VIRGIN HARLEY | これぞハーレーの王道。空冷45度Vツインを満喫しながら、快適な旅が楽しめるツーリング&トライク 特集記事&最新情報

これぞハーレーの王道。空冷45度Vツインを満喫しながら、快適な旅が楽しめるツーリング&トライク
掲載日/2020年5月18日
取材協力、写真提供/ハーレーダビッドソンジャパン株式会社
文/中村友彦
構成/バイクブロス・マガジンズ

現在のハーレーダビッドソンのラインアップには、スタイルや排気量の違いで、H-Dストリート、スポーツスター、ソフテイル、ツーリング、トライク、CVOという、6つに分かれる。その中からどれを選択するかは、購入者の好みや予算によりけりだが、ハーレーダビッドソンの王道を満喫したいなら、ツーリングとトライクに目を向けるべきだろう。何と言ってもこの2つは、伝統の空冷45度Vツインのフィーリングが濃厚に味わえるだけではなく、ロングランがすこぶる快適にこなせるのだから。

昔ながらのフィーリングが堪能できる 穏やかで優しいツーリングスタイル

FLTRKロードグライドリミテッド
独創的な形状のシャークノーズフェアリングと、バックレスト&キャリア付きトップケースを装備する、現在のツーリングカテゴリーの最高峰。カラーは11種類を準備。タイヤは前後18インチ。


他のカテゴリーと比較した場合、ツーリングの最もわかりやすい特徴は、全モデルがロングランで重宝するサドルバッグを標準装備していること。ただし、実際のスタイルと乗り味は各車各様で、ベーシック仕様のエレクトラグライドスタンダードが、あらゆる面で親しみやすさを重視しているのに対して、上位機種のロードグライドリミテッドやウルトラリミテッドは、フェアリングやトップケース、オーディオ&ナビゲーション機能を統合したBOOM!™ Box GTSインフォテインメントシステムなどを標準装備することで、快適性と利便性を徹底追及。また、ヴィンテージスタイルのロードキングは、現代の技術で1960年代の雰囲気を再現したモデルで、車名にスペシャルが付くロードグライド/ストリートグライド/ロードキングの3機種は、近年のトレンドを取り入れたバガーカスタムとして仕上げられている。


FLHTエレクトラグライドスタンダード
現在のツーリングで唯一、価格が300万円を切るモデル。タイヤサイズは17/16インチで、シート高はツーリングの中で最も低い685mm。フェアリングはバットウイングタイプ。


近年のツーリングカテゴリーが搭載するエンジンは、ミルウォーキーエイト107と114(1746/1868cc)の2種類。シングルカウンターバランサー+ラバーマウントのこのエンジンは、心地いいレベルの振動が残されていてハンドリングは穏やかで安定指向。昔ながらのハーレーダビッドソンのフィーリングが堪能しやすく、ロングランを快適にこなせるのが大きな魅力だ。



FLHXSロードグライドスペシャル
バガーカスタムの流儀に従い、低めのスクリーンとストレッチタイプのサドルバッグを装備。前後18インチのPRODIGYホイールは、ロードグライド/ロードキングスペシャルと共通だ。



絶大な安心感を誇るトライクは 普通自動車MT免許で運転することが可能

フロント1輪/リア2輪のトライクの魅力と言ったら、多くの人が思い浮かべるのは、自動二輪免許が不要で、普通自動車MT免許で運転できること、転倒の心配がないこと、迫力のリアビューに周囲の注目が集まることだろうか。それに加えて、ハーレーダビッドソンが販売するトライグライドウルトラとフリーウィラーの場合は、シートに座ったままでバックできる電動リバース機能や、使い勝手に優れる大容量トランクスペース、ツーリングと同様で親しみやすい700/735mmのシート高なども、大きな美点になる。なお普通自動車と比較するなら、高速料金が二輪と同じ軽自動車区分になること、車庫証明が必要ないことも、トライクならではのメリットと言えるだろう。

FLHTCUTGトレグライドウルトラ
エンジンは、水冷と空冷を併用するツインクールド仕様のミルウォーキーエイト114。トランクスペース容量は、現行ハーレーで最大の190ℓ。タイヤは、F:MT90B16、R:205/65R15。

車体をバンクさせるのではなく、ハンドル操作で曲がるという違いはあるものの、トライクのフィーリングは、ツーリングに通じるところがある。ただし、3輪構造がもたらす絶大な安定感のおかげで、空冷45度Vツインの味わいがより堪能しやすいのだ。もっとも、500kgを超える車重や1400mm前後の車幅には、抵抗を感じる人がいるかもしれないが、前述のようにそれを上回る大きなメリットも存在するのである。

THE BIG CHOICEとESCAPE TO FREEDOM お得な2つのキャンペーン

実際にツーリングとトライクを購入するとなったら、多くのライダーの悩みの種になりそうなのが価格だ。内容を考えるとまったく高くないのだけれど、300万円弱~400万円代という車両価格を知ると、なかなか踏ん切りがつかない人もいるだろう。そんな、これからツーリングかトライクを購入しようというライダーのために、ハーレーダビッドソンは6月末まで2つのキャンペーンを実施している。以下に具体的な内容を記すと、2019年式が対象のTHE BIG CHOICEは、40万円分の純正パーツ&アクセサリー、30万円分の購入サポートのいずれかを選択することが可能で、2020年式が対象のESCAPE TO FREEDOMは、15万円分のJTB旅行券をプレゼント。

どちらの年式・キャンペーンをチョイスするかは、悩ましいところだが、ハーレーダビッドソンの王道を満喫したいライダーにとって、今回のキャンペーンは大きな“きっかけ”になるはずだ。