VIRGIN HARLEY |  1999年式 XL1200Sカスタム紹介

1999年式 XL1200S

  • 掲載日/ 2015年05月11日【カスタム紹介】
1999年式 スポーツスター XL1200Sのカスタム画像

ジャパンオリジナルと定義づけた
カフェレーサーのあるべき姿

1960年代、ロッカーズが集うロンドンの『エースカフェ』を舞台に、速さを競う若いライダーから生まれたカフェレーサーというカスタムスタイル。これをアメリカ流に解釈すると、1977年に生まれたハーレーダビッドソン XLCRとなるように、それぞれの国が持つモーターサイクルカルチャーによって違った姿で表現される。

「今回手がけたこの一台は、ヨーロピアンでもアメリカンでもない“ジャパニーズカフェレーサー”。街で見かける日本らしいカフェレーサーに仕上げてみた」

そう語るのは、シウンクラフトワークス代表の松村友章氏。ビンテージハーレーのチョッパーというイメージが強いシウンだが、年に1~2台はカフェレーサーを手がけるなど、このスタイルへの思い入れは人一倍強い。全長が長くなるタテ置きVツインエンジンのスポーツスターをベースとするため、そのままヨーロピアンスタイルを取り入れるのは違和感があるし、かといってXLCR風にしてしまうのも芸がない。「80年代のバタくさいスタイルを目指した」と、確固たる定義を持つ松村氏だからこそ生み出せた一台と言える。

個性的な外装に目が行きがちだが、キモは前後の足まわりとカラーリングにある。「ここだけは譲れない」と、前後ホイールはフロント19/リア18インチという仕上げに。「このビジュアルを取り入れたかった」と、リアタイヤはかつてカワサキZ750GPにも使われたダンロップK427をチョイス。それに合わせてホイールは1978 XLCRのそれを換装している。

車体を印象づけるブラウンメタリックにも注目されたし。「カウルとタンクの陰影がくっきり出るよう、調色にこだわった」と、メタリックの種類を徹底的に追及。その要望を受けた関西のペインター、ウォールナインによって仕上げられたこのカラーリングは、名古屋で開催された『JOINTS 2015』にて、プロのペインターをも唸らせたほど。

最低限のカスタムメニューとしつつ、譲れないところは徹底的にこだわったシウン渾身のカフェレーサー。新しいオーナーを得て街を駆け抜ける姿を早く見てみたい。

1999年式 スポーツスター XL1200Sのカスタム画像

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1999年式 スポーツスター XL1200Sのカスタム画像

エイボンフェアリング レプリカハーフカウル

このバイクの表情を決定づけるキャラクターの強いパーツ。レーサーとしての風格を醸し出している。
1999年式 スポーツスター XL1200Sのカスタム画像

RSD セパレートハンドル

「昔のセパハンは10°だったハンドル角を5°としている」(松村氏)というきめ細やかなパーツチョイス。
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米ストーツ製 アルミタンク

エアプレーンキャップがレーシーな雰囲気を生むフューエルタンク。狙いどおりのグラフィックもグッド。
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米ストーツ製 シートカウル

タンクとセットとされるカフェレーサーキット。「あえて野暮ったくしてみた」という張り替えシートも注目。
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ブラッククローム 2in1マフラー

戦闘的なカフェレーサーのスタイルにマッチする2in1。もちろんバックステップ換装も欠かせない。
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18インチホイール & ダンロップ K427

「このリアエンドにしたかった」という独特のパターンを持つタイヤとXLCR用18インチホイールでフィニッシュ。
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