VIRGIN HARLEY | 新型スポーツスターのアイアン1200を最速試乗 試乗インプレ

新型スポーツスターのアイアン1200を最速試乗

  • 掲載日/ 2018年05月08日【試乗インプレ】
  • 写真/HARLEY-DAVIDSON  取材・文/青木タカオ
新型スポーツスターのアイアン1200を最速試乗の画像
HARLEY-DAVIDSON XL1200NS IRON1200(2018)

クロアチアにて開催されたメディア向け試乗会で初ライド!
アイアン1200の実力を知るべくワインディングを駆け抜けた

ハーレーダビッドソン・カンパニーは4月下旬、新型スポーツスター『アイアン1200』のメディア向け国際試乗会を東欧クロアチアのリゾート・スピリットにて開催した。首都ザグレブにて国内線のフライトに乗り換えると、小1時間ほどで窓の外に紺碧のアドリア海が広がった。眼下にはオレンジの屋根の美しい街並み。ジブリ映画「紅の豚」で描かれていた世界のようで、思わず窓に顔を近づけて見入ってしまう。こんなにも美しいところでオートバイに乗れるなんて、想像しただけでワクワクしてくる。テストライドは約160kmの道のり。風光明媚な海岸線や山岳路を最新スポーツスターで駆け抜けるのだ。

XL1200NS アイアン1200の特徴

スタンダードな装いのアイアン883に対し
1200はダークカスタムなスキニーチョッパー

XL1200NS アイアン1200の画像

まず目を惹くのが、スピードスクリーンと呼ばれるビキニカウルと大胆なアップハンドルを備えたフロントエンドだ。ファクトリーカスタム全盛のなか、アイアン883はフロント19/リア16インチの足まわりをはじめ、ソロシートや容量12.5リットルの燃料タンクなどシンプルな装備でスポーツスターのスタンダードモデルの役目も担っていたが、この1200ではフォルムを一新し、スキニーチョッパーとしている。

ミニエイプバーはサテンブラック仕上げで、ビキニカウルも車体色を問わず黒とし、ダークカスタムの車体と統一感を持たせた。また、アイアンならではのフォークブーツも、インナーチューブ径39mmのフロントフォークに健在だ。なお、レイク角30度、トレール量117mmも変わらずで、ディメンションはアイアン883から手が加わっていない。

XL1200NS アイアン1200の画像

燃料タンクにはマルチカラーのストライプグラフィックスがペイントされ、AMF時代へのオマージュが感じずにはいられない。車体色は3色で、ビビッドブラックのほかにビリヤードホワイト、そしてツイステッドチェリーが選べる。シートは専用。後端に厚みを持たせ、表革をダイヤ目状のパターンとした。

スポーツスターをチョッパー仕立てにしたセブンティーツーは、クロームメッキでゴージャスな装いとしていたが、今度はダークカスタムで全体を引き締めた。これもまた売れそうな予感がする。

XL1200NS アイアン1200の画像

XL1200NS アイアン1200の試乗インプレッション

ストリートをノンビリ流すのもよし、
ワインディングをアグレッシブに攻めるのも気持ちいい!

XL1200NS アイアン1200の画像

エボリューションエンジンの鼓動に揺られながら、中世の面影を色濃く残すのんびりとした風情漂う港町をいくつか通り過ぎると、コーヒーブレイクの時間となった。出発してからまだ1時間ほど。休憩にはまだ早い気がするが……。

すると、テストライドに同行するH-D社プロダクトプランニング・ディレクターのポール・ジェームスさんが言う。「今日はスポーツスターのオーナーたちがするようにしよう。急がず、時間をかけて走ろうよ!」。

なるほど、アイアン1200を購入するオーナーの気分になってリアルなツーリングを楽しもうという提案だ。ストリートをゆっくり流したり、これから行く山岳部でワインディングを楽しもうという彼らの誘い、大賛成である。

XL1200NS アイアン1200の画像

カフェラテを時間をかけて飲んだら、さぁ、いよいよタイトコーナーの続く山岳路だ。ミニエイプバーで拳を突き上げて乗るライディングポジションは、景色を眺めながらノンビリ走るにはうってつけだったが、アグレッシブな走りにも意外なほど対応した。

そこはさすがスポーツスターだ。ミッドポジションのステップとソロシートはスポーティなライディングを「待ってました!」と言わんばかりで、ステップへの入力、あるいはお尻をイン側へ少しずらせば車体は素直に寝て、ステップ裏のバンクセンサーが面白いように路面を擦っていく。それでも車体は安定性を失わず、そこからまだまだ深く寝かし込んだままコーナーを立ち上がっていける。旋回性が高く、コーナーが楽しいのだ。

XL1200NS アイアン1200の画像

XL1200NS アイアン1200の詳細写真

XL1200NS アイアン1200の画像
ヘッドライトには「スピードスクリーン」とH-D社がネーミングするビキニカウルをセット。車体色を問わず黒で統一され、精悍なフロントマスクを演出している。
XL1200NS アイアン1200の画像
インナーチューブ径39mmの正立式フロントフォークには、アイアン883でお馴染みのラバーブーツがセットされた。小石などからインナーチューブを守る役割がある。
XL1200NS アイアン1200の画像
フロントブレーキは対向4ピストンキャリパーと300mmのフローティングディスクローターの組み合わせ。もちろんEURO4規制に対応するべく、ABSを標準装備している。
XL1200NS アイアン1200の画像
アルミキャストホイールはブラック仕上げとし、アイアン883に見られた金属質な鈍い輝きと黒のコントラストを活かす部分的なカッティング加工は施されていない。細かい点で差別化を図っているのだ。
XL1200NS アイアン1200の画像
メーターはスポーツスターファミリー共通のもので、小型液晶画面ではエンジン回転数やギヤ段数、オド/トリップメーター、時計などを切り換え表示できる。
XL1200NS アイアン1200の画像
70年代のハーレーダビッドソンに見られるレインボーパターンのタンクグラフィックスを採用。昔を知る人には懐かしいが、若い人たちには新鮮だろう。
XL1200NS アイアン1200の画像
ブラックアウトしたエンジンのなかに、プッシュロッドカバーだけがクロームで彩られ、アクセントとなった。エアクリーナーケースやマフラーガードも黒で統一された。
XL1200NS アイアン1200の画像
ハイバックパッドがライダーを確実にホールドするカフェソロシートは、低い着座位置と幅の絞られた先端部によって足つきも良好。純正カスタムパーツとしても人気がある。
XL1200NS アイアン1200の画像
現行スポーツスターに採用されるお馴染みのプレミアムライドエマルジョンリアショック。大きな段差を通った際の底付きを解消し、初期荷重はしなやかに、ストロークの奥ではしっかり踏ん張る。
XL1200NS アイアン1200の画像
ウインカー一体式のテール/ストップ灯など、アイアン883同様のテールセクション。スッキリとした後ろ姿だが、現地のナンバープレートはやたらと大きい。
XL1200NS アイアン1200の画像
H-D社プロダクトプランニング・ディレクターのポール・ジェームスさん。南フランスにて開催したロードスターのプレスローンチ以来の再会であった。
XL1200NS アイアン1200の画像
世界中からジャーナリストが集まるメディア向け試乗会開催中は、リゾートホテルのロビーに「ハーレーダビッドソンバー」が出現。招待されたライダーらはいつでも利用できる。
XL1200NS アイアン1200の画像
豪華ホテルの前はクルーザーが停泊するヨットハーバーだが、メディア向け試乗会開催中はそこもハーレーダビッドソン社が占拠。ハーレー乗りからすると、滞在期間中は夢のように素晴らしい時間であった。

こんな方にオススメ

このままユーラシア大陸の果てまでも……
どこまでも走りたくなる、スポーツスターの魅力を再認識

スポーツスター伝統のフロント19、リア16インチのディメンションはトラクション性に優れ、石畳の路面や砂の浮いた海沿いの道でも「滑るのではないか」という不安を抱かず、アクセルをどんどん開けていける。しなやかに動く、路面追従性の良い前後サスペンションの恩恵も大きい。1200ccもの排気量があるのに、トルク特性が唐突であったり神経質なところがないからスロットル操作もイージーで気軽に乗れる。そこにきてこのミニエイプバーだから、険しい山道も肩の力を抜いて走り抜けられるのだ。

足着き性が抜群に良く、この扱いやすさはビッグバイクビギナーはもちろん、リターンライダーにも最適なはず。素直なハンドリングでスポーティさも持ち合わせているからスポーツライディングを学ぶにもうってつけだし、積載力は乏しいもののツーリング派にもいいだろう。お世辞にも乗り心地が良いとは言えないのに、どうしてなのか疲れない。いつまでも走っていたくなる、アイアン1200はスポーツスターの持つ魅力の原点を再認識させてくれた。

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