VIRGIN HARLEY |  サスペンションの選び方ハーレーニュース

サスペンションの選び方

  • 掲載日/ 2013年06月12日【ハーレーニュース】

他メーカーよりもカスタムカルチャーが根付いていて、ライフスタイルそのものにまで影響をおよぼす存在、それがハーレーダビッドソンというモーターサイクルであり、ブランドだと思っています。100年以上の歴史のなかで培われてきた独自のカルチャーがあるから、乗り方だって人それぞれ。そういう意味では、ハーレーダビッドソンは実に懐の深いモーターサイクルだと言えるでしょう。

ただいま個人的な好みから、自分の愛車を“エッジの効いたスポーツスター”とすべく、大阪のカスタムショップでお世話になりながら走りに振ったカスタムを着々と進行中のワタクシ。2年前の大きなフルカスタムを経て、現在はサーキットで走らせたりするなど、一般的なハーレーライフよりもちょっとイキすぎている感は否めませんが(一応自覚あります)、自分なりの“走って楽しいスポーツスター”にすべく、諸々勉強中の身であります。

好みはさておき、“バイクに乗ることを楽しむ”上で見ておきたい、チェックしておきたい部位は多々ありますが、そのひとつがサスペンション。これがハーレーとなると、「リジッドフレーム」「ソフテイルフレーム」といった他メーカーにないカルチャーが出てきて、“楽しみ方”の幅が一層広まります。極端なハナシ、「リジッドのフォルムがカッコいいから、多少乗り味を犠牲にしてもスタイルを維持する」という選択肢。100年以上の歴史を持つハーレーだからこそ有する特異なカルチャーですし、尊重されて然るべき、と。

ぶっちゃけ、ワタクシはハーレーダビッドソンのオーナーになった時点で、素養のひとつに ヤセ我慢 が求められると思っています。快適な乗り心地を求めるなら、ハーレー以外のメーカーも含め、さまざまなバイクが存在します。アメリカという広大で特別な国から生まれたモーターサイクルですから、それを島国 日本で乗るからには、多少の不便さは寛容な気持ちで受け止め、“ハーレーを所有している特別感”を楽しむことに大きな意味があると思う今日この頃。

でも、今よりはもう少し快適にすることはできるはず。 別にサーキットで走れる必要もないですし、街乗りやツーリングを楽しむうえで最低限の機能を有しつつ、それでいてコストパフォーマンスが高ければ言うことなし。2年前のフルカスタム企画や連載コラム サスペンション徹底解析を手がけたり、また大阪のカスタムショップの店主ともそんな話をすることもあって、そんなことを考えるようになっていました。

東京・江戸川に居を構えるパーツメーカー ワールドウォークから登場した新商品 WXL-10 アジャスタブルサスペンションは、まさに“ありそうでなかった”エアポケットから飛び出たようなサスペンション。性能そのものはハイエンドなサスに及びませんが、“ハーレーに乗ることを楽しむ”という点だけで言えば、車高調整機能にプリロード調整機能、オーバーホール可能など、最低限の性能を有したサスペンションだと思います。

あくまで選択肢のひとつ。ハーレー用サスペンションという点で言えば、スタイル重視のものから高性能サスペンションまでさまざま。あとは、オーナーが自分のライフスタイルに合ったものを選ぶのみ。

大切なのは、「愛車とどう付き合うか」。
「スタイルを重視したいから、性能についてはこの際、目をつむる」
「走りにこだわりたいから、多少値が張っても良いサスにしたい」
どちらも正解です。

今回ワールドウォークから出たWXL-10は、そのいずれでもなく、 「めちゃくちゃ良くする必要はないけど、今の状態より気持ち良く乗れるようにしたい」 という“ちょうど良い塩梅”という選択肢を与えてくれるアイテムだと思います。

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