VIRGIN HARLEY | 第3回 過程 ツーリング・ゼミナール 上山 力

第3回 過程

  • 掲載日/2011年10月05日【ツーリング・ゼミナール 上山 力】
  • 執筆/K&H 上山 力

うちが創業したのが1976年だから、今年でなんと35年!? これまでK&Hオリジナルとしてたくさんのシートを販売してきたが、外注に頼らず自社で一貫してシートを製作するようになったのは、実はここ10数年の話なのだ。

ハーレー用に限らずシートを自社製作し始める以前から、たまの休みに自社製シートを付け、その頃の相棒と出掛けていた。とはいえ、じっくりオートバイという乗り物と向き合い、深く考えながら長距離を走らせるようになったのは、今にして思えば、ハーレー用のシートを自社で開発し、製作するようになってからなのかもしれない。

K&H 上山 力さんの画像

ロードキングでこんな細道にも躊躇無く入って行く。

それまでのツーリングと言えば、ドーン! と行ってバーン!! と帰ってきていたようなイメージだ。楽しみ方が今とは随分違う。まー、免許を取ってから20年以上経つわけだし、そのあいだずっと何かしらバイクが傍らにあり、しかも、それに関わることを生業にしてしまったのだから、ドーン! とバーン!! だけではここまで楽しさが持続しなかったのかも知れない。

いや、“知れない”ではない。

そのまま猪突猛進で来ていたら、確実に仕事以外ではバイクに乗らない男になっていただろう。

なぜそこに至ったかと言えば、「楽しさとは何だ?」としっかりと紐解いて自分の基準点を確固として置き、いつもそれを意識しながら付き合って来たからに他ならない。今では、ある程度の距離を走れば、フィーリング等と言う漠然としたイメージではなく、「このバイクのここに乗車出来るシートを作れば、もっともっと楽しく走れる!」と、そんな形がはっきりと立体的に頭に浮かんでくるようにまでなった。

と、偉そうな話をしてみたが、それに気が付くチャンスをくれたのは、他ならぬハーレーとのテスト走行含むツーリングだったのだ。ハーレーに乗り始めてから、兎に角走った乗った。テストだけでも多い月には2000キロだ。

K&H 上山 力さんの画像

タンデムで東北を2泊3日2000キロ走破した。

休みも自前で買ったスポーツスターで走りまくった。ユーザーとして付き合ってみよう。まずそこから始めたわけだ。

そうするうちに、意外?なことに気が付くようなる。それが今に繋がる楽しさの基準の礎でもあったのだ。

つづく

プロフィール
K&H
上山 力

ハーレーのみでなくBMWや国産車用シートの開発も手掛けるが、自分が乗りたいバイクだけしか開発しないという、メーカーの開発としては痛い人間。愛車は、’97 スポーツスター XL1200Sを筆頭に、’60 トライアンフ TR-6、 ’76 ヤマハXT500、’70 ホンダCB90×2台 割りと雑食。兎に角バイクが好き。最近愛車XT500でモトクロスを始めてみた。

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