VIRGIN HARLEY | ディバイスが見据える日本のバガー、そしてカスタムシーン 特集記事&最新情報

取材協力/ディバイスカスタムワークス 取材・撮影・文/佐賀山 敏行 構成/Virgin-HARLEY.com 編集部
掲載日:2012年10月3日(水)

フルカスタム全盛から
もっと手軽に楽しむ時代へ

ハーレーに限らず、国産ベースのカスタムショップや今や日本一となったバイクオンリーのカスタムショー JOINTS の開催など、カスタムシティとして名高い愛知県名古屋市。そこで長年、ハーレーのカスタムショップとして活躍しているのがディバイス カスタム ワークスだ。

 

同店は以前は一般的なカスタムショップ同様、顧客の要望に応じたワンオフカスタムをメインにしていたのだが、’05年ごろからその方針を転換。オリジナルパーツの開発・販売へとシフトしていったという。そのキッカケについて、同店代表の大谷 欽洋さんは「カスタムショーなどでお客さんの反応や時代の流れを見ているうちに、これからはフルカスタムからもっと手軽にカスタムを楽しむ時代がやってくると感じたから」と言う。

 

そこではじめに大谷さんが手をつけたのが、スポーツスター用パーツで、74 スプリンガーやハンドルバー、 SU キャブキットなどをリリース。それらは高い人気を博したのだが、さらに ’07年頃から当時すでにアメリカでは新たなジャンルとして定着していた「バガー」に着目。まだアメリカ人のセンスでしか見られなかったバガーの世界に、日本人独自の視点からカスタムパーツを作り出し、販売した。そして、その着眼点はみごとに多くの顧客の心をとらえ、今では「バガーといえばディバイス」とまで言われるほどになったのである。

 

そんな同店が作り出すバガースタイルといえば、ズバリ「クルージングバガーがコンセプト」と大谷さん。

 

「派手なアメリカンバガーなら、誰にでも真似できます。私は日本独自のスタイルを確立したいと考えているんです。それは、シックな色使いだったり、繊細なフォルムで表現するものだと思います」

 

さらに同店のカスタムパーツはほとんどが車検対応というのが大きな特徴となっている。多くのユーザーは、フルカスタムよりも実用性の高いカスタムを楽しむ傾向にあり、合法的なパーツを選ぶ人が主流となっている。ディバイスは、そういったユーザーに支持されるようなパーツづくりを心がけているのだ。

 

そう、カスタムは特別なものではなく、もっと手軽なもの……ディバイスのオリジナルパーツは、そのことを改めて我々に教えてくれたのである。

ディバイス カスタム ワークス

代表 大谷 欽洋 氏

幼少時よりオートバイに触れる機会が多かったという大谷氏、一時はレースメカニックを目指したことも。あるとき一台のパンヘッドをレストアしたことを機にハーレーの世界へと足を踏み入れ、独立、ディバイス カスタム ワークスを立ち上げる。各地で開催されるカスタムショーにも多く出展する有名ショップで、海外の最先端カスタムを取り入れたそのセンスに目を見張る人も少なくない。

DEVICE CUSTOM WORKS
HARLEY-DAVIDSON 2007 FLHX Street Glide

オリジナルパーツで作り上げる
珠玉のバガーカスタム!

2007年式ストリートグライドをベースに、ディバイスがオリジナルパーツの他、ワンオフパーツや他社製パーツをふんだんに使って完成させたのが、ここに紹介する一台だ。

 

その詳細をみていくと、まずストリートグライドの特徴でもあるフロントカウルはオリジナルドレッサーフェアリング with ウインカーに換装。よりスタイリッシュなフロントマスクを形成している。そしてワンオフで製作されたフロントリップスポイラー (現在は商品化) がさらにその印象を高め、21インチのフロントホイールに合わせた専用フロントフェンダーによって、フロント回りをより豪奢に見せる。

 

フロント回り同様に高いインパクトを与えているのがリア回りで、サイドボックスに取り付けられたラウンドトップカバーがマシンのシルエットを大きく変更。リア回りにボリュームを持たせている。もちろん、同店では定番となるエクステンドサドルバッグやバガーリアフェンダー・ナローテールも装着済み。そのリアビューは完璧と言えるだろう。

 

他にもマシンをスポーティに見せるシングルシートやドラッグテイスト溢れるロアフェアリングキットなど、オリジナルパーツだけでもかなりの数を誇る。しかし、驚くべきはこれらすべてがボルトオンで装着が可能ということ。ディバイスのパーツを使えば、誰もが完成度の高いカスタムを楽しめる……それを証明してみせる一台である。


  • フロントカウルの下に装着しているのが フロントリップスポイラー。このマシンに装着されているのはワンオフだが、現在は商品化されており、高い人気を博している。’97年以降に適合。

  • フレーム回りを豪奢に見せるロアフェアリングキット。フレーム塗装をしなくても、マシンの迫力が増す。写真は ’97~’08年適合タイプ で、ほかに ’09年モデル以降 のものも用意されている。

  • 2DIN対応インナーフェアリングは、インナーをも美しく演出することができる。ライディング中、ライダーが最も目にする場所だからこそ、これは非常に嬉しいポイントだと言えよう。

オリジナルパーツとマフラーの組み合わせでリアビューは大きく変わる!

  • 2010 FLHX

    VANCE & HINES Hi-Output

    装着しているのは、’09年以降適合のサドルバッグエクステンション・ラウンド用、リアフェンダーエクステンション・Hi-Output用プレーンタイプ。

  • 1998 FLHR

    KURYAKYN Cruiser Muffler with Trident Chips

    ’97~’08年適合のサドルバッグエクステンション・ラウンド用、リアフェンダーエクステンション・Hi-Output用プレーンタイプ、リアフェンダーサイドエクステンションを装着

ディバイスが狙う今後の展望

最後に、今後のディバイスの戦略について大谷さんに聞いた。

 

「これからも、まだまだバガーの商品を増やしていくつもりです。今年中には FLTR のフルカウルも完成させる予定です。目標はハーレー用カスタムパーツのマニュファクチュアリングとして日本一になること。今後は現行スポーツスター用カスタムパーツも増やしていきます」

 

そのためにも現在、開発スタッフと事務スタッフ募集中とのこと。ディバイスの快進撃はまだまだ続きそうである。

 

有限会社ディバイス カスタム ワークス
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