン。
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14ベネリ354スポーツをベースに、エンジンをベネリ製の500ccにスワップ。リア2本サスのフレームをアレンジし、1970年代に活躍したフェラーリの耐久レーサー/512Mをトリビュートしたマシン。製作はイタリアのカスタムファクトリー/Plan B Motorcycle。
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15フルスクラッチのハードテールにトライアンフのエンジンを搭載。外装類のほか、エキパイやクランクケースにもエングレービングでデザインが施される。
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16こちらもトライアンフ。しかしシリンダーを180度反転させ、前方吸気/後方排気仕様にチューニング。
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17こちらはドラッグレース/Punk’s Peakでのカット。ヤマハヨーロッパのカスタムプロジェクト/Yard Builtに参加した、イタリアのカスタムビルダー/OMTが製作したヤマハの3気筒マシン/MT-09ベースのマシン。
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18こちらはKingston Customが製作した、スーパーチャージャー付BMWスプリントレーサー。
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19ポルトガルのカスタムファクトリー/Maria Motorcycleが製作したヤマハMT-07ベースのカスタムマシン。ヤマハヨーロッパのカスタムプロジェクト/Yard Builtで発表された。
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20BMWは今回、WW会場にカスタムバイクとともにBMWミュージアムに展示されているヒストリックマシンを持ち込んだ。しかも展示だけでなく、Punk’s Peakでレースにも参加。
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21フランスのMVアグスタ・オーナーズクラブの会長が持ち込んだのは「750GT」。
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22日本と米国カリフォルニアにファクトリーを持つカスタムファクトリー/ブラットスタイルが製作したヤマハSCR950ベースのスクランブラーカスタム。このマシンもヤマハヨーロッパのカスタムプロジェクト/Yard Builtで発表された。
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23オーストリアのバイクブランド/PUCHのフラットトラック・カスタムマシン。
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24ヤマハXS650ベースのカスタムマシン。
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25ホンダがイタリアのカスタムファクトリー/South Garageとタッグを組んで製作したCB1100ベースのカスタムマシン。ホンダは今年から欧州カスタムイベントに積極的に参加している。
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26こちらもホンダのオフィシャルブースに展示されていたレブル500ベースのカスタムマシン。イギリスのタトゥーアーティスト/ダン・ゴールドと、同じくイギリスのカスタムファクトリー/RBカスタムのラス・ブラウンがカスタムを担当。
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27ドゥカティのオフィシャルブースに展示されていた、ドゥカティ・スクランブラー・カフェをベースにしたカスタムマシン。
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28WWの会場に近い、スペイン・サンセバスチャンをベースに活動するカスタムファクトリー/Cafe Race SSprintが製作したXSR700ベースのカスタムマシン。このマシンもヤマハヨーロッパのカスタムプロジェクト/Yard Builtで発表された。
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29モトグッツィのオフィシャルブースに展示されていたこのマシンは排気量1,380ccのクルーザー/Audaceがベース。カスタムを担当したのはイタリアのアーティスト/Vibrazioni Art Design。
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30スペインのバイク系ファッションブランド/Herencia Custom Garageが製作したホンダCBX1050ストリートファイター。
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31新生ブラフシューペリアもWW会場で大いに注目を集めていた。このマシンはメインスポンサーである時計ブランド/TURORブースに展示されていたSS1000。
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