すべての二輪ファンに向けて開かれたマルチショップ、ハーレーダビッドソン秋田 │バージンハーレー

秋田県唯一のハーレーダビッドソンディーラーである、ハーレーダビッドソン秋田。2020年10月にオープンしたばかりの店舗の外観は、どう見てもハーレーディーラーで、ショーウィンドウの中にもハーレーのバイクがキレイに陳列されているが、実はこの地で50年続く老舗のバイクショップだ。ハーレーひと筋ではなく、他メーカーのバイクも多彩に取り扱うマルチなショップだからこそ、パンアメリカやSportster™Sのような新世代のハーレーにもしっかり対応できる。

ハーレー至上主義ではないからこそわかる新しいハーレーの魅力

秋田駅から徒歩だとおよそ30分。秋田市を南北に走る県道41号線沿いに、ハーレーダビッドソン秋田は店を構えている。店長の佐藤淳氏は秋田でもう50年もバイクショップを営業するPOWERS SATO（佐藤モーターサイクル）の二代目。ハーレーダビッドソン秋田という店名を掲げた今でも、親しみを込めてその名で呼ばれることが多いという。
ハーレーダビッドソンのディーラーと聞くと少し身構えてしまい、なかなか最初の一歩は踏み出しにくいものなのだが、ハーレー秋田はそんな必要は全くない。まるで実家の近くに昔からある馴染みのバイク屋に来たみたいな、店内にはそんなどこか懐かしい居心地の良さが溢れていた。
ハーレーを取り扱う以前はBMWのディーラーとしても営業しており、さらにその前には国産4メーカーを中心に扱うバイクショップを営んでいたという。そのため、店の常連さんにはハーレー以外のバイクに乗る方も多く、ハーレーのみを取り扱う専門ショップに比べると、入店の敷居はかなり低いと言える。
ハーレーダビッドソン秋田では雪のない時期には月1ペースでツーリングイベントを企画しているが、その時には古くからの国産車やBMWのお客さんも、新規のハーレーのお客さんも一緒にツーリングを楽しんで交流を深めるという。

そしてこの度ハーレーファンの間だけでなく、バイク業界全体で大きな話題となっているパンアメリカも、大々的に展示されており、時速30km/h以下で自動的に車高が落ちるという「スペシャル」についても試乗車が作られていた。「まだ入荷したばかりでちょっとしか走っていないのですが、とても軽くて小回りも効く、よいマシンに仕上がっていると思いました。これまでアメリカンスタイルのハーレーばかり乗っていた人でも楽しめると思いますし、BMWのGSシリーズに乗っているようなアドベンチャーマシンが好きな方も、ぜひ一度試乗してみて欲しいですね」と佐藤氏。
佐藤氏はBMWディーラー時代に研修でモロッコに行き、GSで何日もオフロードを走る体験をしたことがあるという。そんな氏が代表を務めるハーレーダビッドソン秋田ならば、パンアメリカを使った様々な遊び方を提案してくれるだろう。また、佐藤氏は秋田県協和町にあるモトクロスコース「オートランド秋田」を盛り上げる「オートランド秋田協議会」に所属しており、オフロードバイクとしてパンアメリカを楽しみたいという人にも対応が可能だ。

さらにハーレーダビッドソンは7月13日にパンアメリカと同じ水冷1250ccエンジンを搭載したスポーツモデル「Sportster™S」を発表した。全国どこのディーラーでも同じだろうが、やはり名車・スポーツスターを求めるファンの声は多く、この「Sportster™S」こそまさにハーレーファンが待ち受けていた一台と言えるだろう。「やはりハーレーの看板を掲げていると、スポーツスターを探しているお客さんはとても多いですね。うちでも中古車は置いていますが、新車はまず出てきません。だからこそ、この新しいスポーツスターには期待してしまいますよね」と佐藤氏も「待ってました」と言わんばかりだ。
この「Sportster™S」やパンアメリカをはじめ、新時代のハーレーを迎え入れるに相応しい新しいディーラーが、ハーレーダビッドソン秋田だ。その扉は、昔からのハーレーファンと、新しいハーレーファン、さらにはメーカーを問わず広く二輪ファンに向けて開かれている。