掲載日/2014年9月3日
ハーレーダビッドソンの魅力と言えば、“三拍子”と呼ばれるVツインエンジン独特の鼓動感。しかし現行インジェクションモデルは販売時のセッティング上、およそ三拍子とはほど遠いサウンドしか奏でられず、マフラーやエアクリーナーを換えただけでは三拍子を得ることができない。そのためにはチューニングが必要なわけだが、今回比較的お手頃な価格で三拍子を手に入れられるフラッシュチューナーをパインバレーが取り扱うと聞き、店長の秋山直輝さんに話を伺った。
2000年後期より、ハーレーダビッドソンの全モデルはECMと呼ばれるコンピューター内蔵のフューエルインジェクション仕様となった。このECMが現在のハーレーの頭脳であり、エンジンをはじめとするすべての挙動をコントロールしている。
その現行ハーレーモデルは、アメリカから日本に送り込まれる際、このECMに書き込まれているデータに変更が加えられる。理由は、両国の排ガス規制値の違いからで、日本における設定がかなり厳しいことから。アメリカではトルクフルな走りを味わうことができるハーレーも、その鼓動感が損なわれているのはもちろん、エンジンに最適な燃料が行き渡らないなど、バイクにとってもあまりよろしくない状態とされているのだ。
そんなノーマルのハーレーをよりよい状態にしてやれるのが、インジェクションチューニング。そのメニューだが、ECMデータに補正をかけるサブコン、またECM本体ごとを取り替えてしまうフルコンなど多岐に渡る。
今回紹介するテクノリサーチ フラッシュチューナーは、ノーマルのECM本体の数値を書き換えてしまうもの。さまざまなチューニングに関する製品を取り扱う神奈川県・本牧のパインバレーだが、このフラッシュチューナーを扱うようになった理由について、店長の秋山さんはこう語る。
「オーナー様が求めるものによって、ご紹介する製品は変わってくるわけですが、このフラッシュチューナーは価格が手頃であることはもちろん、製品そのものの性能も大変高く、それでいてハーレー本来の鼓動感まで手に入れられるなど、メリットが多いからなんです」
このフラッシュチューナーを手がける米テクノリサーチ社は1992年に創業したチューニングのスペシャリストカンパニーで、モーターサイクルのみならずクルマのセッティング機器をも手がけている。アメリカのハーレーダビッドソンを知るメーカーのチューナーだ、本場以上の状態にまで昇華できるのは当然と言えよう。
大切なのは“自分のバイクに合ったセッティング法を知ること”だ。パインバレーでは、まだインジェクションチューニングというものがどういう効果をもたらすのか分からないという人のために、秋山店長らが丁寧に説明および診断をしてくれる。まずはパインバレーで基礎的な話を聞いてから判断するといいだろう。
現行インジェクションモデルでも三拍子が手に入れられる。空冷45°Vツインエンジンそのものの構造は変わっていないのだから、理論上は可能と言えるはず。理想の鼓動を手に入れるため、期待に胸を膨らませてパインバレーに行ってみよう。
フラッシュチューナー製品情報
ディバイスのフラッシュチューナーはシンプル。このUSB機器をキーとし、ショップに備え付けられている本体とバイク(ECM)を組み合わせて行われる。ただしUSB機器にはデータが記憶されていないので、最初にセッティングをしたショップで継続的にお付き合いされるのがベストだろう。
2013年式 XLスポーツスターをベースに、ノーマル仕様と北米マフラー+フラッシュチューナー仕様とで比較したもの。
BRAND INFORMATION
住所/神奈川県横浜市中区本牧原12-1 ベイタウン本牧5番街 1階
電話/0120-918-469 FAX/045-305-4006
営業/11:00~19:00
定休/無休