VIRGIN HARLEY |  ショベルカスタムに乗る女性ライダー、栁澤 里佳さんインタビューインタビュー

ショベルカスタムに乗る女性ライダー、栁澤 里佳さんインタビュー

  • 掲載日/ 2018年10月23日【インタビュー】
  • 写真・文/モリヤン 取材協力/遠藤自動車
    本記事は VIRGIN HARLEY vol.53にて掲載されたものです
ハーレーインタビューの画像

インタビュー:栁澤 里佳(1974 SHOVEL HEAD CUSTOM)

ハーレーって、魂が宿っている乗り物です

徹底的にオールドテイストながら、隅々まで磨かれたチョッパー。まだ新車の香りが漂うカスタムバイクを駆るのは、笑顔がキュートな女性ライダーだった。

栁澤里佳さんは、行動的で旅好きである。以前はバックパッカーとして世界中を旅してきた経歴を持ち、現在も海外旅行は大好き。ハーレーで2ヶ月に渡り北海道をツーリングしたこともある人だ。

初めて遠藤自動車のロビーでお会いした時には、とても身のこなしが柔らかで女性的な印象が大きく、お話を伺うまでは、彼女のアクティブな一面にはまるで気付かないままだった。失礼ながら、パーキングに止めてあるチョッパーを見て、「あなたが乗って来られたのですか?」と聞いてしまったほどである。

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彼女の愛車は、リジッドフレームにショベルモーターを搭載したボバー。フロントフォークはスプリンガーで、フットクラッチ&ハンドチェンジという内容の、典型的なオールドスクールカスタムである。一般的なバイク乗りが突然乗ることは、かなり抵抗があるはずのモデルだ。

「すぐ慣れますよ。ハンドチェンジもフットクラッチも。それより、現行ハーレーに比べて圧倒的に車重が軽いから、慣れちゃえば女子には最高の乗り物です」

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彼女には2001年からずっと乗り続けているファットボーイがある。長旅を共にしてきた相棒なのだ。もちろん、その相棒は手放さないまま、このカスタムを手に入れたという。

「インスタで友達が増えて、旧車乗りの人と知り合ってから、興味が湧いたんです。旅もシンプルな装備で行くのが好きだから、バイクもシンプルなスタイルが好き。だからファットボーイも好きなんですけど、もっとシンプルなオールドスクールカスタムって、私にはすごく魅力的なんですよ」

遠藤自動車は、信頼できるカスタムショップであり、彼女が望んでいるスタイルを見事に完成させ、今年の5月に納車となった。ファットボーイとはまったく違う操作方法に最初は戸惑った彼女だが、「マニュアルミッションのクルマみたいだと思えば、すぐに克服できました」と笑う。なるほど、まったく違う乗り物と認識すれば、ファットボーイと両立させられるというわけなのだ。そして、彼女はすぐに四国まで長距離ツーリングへと出発してしまった。

「壊れるなんて思わなくてね。でもマイナートラブルを起こしてしまったの。そしたら、インスタ繋がりのライダーが、みんなで助けてくれました」

淡路島で立ち往生している彼女のもとには次々と助っ人が現れ、パーツを交換して、旅を続けられたのだと笑った。

「アクシデントも含めて、旅の楽しさです。ソロツーリングって、だから楽しい。バイクは、ただの機械じゃなくて頼りになる相棒。このカスタムも、きっと長い付き合いになると思いますよ」

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フルオーバーホールされたショベルモーターをリジットフレームに積む。タンクキャップやヘルメットのバイザーには彼女の趣味が反映されている。

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オールドスクールチョッパーやボバーを数多く手がける遠藤自動車。まるで新車のような仕上がりは絶大な信頼感と共に、多くのファンを魅了する。彼女ももちろん、その一人である。

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