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18年の永きに渡り君臨するCVキャブレター 1988年、ハーレーではスポーツスターに初めてCVキャブレター(以下、CVキャブ)が採用されました。それ以来18年、1部の機種には電子制御のフュ−エルインジェクションが採用されているにも関わらず、このキャブレター(以下、キャブ)が使い続けられているのはなぜでしょう? オイラが知っているその魅力をお話しましょう。
CVキャブレター 1988年にスポーツスターは大改良を受けました。それまでのS&Sなどに代表される固定ベンチェリー※1のバタフライ開閉キャブから、可変ベンチェリーの負圧サーボ型キャブ、所謂「CVキャブ」への変更です。 ※1 ベンチェリー
当初、CVキャブの採用はライダー達にとっては悪夢のような出来事だと思われていました。「レスポンスが悪い、力が無い、セッティングが変更できない、暖機が長い…」つまりいじれないキャブの代名詞で、つぎつぎに外され社外のキャブに付け替えられていました。しかし今やその評価は一変し、数々のチューニングパーツが存在し、オークションなどでも比較的高額で取引されています。なぜ純正のCVキャブは時が経つにつれ、そのような評価を得ることができたのでしょうか?
CVキャブは国産バイクでは70年代より使用され始め、今ではそのほとんどに採用されているキャブレターです。それだけ多くのバイクに採用されている理由は、「状況や乗り手を選ばず、扱い易く、エンジンにとってやさしい」キャブレターだ、ということでしょう。では、CVキャブのどういった仕組みが、それを可能としているのでしょう? なぜ適切な空気量が
つまり極端に言ってしまうと、CVキャブはスロットル開度に関係なく、状況に応じて自動的にガスを供給しているのです。スロットルコントロールは通路内の空気の流量を調整し、その負圧の変化でスライドピストンが上がり状況に応じたガスをエンジンに供給できる非常に頭の良いキャブレターなのです。ただし、スロットル操作に対するレスポンスはスライドバルブキャブに比べるとやはり遅れてしまいます。スライドバルブキャブは自分の思い通りのガスの供給が操作できレスポンスも良いという利点があるので、そこは悩みどころでもあります。
現在、ハーレーに採用されているCVキャブは、メーカー側が様々な規制に対応しなければならないため、エンジンが本来求める適正な濃さの混合気を作り出しているわけではありません。そのため、CVキャブの部品の交換・追加を行い、セッティングしてあげれば、エンジンの本来の性能を引き出すことができ、多くの人はそれで満足する結果が得られると思います。ちゃんとセッティングされたCVキャブは、実は公道上では他のリプレイスキャブに負けないくらいの実力を見せてくれ、かつイージーで扱い易いキャブレターなのです。それがあなたのハーレーには最初から付いているのです。
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![]() メンテナンス番長 XLH883とFLSTFを所有する。彼のハーレーへの造詣は深い。特にCVキャブレターには、仕組みはもとよりセッティングや最適化まで幅広い知識を持つ。 |