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ロー&ロングで高級感が高い ダイナ・ローライダー(以下、ローライダー)のルーツとなったのは、1977年の「FXSローライダー」。1971年にFLモデル(ビッグツイン)にスポーツスターの足回りを移植することからはじまったダイナシリーズ。そこへさらにカスタムテイストを強めた「ロー&ロング(車高を低く、全長を長く)」を実現したのがローライダーだ。それ以来、名前や仕様は変わったが、常にローライダーの名を冠したモデルは存在し続け高い人気を誇っている。ちなみに英語名である”FXDL”が登場したのは1993年(それまではFXSやFXRLなどと変更があった)。30年以上もの間、これほど高い人気を博し続けるモデルもそうそうない。今回はもはや伝説の域に達しつつある、このローライダーをご紹介しよう。 シンプルな装備&
2006、2007年式と大きな変化を遂げたローライダーはユーザー間で「変わりすぎた」、「今の方がいい」と論争を巻き起こしたが、2008年式モデルが登場した今は落ち着いて現行モデルが評価されるようになってきた。スタイル面で論争を巻き起こしたのはタイヤサイズではなく、フロント周り。ヘッドライトバイザーがなくなったことと、フロントフォークが太くなったことが従来のスタイルに慣れ親しんできたユーザーには驚きだったのだ。ただし、この変化から3年がたち、現在のスタイルがダイナファミリーのスタンダードとして受け入れられているように思える。2008年モデルのダイナファミリーは大きな変化はない。外観に関わるところではエアクリーナーカバーの形状が変更されたことくらい。ブレーキキャリパーやブレーキラインも改良されたものの、一般ユーザーが使用して差を感じるほどではないだろう。2008年式ローライダーに関する変化だと、ハーレー創業105周年記念モデルにローライダーの特別カラーバージョンが設定されていることが挙げられる。ダイナファミリーやローライダーに関する進化は、ひとまず落ち着いたと見られる。
では、ローライダーの特徴について紹介しよう。他のダイナモデルや、他ファミリーと比べてもローライダーの車高の低さは際立っている。車高が低いことで足つきの良さなどのメリットもあるが、「車高が低い=カッコいい」の図式が成り立つハーレーにとって、これは見逃せない特徴。もう1つ特筆すべき点は、クロームメッキがまぶしいパーツが豪華に奢られていること。FXDC(ダイナ・スーパーグライド・カスタム)もクロームメッキが採用されたモデルだが、ローライダーはさらにブラックアウトされた艶やかなシリンダーが美しさを際立たせる。まさにその伝統に相応しい魅力を備えたモデルといえる。
思わず笑顔がこみあげる気持ちよさ
まず、車輌の周囲を回って見た印象。長い歴史を持つローライダーのスタイルは間違いなく、受け継いでいる。バイクのことを何も知らない人が見ても「これ、ハーレー?」とわかる風格がこのモデルには漂っている。ローライダーは車高が低いだけではなく、シートの先が絞られた形状になっているため、跨ってみても足つきは良好。身長178cmの私は、ひざを曲げた状態で両足がべったりと地面につくほどだ。跨った状態での取り回しもさほど重さは感じず、身長が160cm台あれば特に不安なく乗ることができるだろう。スピードとタコメーターがタンクと一体となっているように見えるルックスには思わず笑みがこぼれる。タンクコンソールにもクロームメッキが施され、オーナーは跨る度に満足感をかきたてられるだろう。ダイナファミリーやツーリングファミリーに採用されているTC96エンジンは、始動時にエンジンが震えだすのも心を揺さぶられるポイントだ。フレームの3箇所にゴムでマウントされたエンジンは、アイドリング時や低回転時に心地いいバイブレーションを乗り手に伝え、回転数をあげればバイブレーションは収束する仕組みになっている。変わらないことを魅力の1つとするハーレーだが、21世紀のモーターサイクルとして進化は避けられない。しかし、ハーレーの魅力をしっかりとわかった上でのこのエンジンの正常進化は不満を覚えるものではない。これほど心躍るエンジンは他メーカーを見渡してもなかなかないだろう。
スポーツスターと迷うなら ローライダーは指名買いが多いと聞く。スタイルと高級感に惹かれて選ぶ人が多いのだろう。もしダイナファミリーの中で迷うとすればFXDCか。どちらもクロームメッキを豪華に奢ったモデルなものの、走行フィーリングはやや違う。2モデルの差をわけているのはサスペンションだ。FXDCの方がスポーツ寄りの高い車高になっており、ダイナファミリーでスポーツを楽しみたい人はFXDCの方がオススメ。ただし、ローライダーでもそれなりにスポーツ走行は楽しめるため、車高の低さがお好みの方はローライダーを選んで間違いはないだろう。また、スポーツスターと迷う人がいるならば、両車を試乗することをオススメする。スポーツスターの方が軽快であるものの、400cc近く違う排気量から巡航時の余裕は明らかにローライダーの方が上。ビックツインの溢れんばかりのトルクを楽しみ、なおかつスポーツ性もある。そんな贅沢なモデルがダイナファミリーで、もっともワルっぽさを演出しているのがローライダーなのだ。 クロームパーツの高級感
車輌購入時に相談を受けることが多いのは、ポジションですね。ハンドルがややワイドに感じる人もいらっしゃいますので、納車前に跨っていただき、ハンドルを体に近づけたり、幅を狭くしたりとオーナーにあったポジションを提案します。もともと車高が低いモデルなのでシートはノーマルでも充分ですが、シートもさらに薄く。足つきがいいモノに変更も可能です。
ローライダーはもともとクロームメッキパーツがふんだんに使われていますから、何も触らなくても充分に高級感が感じられます。もちろん純正オプションでクロームパーツは豊富にラインナップされていますから、少しずつ自分好みのカスタムを施して、他にないローライダーを製作する楽しみもありますけども。一度好きになってしまうと、他のモデルには目移りしづらい、それがローライダーです。
■サイズ=全長2350mm×全幅920mm×全高1195mm ■ホイールベース=1625mm ■最低地上高=142mm ■加重時シート高=655mm ■タンク容量=18.2L ■エンジン=TWIN CAM 96 1584cc ■価格=207万1000円(モノトーン)、210万2000円(ツートーン) >> メーカーウェブサイトへ
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