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カジュアルな印象のオリーブレザーが日本解禁

今シーズン、立て続けにニューモデルやニューレザーをリリースしているウエスコブーツだが、今回新しくカスタムメニューに加わったのはアメリカのタンナーで制作されたベジタブルタンニンレザーである。植物性タンニンのみを使用して革鞣しを行うというベジタブルタンニン鞣しで仕上げたこのレザーは、何十工程にもおよぶ手間と時間がかかるもので、素材本来の良さを最大限に生かした高品質なものとなっている。

厚みは7オンスと非常に肉厚で、バイクライディングに適した耐久性と安全性を備えている。しかし厚みのあるタンニンレザーはコシが強く、しかも硬さがあるため、ブーツなどの複雑な形状に仕上げることは非常に困難なのだが、ウエスコならではの高い技術力で今回商品化に漕ぎ着けることができたという。もちろん、すべてのモデル、全ての部位に使用可能。ただしタンニンレザーの特性上、ラフアウトでの使用は不可。またシャフト部に使用した際はレザーライニングの取り付けに関しても不可となっている。

そこで今回はタンニンレザーを使用したカスタムサンプルをピックアップ。まずはオールタンニンレザーのボスを紹介しよう。ハイトはスタンダードな11インチ、ソールは#700のダブルミッドソール、ブラウンエッジとされている。通常、薄いカラーのレザーを使用した際はソールのエッジ部をペイントすることはできないのだが、タンニンレザーに関してはエッジ部のペイントにも対応している。続いて同じくオールタンニンレザーを使用したモリソンに注目してもらいたい。ハイトはショートタイプの8インチ、ソールは軽快な履き心地の#1010が取り付けられている。ヘビーステッチはナチュラルなカラーリングのタンニンレザーに映えるオレンジを選択している。最後はジョブマスターのカスタムサンプルをピックアップ。こちらもオールタンニンレザーを使用し、トラディショナルに仕上げられている。ソールはロアーヒールの#100、ブラウンエッジにペイント。アイレットはタンニンレザーと相性のいいブラスが取り付けられている。

タンニンレザーは日焼けと適度なオイルメンテナンスで美しいアメ色に変化し、ウエスコがラインナップする既存のレザーとまた違った経年変化が楽しめる。オーナーとともに年を重ねる度に違った表情を見せる、一生手放せないブーツとなることは間違いないはずだ。

  • 経年変化で独自のアメ色に変化するベジタブルタンニンレザー。ウエスコラインナップに満を持しての登場だ。

  • エッジ部をブラウンにペイントすることで、引き締った印象に。もちろんナチュラルエッジの選択も可能。

  • ナチュラルカラーのタンニンレザーなので、オレンジなどのステッチのカラーリングで個性を出すこともできる。

  • タンニンレザーの特性上、ラフアウトの使用とレザーライニング取り付け不可。レザーインソールは標準装備。

  • タンニンレザーのカラーと相性がいいブラスのアイレット。ヘビーステッチはホワイトを選択している。

  • ヒールの積み革を1枚にしたロアーヒール。ライトな印象のカスタムだがタンニンレザーとのマッチングは高い。